燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

壊疽性膿皮症

2020-11-02 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。
 
 
 
スイート病やベーチェット病と並んで急性熱性好中球性皮膚症とされる病態。
 
 
 
しばしば血液疾患などに合併する。
 
 
 
前回ブログのケースでは、貧血と血小板増多症も認め、骨髄塗抹検査にて骨髄異形成症候群の診断となり、化学療法と骨髄移植による治療を受けることになった。
 
 
 
 
 本症例では、ベーチェット病でみられるような、採血時の針刺入部に皮膚病変が出現していた(針反応pathergy)。
 
 
 
針反応を有する壊疽性膿皮症では、皮膚病変のデブリドマンで悪化することが知られている。
 
 
 
通常、皮膚に膿瘍が出来た際には、抗菌薬に加えて、デブリドマンが選択されることがある。
 
 
 
しかし、皮膚に膿瘍性病変をきたすものには、壊疽性膿皮症のようにデブリドマン手技で逆に悪化する病態もあることは、貴重な教訓である。

 

写真:知念海岸

 

 

 

群星沖縄臨床研修センターのホームページです。沖縄の基幹型8研修病院での研修医教育に貢献しています。

 

マンガ「群星沖縄臨床研修センターとは?」が出ました。これで群星沖縄のすべてがわかる。毎月更新されますので、是非ご覧下さい。

 

一般向け健康情報ブログ「総合診療医からの健康アドバイス」。こちらもご覧下さい。

 

徳田安春・公式ツイッター

https://mobile.twitter.com/yasuharutokuda

健康や医学についてのファクトと徳田安春の個人的意見をお伝えします。

 

好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選編集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2019」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな話題もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。

 

健康と平和について発信する英語版ブログをスタートしました。「Wellness and Peace and Okinawa」 長寿研究で有名なDavid Itokazu先生との共同作業ブログです。

 

徳田安春、荘子万能の「徳田闘魂道場へようこそ」こちらポッドキャストにて配信中、是非お聴き下さい。

 

科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。☆まぐまぐ大賞2018のジャンル別賞の健康部門5位に決定しました。

 

こんなとき フィジカル1と2」立ち読みできます。是非どうぞ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ケース:頸部に皮膚病変 | トップ | 高齢者に対して特に慎重な投... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

闘魂症例検討会」カテゴリの最新記事