書評、その他
Future Watch 書評、その他
カレンダー
2016年12月 | ||||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
1 | 2 | 3 | ||||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | ||
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | ||
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | ||
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | ||
|
goo ブログ
過去の記事
カテゴリ
サイン集(559) |
コレクティブル(495) |
読んだ本(2904) |
映画、観劇、音楽、その他(249) |
Weblog(2) |
最新の投稿
新謎解きはディナーのあとで 東川篤哉 |
地図バカ 今尾恵介 |
落語&パフォーマンス 第六回ただの鉄道好き |
原爆裁判 山我浩 |
フェイクマッスル 日野瑛太郎 |
母親からの小包はなぜこんなにダサいのか 原田ひ香 |
カナリア外来へようこそ 仙川環 |
なぜ働いていると本が読めなくなるのか 三宅香帆 |
ギリギリ 原田ひ香 |
バリ山行 松永K三蔵 |
最新のコメント
htsunai/絵画展 コートールド美術館展 |
芋田治虫/王室と不敬罪 岩佐淳士 |
omachi/いつかの人質 芦沢央 |
Unknown/古書店アゼリアの死体 若竹七海 |
野っ原/ようこそ授賞式の夕べに 大崎梢 |
mimizuku/三月 大島真寿美 |
岡本 絵里奈/ミャンマーの柳生一族 高野秀行 |
神崎和幸/おれは非情勤 東野圭吾 |
bigboss/1959年 ワールドシリーズ |
衣恵/るり姉 椰月美智子 |
最新のトラックバック
ブックマーク
goo
最初はgoo |
プロフィール
goo ID |
yb2007 |
性別 | |
都道府県 |
自己紹介 |
非公開 |
検索
gooおすすめリンク
URLをメールで送信する | |
(for PC & MOBILE) |
いまさら翼といわれても 米澤穂信
最近ノリにのっている著者の最新刊。古典部シリーズの第6作目。著者の魅力と才能を満喫できる短編集だ。これまでの5作は文庫で読んできたので、単行本で読むのはこれが初めて。何事にも消極的な高校生の主人公による日常の小さな謎解きというコンセプトはこれまで通りなのだが、正直に言うと、これまでの5作品、こんなに面白かったかなぁと思うほど、本作は面白かった。主人公を始めとする登場人物たちのキャラクターとかは変わっていないはずだが、読者に伝わる面白さが、単にこれまでの6作の中で最も面白かったという表現とは違うもののように感じられた。この感覚の違いが、著者の作風の変化によるものなのか、読み手側の「作者の作品ならば面白いはず」といった心構えの違いが反映されたものなのかはよくわからない。例えば、「何事にも消極的」という主人公のキャラクターが、本作では話の内容に大きく関わっていて、そういう事かと納得させられる場面がしばしばあり、うまいなぁというよりも深いなぁと感心してしまった。そんな感想を第6作目で初めて感じた。傲慢な上からの発言で大変申し訳ないが、やっぱり物語というものも時間と共に成長していくんだなぁとつくづく思った。(「いまさら翼といわれても」 米澤穂信、角川書店)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )