燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

ポリファーマシーのリアルケース

2021-12-23 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。
 
 

図1の患者は筆者が直接診療したケース(85才男性)である。

施設入所中であったが、15種類の内服薬が処方されていた。

肺炎、脱水、認知機能低下などが認められた。

 

図1:入院時の患者ケース

 

 

このケースについては図2のような処方カスケードがあったことが判明した。

 

図2:上記ケースで認められた処方カスケード(prescription cascade)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

嚥下障害 → 誤嚥性肺炎

↓ 

パーキンソン症候群

抗コリン薬投与 → 認知能低下 → ドネペジル投与

便秘 →下剤投与 → 下痢  → 脱水

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

最終的に3種類の薬剤にまで脱処方を行った。

患者は軽快し、自力で経口摂取を行うことができるところまで回復した(図3)。

 

 

 

写真:本島北部名護市の海岸

 

 

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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