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燃えるフィジカルアセスメント

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感染経路を捉える

2018-08-29 | 勉強会
 
みなさん、こんにちは。
 


免疫能の正常な医療従事者では、いわゆる“弱毒”微生物による感染を発症する可能性はきわめて小さいです。



しかし、患者が市中からもち込むインフルエンザ、麻疹、風疹、水痘などのウイルス性疾患や疥癬、結核などに感染することがあります。



さらに、血液を介して感染するウイルス性肝炎、エイズなどに曝露し感染する危険があります。



感染経路として代表的なものは、接触感染、空気感染、飛沫感染があげられます。



日常的に経験する耐性菌による院内感染は、医療従事者の手を介した接触感染が主な経路。


非生物的要素である壁、床が感染源になることは少ないです。



空気感染をきたすのは、麻疹、水痘および結核に限られます。



飛沫感染は、インフルエンザ、流行性耳下腺炎、髄膜炎菌などでみられます。



すべての人の血液・体液は、感染性があると考えて、直接接触することを避ける標準予防策が隔離策の基本となります。


尿路カテーテルに起因する尿路感染は患者自身に及ぶ直接的な影響以外に、病院環境への汚染源となりやすいです。



尿路カテの挿入は、尿路、膀胱粘膜に物理的・化学的炎症を生じさせ、微生物の定着を容易にします。



微生物の侵入経路としては①尿路カテ挿入時、②カテ内部からの上行性逆行、③カテの表面を伝っての侵入、が考えられています。


一般に、無症候性細菌尿で経過しますが、ときに膀胱炎、前立腺炎、副睾丸炎、腎盂腎炎さらに敗血症を合併することがあります。

 
 
 
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