ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

多様性?:斉藤さんの伊田氏批判に刺激されて

2006-04-23 08:06:33 | フェミニズム
ジェンダーとメディア・ブログにて、斉藤正美さんが伊田広行氏の新刊、『続・はじめて学ぶジェンダー論』について、鋭い批判を展開している。自らを「ジェンダーから離脱した人」として捉える著者は、その当然の帰結として男性としての権力性に無自覚であること、そして、意識改革を主に女性と想定されている読者に呼びかけていることが指摘されている。

私はこの本は読んでいないが、シリーズの一つ前にあたる『はじめて学ぶジェンダー論』は持っている。そちらを見ても、斉藤さんの指摘には同感だ。

この本の特色のひとつに、<考えてみよう>コーナーがあり、質問が提示された後に読者が書き込む欄がある。この書き込み欄は、本に直接書くことを想定してのものなのではないかと思われるが、この欄が狭いのだ。例えばp.77
「自分の中の、非多様性なところを見つけてみましょう。たとえば、自分がステキだなと思った人が在日外国人とか、同性愛者だとか、トランスジェンダーだとわかったときにどう感じますか。きれいごとではなく、本音で考えてみましょう」

という質問に対する答えの空欄は、一行。一行で何が書けるというのだろうか。
「アラブ世界は民主主義が根付いていない」とは思っていませんか?という質問への空欄は、たった約2センチである。「はい」か「いいえ」しか答えようがない。
それとも、この書き込み欄は実際には使用せず、ノートに書き込むべきものなのだろうか。だったら、本に、書き込み欄を作らずにページ数を減らして、価格を安く設定するという選択肢もあったはずでは!?と、ケチで貧乏な私は思ってしまうのだった。。

また、上記の質問項目は、多様性について学ぶという目的から出てきているようだが、この本を読む読者が「在日外国人とか、同性愛者だとか、トランスジェンダー」であるという想定は、この質問からは見えて来ない。という事で、斉藤さんの「女性読者相手」という論考にちょっとつけたせば、この本は、「国籍が日本人で、民族的マイノリティや留学生ではない、異性愛者の女性」を読者に想定しているのだろうと思われる。読者を「多様」として捉えているとは思えない。

授業でこの本が使われる際、在日でトランスジェンダーの学生がいたとしたら、この項目にどうやって答えたらいいのだろうか。アラブ社会から留学してきた学生がいたとしたら、どう答えるべきなのだろうか。例えばアメリカで私がジェンダー論の授業をとったとして「自分がステキだなと思った人が、外国人だったらどう思いますか?」なる質問がテキストにでてきたら・・自分が外国人である私は、どうやって答えればいいのかわからなくなると思うし、自分の存在がこの授業から無視されているようにも感じる。「多様」な読者の存在が見えなくなっていることこそが、「マジョリティ」の権力の発動であるともいえるのではないか。

シカゴに戻る

2006-04-17 22:46:54 | 日々の出来事、雑感
ボストンからデトロイト経由でシカゴに戻ってきました。
デトロイトでまた盛大に時間をつぶさねばならなかったりしたので、着いたのは夜。疲れたぞ。

到着後、デジカメ写真をパソコンのほうにうつしたので、素敵なボストンのホテルの部屋写真などアップいたします。ちょっとわかりづらいかもしれませんが、じゅうたんがヒョウ柄なのですよ。そして、写真で見える枕の背後には、また枕が4つ並んでいるのです。(一列あたり2つずつ)

しかしこのブログ、久々の写真アップという気がする・・。もっと撮るようにしよう。そもそも、このブログ始めたのは、ミシガン州アナーバーから離れる直前に、街の写真を撮って載せようという目的でもあったのだから。

 

ボストン/ケンブリッジ2泊め

2006-04-17 06:34:16 | 日々の出来事、雑感
ケンブリッジ(ボストンから川を超えたところ。MITやハーバードがある街)の滞在、2泊を終え、今日の昼過ぎの便でシカゴに戻ります。昨日は夕方に用事が終ったので、ホテルに隣接したショッピングモールで時間つぶそうかなと思いきや、、閉まっているではないの!そうだ、イースターだからだ~。「イースターなのでレストランのぞいて休みます」張り紙がはってありました。悲しい。

