ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

women's studies, gender studies

2006-04-04 22:46:09 | フェミニズム
友人の斉藤さんのブログで、女性学批判についてのエントリでの議論が盛んだ。
私も参加させていただいているのだが、「女性学」と「ジェンダー研究」というスタンスとか、アイデンティティの違いがあるのかな、、と考えさせられる面がある。

私は日本で大学院教育を受けておらず、アメリカ的感覚でしか言えないのだが、私はここシカゴにきて、Women's Studiesにアイデンティティをもつ人間だなあと実感した。私の出身校のミシガンは、Women's Studies、今いるシカゴはGender Studiesという言葉を使っている。そして、どうも聞くところによると、シカゴはWomen's Studies系とGender Studies系の闘争(というとおおげさだが、、)があったとか何とかで、結局今はGender Studiesになったのだそうだ。

で、Women's Studies環境で育った(?)私が、シカゴのGender Studies環境にきて思った事。「男がうざい!」 こんなこと言うと、男嫌いがこうじてこいつはフェミニストになったのか・・、というステレオタイプで見られそうだが、ほんと、あまりのうざさにびっくりしたのだ。Gender Studiesに出入りする男には、ゲイが多いと思うのだが(なので、ヘテロ男よりはましなのかもしれないが)それにしてもゲイだろうがストレートだろうがバイだろうが、議論を独占している自分とか、話し過ぎな自分とかに気づかない傾向の男というのは、うざいのだ。自分の「男」としての権力性にもっと敏感になってよね、と、叫びたい気分だった。

思うに、"Women's Studies"という環境だと、男たちはどうしても、「Women's Studiesを学び/研究し/教える男の自分」ということに対して、ある程度は常に考えなければいけない面があるのかもしれない。それがGender Studiesだと抜け落ちてしまう?

今の大学環境だと、やっぱり私はWomen's Studies空間は必要だと思うのだよね。少なくとも私はそれにすごく救われたし、助けられた。2つの学校のケースから一般化するのはもちろんできないだろうが、私はやっぱり"women"にこだわりたいな、と思う。