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夏のこどもたち 川嶋誠

名作という評判で、文庫の帯には「日本のキャッチャー・イン・ザ・ライ」といううたい文句がある。大いに期待して読んだのだが、「キャッチャー…」とはまるで違うというのが正直な感想だ。作者が「キャッチャー…」を意識して書いたと思われるような類似点はいくつかあるのだが、主人公の悩み、自虐的な行動といった肝心のところにどうも得心が行かない部分が多すぎる。裏表紙の解説に青少年に衝撃を与えた問題作ともあるが、夏休みの課題図書として指定されたら、別の意味での問題作だということは判る。(「夏のこどもたち」川嶋誠、角川文庫)
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