みなさん、こんにちは。
徳田 日本は全体的に遅れています。
先進国の中で、ＯＥＣＤのなかで最低速度ということですね。
世界全体から見ると、やはり新興国は遅れていますから、そこよりはいいかもしれませんけど。
ただ、オリンピックも開催しようということをずっと言い続けている国がこんなに遅いというのが最大の矛盾があるわけです。
しかも、ゼロコロナで抑え込んでいるなら話は別ですよ。
例えばゼロコロナで抑え込んでいるところが、ゼロコロナだからワクチンはあんまり急がないというロジックはあるんです。
実際そういう国はある。
ですけど、ゼロコロナにもしていないのに、ワクチンも遅いという、しかもオリンピックもやると言っているのにこれだけ遅い。
そして海外の有力選手がどんどん、毎日のように、「自分は行きません、参加しません」という表明がどんどん広がっているわけですね。
だから、これはもう、オリンピックはあきらめて、そのリソースを感染のコントロールにすべてつぎ込むと。
去年から結局、ウィズコロナになってしまった最大の理由はオリンピックなんですね、実は。
オリンピックに固執して、感染の数を見かけ上低くしたいがために、検査を抑制した、検査を妨害した。
こういうのがスタートだったんですね。
で、いまだに検査も拡大していないと。
オリンピック優先ということで。
で、結果的に欧米よりＧＤＰは収縮したと。
割合で。
たぶんＧＤＰの収縮率は最も大きいグループに入っているんじゃないですか。
欧米から比べると人口当たりの感染者数、死者数は比較的少ないからかもしれませんけど、それはアジア人のアドバンテージがあって、ファクターＸとか言われてますけど、そういうアドバンテージがあるにも関わらずこれだけ感染者が増えて、しかもＧＤＰの収縮がトップクラスという、この、感染の対策は評価が低いと言わざるをえないですね。
アーサー 感染者数、死者数の単純比較ということではなく、国全体の、本来国がメッセージとして出した経済という部分に関して、一つの結果がもうここで証明されている。
徳田 そうなんです。
ウィズコロナで経済を回そうということが目的だったんですけど、ウィズコロナでは経済が回らないということがいまだにわからないのか。
そういうことなんですよ。
やっぱりコロナを抑え込まないと経済は回らないということですよね。
それで、緊急事態宣言に追いこまれたと、四回目と。
こういうことです。
次回に続く。
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