オバマ勝利から一晩たって

テレビで見る、見慣れたシカゴの街は、とにかく大にぎわい。興奮ぶりがみてとれる。フィラデルフィア在住の友人も、昨晩から今日は、皆すごく興奮して喜んでいたといっていた。それにひきかえ坊主マンは、、まあ静かなことよ。
マケイン勝った地域だからなあ。。複雑な心境の人が多いのかもしれない。

昨晩のテレビでは、全米各地で投票するのに大行列というニュースがあったので、今朝の授業で学生たちに「行列した？」と聞いてみたところ、「ぜーんぜん」という答え。単に大行列は都会のもので、田舎には関係なかったのか、それとも投票率が坊主マンではたいしたことなかったのか、、どちらなんだろう。

学生たちも興奮しているというより、複雑そうな表情を浮かべているのもいたし、、まあ喜んでいる学生もいるのだろうけれど、blue statesでおそらく起きていると思われる、興奮状態というのはない、いたって静かな選挙翌日だった。

午後の日本社会に関する授業では、学生に「日本の政府とかは、この選挙でアメリカの方向性が激変することについてどう考えているとか報道あった？」と質問してきた。そんな高尚な報道はなくて、小浜市でお祝いだとかそんなのばかり目立っているかも、、と答えざるを得ない状態だった。

そして、産経のこの記事。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081106-00000504-san-int
moveon.orgのMLには私もはいっているけれど、過激な団体だったとは（笑）この記事について学生に報告したら、受けていた。
「身すくむほど未知の人物」ってそりゃどう考えてもペイリンのほうでは、、とか、突っ込みどころ満載だからな。

モンタナは結局マケイン勝利

惜しかったが、NY Timesのサイトによれば、９９％開票で、マケイン50.1%、オバマ46.7%。残りの票がほぼメ[ルにいっている可能性が高いと思われる。

NYTサイトででてくる、州内の郡ごとの色分けをみてみると、、坊主マンのあるギャラティン群は、赤！ああ、やっぱりここはコンサバだったか。。興味深いことに、ミズーラ、ヘレナといった、モンタナ的には「都市」である地域のほかに、グレイシャー国立公園がある地域など州の北側（ど田舎地帯）や、州の東側の何もない地域（ますますど田舎）に、ちらほら青い地域があった。これら地域に関しては、ネイティブアメリカン投票率があがったというし、その影響もあるのだろうか。しかし、州最大の都市ビリングズのある地域も、そして坊主マンの郡も赤。。大学関係者はオバマ投票が比較的多かったのではと思うが、やっぱりヤードサインなどでは、マケイン看板のほうが多かったかもしれないなあ。。

メ[ル効果もあと一歩足りなかったか。。メ[ルがモンタナで少しは選挙運動していたら、展開が変わったのかもしれない。

今シカゴ楽しそうだな。。結局は赤い地域だった坊主マンからみると、とても羨ましいものがある。

昨晩の選挙は、久々にすんなりと決まった選挙だった。前回は後になってメディア予測がひっくり返された衝撃があったし、その前のゴアのときは、、、何日もテレビに張り付かねばならない状態だったし。それにしても、アメリカの選挙って、なぜあんなに行列しなくてはいけないんだろう、と不思議でもある。日本の選挙でそんなに並んだことなんてないしなあ。

そして昨晩、テレビでマケインの演説、オバマ演説と昨晩連続してみて、「この８年間、なんであんなのがリーダーだったんだ。」と思ってしまった。とんでもない８年間だったことだ。

オバマ当確！

夕方からひたすらテレビの選挙特番をみていたが、今さっき西海岸の投票締め切りとなり、テレビ各局がオバマ当確をだした。テレビは大騒ぎする各地のひとたちが映し出されているが、その中にアフリカ系アメリカ人をはじめとするマイノリティがたくさんいる。私自身もアメリカで暮らすマイノリティとして、じわじわっと嬉しいものがある。

テレビでは、白人ではない、マイノリティの国のリーダーを選んだ初めての欧米先進国の国アメリカ、ということで誇りにできるではないか、いう発言をしているコメンテーターがいた。確かにそうだと思う。久しくアメリカに住んでいて誇りに思えることってほとんどなかった気がするけれど、これは誇れることだと思う。とくにアフリカンアメリカンの背負ってきた歴史を考えると、、すごい瞬間だ。

今マケインが敗者としてのスピーチを始めた。マケインも、アフリカ系アメリカ人が初めて大統領に選ばれるということに言及している。しかしマケインの会場でテレビ画面にうつる客はほとんど白人（数人例外はちらっとうつったけれど、、）

モンタナは大統領選挙が競っているようで、まだ結果がでていない。共和党が（クリントンのときを除いて）圧涛Iに強いモンタナで、大統領選挙でここまで競るというのは珍しいことだ。モンタナは最終的に、どういう結果になるんだろうか。

日本のテレビ局の選挙取材

Location Free TVにて日本のニュース番組をちょっと見てみた。小室逮捕ニュースを見たかったのもあるが、大統領選挙報道についてものぞいてみたかった。

しかしながら、どの局も判で押したように、ニューヨークの投票所からの中継なのは何なんだろう。まあきっと、特派員が皆さんニューヨークとワシントンにいて、単にそこから報道しているってことなのだろうけれど。同じ東海岸でもswing statesいくつかあるんだし、どこか局ひとつくらい、ど田舎Red State地域の選挙当日を取材してみよう、、なんていうところはないのかなあ、と、ど田舎Red stateに住む私は思ったのだった。。まあ、日本の大手テレビの特派員にそんなこと期待するのは無理か。

投票日

ついに今日は選挙の投票日。アメリカ市民権もってないので投票できないのが残念だが、夜はテレビ漬けになる予定。

モンタナは、世論調査の結果だとぎりぎりマケイン勝ちそうではあるが、ロン・メ[ルにどれだけの票が集まることになるのかにもかかっている。
http://www.afpbb.com/article/politics/2535248/3495109
わざわざ名前書いてまで投票した人もいるようだし、、、投票用紙にメ[ルの名前がのってるモンタナでどれだけ票が集まるのだろうか。
メ[ルの票次第で、オバマがマケインに勝つ可能性がでてくるくらい、両者の差は小さそうなのだ。

今晩には結果がでるのだろうとは思うが、、例のブッシュとゴアのときのようにはならないでほしいものだ。