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ドーナツを穴だけ残して食べる方法 大阪大学ショセキカプロジェクト

書評誌のノンフィクション特集で紹介されていた一冊で、発行されたのは5年ほど前。学生たちに書籍作成のプロデュースをさせる「ショセキカプロジェクト」という大阪大学の授業によって作られた書籍とのこと。学生たちの話し合いで「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」というテーマが決まり、大阪大学の先生たちにそのテーマで自由に執筆して欲しいという依頼をして集まった文章を集めたもの。内容は大まかに言って、この題名に関する話を比較的真正面から取り組んだ第1部と、題名とは殆ど無関係な内容の第2部からなっているが、特に印象的だったのは第2部の「公-共-私の問題を歴史的に考察した地域社会圏について」と「国家や個人の領有、所有の概念の変遷」などを扱ったエッセイ風の章。これらを含めいずれの文章も、学生からのよく言えば「哲学的な問い」、悪く言えば「一見洒落ているように聞こえるだけの問い」に対して、何とか答えてあげたいという教師側の親心が感じられて微笑ましかった。(「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」 大阪大学ショセキカプロジェクト、日経ビジネス人文庫)
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