1.感染症診療の流れ
感染症に限らず、急性期の患者を診察する機会の多い病院では、重症度をまず把握する必要がある。
患者の全身状態から主観的に、なおかつ血圧、脈拍、呼吸数、体温、SpO2などのバイタルサインから客観的に評価する。
バイタルサインの中で、呼吸数が省略されることが多いが、呼吸数は重症度の把握のために重要な指標となる。(文献: 徳田安春:Dr徳田のバイタルサイン講座:日本医事新報社:2013年)
敗血症性ショックは極めて「危険な段階」であり、予後は一気に悪くなる。
酸素投与や輸液ルートを確保しながら、問診、診察、検査を同時並行で進めていく。
血液、喀痰、尿、膿瘍、髄液など抗菌薬開始前にめぼしい検体を急いで採取し、速やかに抗菌薬を開始する。
起炎菌・感染病巣が不明であれば、グラム陽性球菌とグラム陰性桿菌を、もし腹腔内感染も疑わしい場合は、嫌気性菌までカバーした広域抗菌薬を選択する必要がある。
コラム1.病歴聴取のコツ!!
病歴のレッドフラッグを見逃すな
「突然」 「最悪」 「悪化」
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<症状分析;OPQRST>
・O(Onset):発症様式(突然・急性・亜急性・慢性)
・P(palliative/provocative):増悪・寛解因子
・Q(quality/quantity):症状の性質・ひどさ
・R(region/radiation):場所・放散の有無
・S(associated symptom):随伴症状
・T(time course):時間経過
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こんなとき、フィジカル2 超実践的! 身体診察のアプローチ |
徳田安春 | |
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