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総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

ポリファーマシーに対する介入のエビデンス

2021-12-24 | 闘魂症例検討会

みなさん、こんにちは。

 

ポリファーマシーに対する介入として deprescribing(脱処方)がある。

脱処方(deprescribing)とは、個々の患者における治療目標、心身機能、余命、治療介入の価値、患者自身の好みなどを配慮した上で、今後、予想される有害性が利益を超えるような薬剤を見つけ出し、その処方を中止することである。

 

 

たとえば、高齢者に対するベンゾジアゼピン系薬の長期投与は転倒リスクとなる。

 

高齢者におけるベンゾジアゼピン系薬の脱処方は、転倒のリスクを減らし、認知機能と身体機能を改善させるというエビデンスがある。

 

骨粗鬆症と転倒骨折の既往があるケースでベンゾジアゼピン系薬を内服中の場合は、第一にベンゾジアゼピン系薬が脱処方の対象薬剤となる。

 

 

ベンゾジアゼピン系薬や抗精神病薬は、脱処方しにくいという印象が持たれているが、これらは安全に脱処方できることがシステマティックレビューで示されている。

 

かかりつけ薬局による患者教育介入によって、有害事象もなく安全に、77%のベンゾジアゼピン系薬を減薬できた介入例もある。

 

 

高齢患者に対する抗精神病薬の長期投与は、死亡も含む有害事象のリスクを高める。

 

さらに、高齢患者で抗精神病薬を脱処方することは、転倒リスクを減らし、認知機能を改善させるというエビデンスがある。

 

また、高齢者における抗精神病薬の脱処方を安全に行えることがシステマティックレビューで示されている。

 

 

写真:本島北部名護市の海岸

 

 

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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