燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

日医横倉会長のコメント「アウトプットをたくさん出してもらいたい」を受けて

2015-06-19 | 徳田語録

 今回は大切なお知らせです。

本題の前にこちら、メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」を宜しくお願いします。

 先週、つくば市で行われた、第6回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会で、横倉日医会長が「特別対談」で重要なコメントがありました。「総合診療専門医」の代表は日本プライマリ・ケア連合学会からが望ましいとのコメントでした。詳細は下記の記事にあります。

https://www.m3.com/news/iryoishin/330561?dcf_doctor=true&portalId=mailmag&mmp=MD150614&dcf_doctor=true&mc.l=107421388

上記メディアからの記事を下記に抜粋します。

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 「19番目の(総合診療領域の)社員をどうするかが、一つのテーマ。日本プライマリ・ケア連合学会が立派な学会になっているので、当然、19番目の診療領域の代表として、プライマリ・ケア連合学会が社員になることが望ましいと思っている」との考えを述べた。「そのためには、学会としての活動を非常に高めてもらいたい。学問的にも、アウトプットをたくさん出してもらいたいという思いが強い。救急や小児科など、総合的に幅広く診る診療領域と連携を取りながら、総合診療専門医とは何かを明確してもらいたい」(横倉会長)

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 ということは、この学会の正式な英文機関誌であるGeneral Medicine誌(以下、GM誌)からのアウトプット増大が望まれるということになります。GM誌は下記サイトからフリーでアクセス、ダウンロードできます。

https://www.jstage.jst.go.jp/browse/general

 GM誌は15年前に、当時の日本総合診療医学会より刊行開始されました。その後、15年間は年に1~2回のみの発行でありました。しかしながら、pubmed早期収載を目指す私が昨年から編集委員長になり今年から年4回発行(pubmed収載の最低基準)としています。来年度にはpubmed収載の申請を予定しており、収載されれば過去15年分の論文も含めて、全て収載されることになります。

 一方、日本内科学会の英文誌internal medicineは月に2回(年に24回)発行し、pubmed収載もされており、IFも付いています。

https://www.jstage.jst.go.jp/browse/internalmedicine

 「総合診療専門医」の代表として、日本プライマリ・ケア連合学会が胸を張って堂々と参加できるためには、GM誌からのアウトプットを増大させて、さらに質もアップさせる必要があります。

 昨年12月号のエディトリアルで、私は、Young Japanese Generalist Physicians, Be Academic! A Message from the New Editor-in-Chief of General Medicineという内容の呼びかけをしていますが、それでも論文投稿(とくに原著論文)があまり増加していません。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/general/15/2/15_85/_article

 先週の学会では、多くのすばらしい研究発表や症例報告がありました。とても盛り上がったと思います。しかしながら、研究結果は英文論文にして掲載されて初めて正式なアウトプットとなります。会員のアカデミックなアウトプットのかたちとしてのGM誌投稿を期待しています。

 今回は以上です、話変わって、しかしいくら梅雨入りしたといって、各地の雨の降り方は異常ですね、九州地方南部などはこの十日間ほどで1.000mm以上も降ったところがあるみたいです、皆さん気象情報には気を付けて下さい、では次回に。

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ドクター徳田安春の養生訓―元気な100歳をめざせ
徳田安春
西村書店

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