しかたないので、川沿いを散歩してぶらぶらするにとどまりました。今、桜やリンゴの花が満開の時期で、なかなかきれい。地下鉄でハーバード・スクエアとか、ボストンのダウンタウンのほうに行ってもよかったんだけど、イースターで店類が盛大にしまっていることも予測され、、結局あいていた近所のイタリアンレストランで、ペンネ・アラビアータを食べ、グラスワインなど飲み、ホテルに戻りうだうだしておりました。今日もボストンはマラソンで混乱していると思うし、うだうだしてから空港に行くかなあ。せっかくボストンに来たんだから、クラムチャウダーくらい飲みたかったよ。。空港にないかしら。

どうやら、このホテルの怪しいデザインは、最近流行のデザイナーズホテルならではのものでは?という指摘が個人メールにて届きました。真っ赤なビロードの調度品とか、ありがちなパターンらしい。。モダンお化け屋敷チック、ですね。
付属のシャンプー、リンス、せっけん類がAVEDAだったのはちょっと嬉しかったりするのですが。アニマル柄のバスローブなども着てみましたが(自分じゃ絶対買わないな。。)、なんか似合わないんだよねえ。

ボストン到着

2006-04-15 19:21:59 | 日々の出来事、雑感
ボストンに到着。空港で荷物が出て来ず、待つ事1時間以上・・。それでどっと疲れました。
私にしては高級なホテルに滞在しているのだが(インターネット無料で嬉しいぞ)、なんか趣味がすごい。。真っ赤な椅子に、アニマルプリントのじゅうたん。とても落ち着かないんですけど・・。
ボストンのホテルがやたらと混んでおり、ほとんどホテルのチョイスなんてなかったのだが、イースターのホリデーのせいだと思っていた。それにしては妙にデトロイトからボストンに行く、地球の歩き方を携えた日本人がいるなあと思っていたら・・空港に宣伝がはってあって初めて気づいたが、月曜はボストンマラソンだったらしい。いろいろなところで、マラソン客かと聞かれることに気づいた。私は走るの大の苦手で、マラソンランナー身体は全然してないんだけどなあ。
だからこんなに混んでいたのだ・・とやっとわかりましたです。

そうそう、このホテルのベッド、やたら枕クッション類が置かれまくっていて、アメリカのインテリア雑誌とかインテリア番組とかで出てくる類いの状態になっているのです。いつも、あんなにクッションが大量にあっては、毎晩おろすの大変だろうなあと不思議に思っていたのでしたが、自分で初めてこの大量クッションベッドに遭遇。どうすればいいんだ、、と思っていたら、今従業員さんがやってきて、クッションをおろしにきました。日本の旅館でお布団敷いてくれるような感じで、ここはクッションおろしサービスだったのだ。だったら最初からクッションなんて載せなきゃいいのに、、と思う私は貧乏人メンタリティなのだろうか。

空港ワイヤレス

2006-04-15 12:37:11 | 日々の出来事、雑感
今日から月曜までボストン。デトロイト経由便で、今デトロイト空港にて時間をつぶしております。

シカゴの空港にもなんか早くついてしまったりしたので、普段勿体ながって使った事がない、有料ワイヤレスのconcourseとかいうのを試してみております。同じ会社みたいなので、24時間パスで、シカゴ空港でもデトロイト空港でも使えるのかテストをしてみたかったのだ。

で、テスト結果は使えました。というわけで、今このエントリを書いております。そしてひとつ発見!シカゴで24時間パスを買った方が、デトロイトより安いじゃないか!シカゴ$6.95、デトロイト$7.95と1ドル違うですよ。ちょっとだけ得した気分・・だけど、空港アクセスくらい、無料にしてほしいものだわあ。ホテルも有料のところは$14とかとるところもあるし、陰謀だ。

さあ、あと一時間つぶさねば・・読まなくちゃいけないものとかあるんですが、どうも空港というのは仕事する気力がわかない空間です。