goo

安野光雅


「安野光雅が描く洛中洛外」「絵本 歌の旅」「旅の絵本Ⅶ」
「野の花と小人たち」「絵のある自伝」から約120点の展示。

「野の花と小人たち」の原画を観ていたら、
なぜだか谷内六郎を思いだした。作風は全然ちがうのにね。


ちかごろ心動かされるのは
園芸店に並ぶ華麗な花よりも
野に咲くちいさな草花だ。

わたしが生まれるよりずっと前
はるかかなたの昔からそこに咲き、種を守ってきた
野にある草花は、
人の手で手折られる時も、種が滅びようとする時でさえも、
声をあげることなくだまってそこにたたずむ。

そういう小さな存在をいつくしむこころの灯を、
安野光雅は絵にかいてくれているような気がする。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« デミグラスソ... ごはん礼賛 »