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◯◯◯◯◯◯◯◯殺人事件 早坂吝

色々な書評で「前代未聞の作品」と評判になっている本書。本屋さんを何件か探したがなかなか見つからず、ネットで注文するしかないかなと思っていたら、たまたま立ち寄った本屋さんで偶然見つけることができた。これだけ評判になっている本なのになかなか見つけられないというのは、やはり出版不況の影響なんだろうかと思いながら購入した。本の帯には「前代未聞の題名あてミステリー」とある。読み始めると最初のページに確かに「題名をあてろ」という読者への挑戦状がある。題名は、印刷された〇(まる)の数と同じ8文字の「ことわざ」らしい。その謎が本書の鍵のようなので、後の方のページを読んでいる最中にめくって最後の方のページをめくってネタが判ってしまわないように慎重に読み始める。内容は意外と普通のミステリーだが、終盤に来てとんでもない展開に。表紙の絵から考えて下ネタではないかと危惧していたが、確かに題名をあてることが話の謎の鍵だった。積極的に他人に薦めるのはやや憚られる内容だが、こんな特異な才能を持った作家もいるんだなぁと妙に感心してしまった。(「◯◯◯◯◯◯◯◯殺人事件)」 早坂吝、講談社ノベルス)

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