両親がインド出身のアメリカ人作家の短編集。インドから移住してきたばかりの夫婦の話、アメリカ人観光客を乗せたインドのタクシー運転手の話など、様々な異文化の接触による小さなさざ波が、様々な視点で描かれている。どの話も面白く、静かな余韻の残る話ばかりだが、特に表題作の「停電の夜に」「神の恵みの家」「3度目で最後の大陸」等は、異文化の空間での暮らしのなかで感じる独特の心のざわめきを聞いているようで、面白かった。(「停電の夜に」 J・ラビリ、新潮文庫)
両親がインド出身のアメリカ人作家の短編集。インドから移住してきたばかりの夫婦の話、アメリカ人観光客を乗せたインドのタクシー運転手の話など、様々な異文化の接触による小さなさざ波が、様々な視点で描かれている。どの話も面白く、静かな余韻の残る話ばかりだが、特に表題作の「停電の夜に」「神の恵みの家」「3度目で最後の大陸」等は、異文化の空間での暮らしのなかで感じる独特の心のざわめきを聞いているようで、面白かった。(「停電の夜に」 J・ラビリ、新潮文庫)