燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

突然発症かどうかの聞き方

2020-06-19 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。
 
 
春:上手に聞き出さないとダメなんですね。
 
あと、突然発症ってどういうことか、すごく気になります。
 
 
 
 
 
徳:良い着眼点ですね!
 
 「突然発症」の定義は、発症から1~2分以内に症状の程度がピークに達することです。
 
発症様式が突然発症である場合、何かが「つまる」「さける」「やぶれる」「ねじれる」という現象を示唆しています。
 
 
安:このような現象の病気には重篤な病気が多いですよね。
 
 
春:う~ん、ただ、突然発症かどうかを聞き出すって難しそうな気がするんですけど……。
 
 
徳:そういうときは痛みが起こったときに何をしていたかを聞くとよいでしょう。
 
突然発症のときは、患者さん自身がそのときを克明に覚えていることが多いですから。
 
たとえば、TVを観ているときに起こった症状の場合、どの場面であったかを聞きます。
 
「白鵬がすくい投げで勝った瞬間に痛くなった」
 
「イチローが9回裏に三塁打を打った瞬間に痛くなった」などといった場合には、突然の発症です。
 
 
安:「錦織がサーブを打った瞬間に痛くなった」でもそうですね。
 
 
徳:一方で、「大相撲の千秋楽を見ていたときに起こった」
 
「大リーグの試合を見ていたときに起こった」という感じで、どの取り組みのときか、試合経過のうち何回か、ということを覚えていない場合には、突然の発症ではなく急性の発症です。
 
このように突然と急性を区別して聞き出すことが重要です。
 
 
春:(先生って相撲とか野球が好きなんだ… )わかりました、この点をもう一度聞いてみます。
 
 
 
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