ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

男女共同参画という名の逆行

2009-03-17 05:33:00 | フェミニズム
「男女共同参画」で検索をしていて、偶然発見した千歳市の男女共同参画推進への取り組みの報告サイト

チラシ等の配布や、男性のための料理教室は、「男女共同参画社会の形成にむけて」そんなに役に立つ取り組みなのかどうかかなり疑問であるが、まあよくある企画だ。しかし、「女性に対する暴力をなくす運動」週間講演会には唖然とした。なんなんだこの内容は。

須磨展子氏というひとが、『「男の言い分 女の言い分」 ~多様性を認めあうコミュニケーション~』というタイトルで講演をしたようなのだが、サイトからレメ[トを引用してみよう。

講演は、「後出しじゃんけん 負けるが勝ちよ」のじゃんけんゲームで、頭で分かっていても行動に表せないことを実際に体験することから始まりました。

 須磨代表は、男性と女性の脳の構造の違いにより、思考パターンや行動パーターンがそれぞれ違うことを説明。頭で分かっていても、固定観念や先入観などで様々な人間関係のトラブルが起こったりすることがある。相手の立場を考え、誤解のないように伝えること、誤解のないように確認することが重要。また、男性と女性は、体力的にも肉体的にも違う、同じ事を目指すのが男女平等とは一概に言えない。一人ひとりを見ていくことが大切であり、それが多様性を認めることである。

 コミュニケーションのスキルアップとしては、相手の言いたいことを心を込めて聴く、良いところを見て言葉にして伝えることが大切。「ありがとう」と感謝の気持ちを忘れず過ごしていくことで、私たちの生活がより良くなるのではないかと話されました。



「男性と女性の脳の構造の違いにより、思考パターンや行動パターンがそれぞれ違う」「男性と女性とは、体力的にも肉体的にも違う、同じ事を目指すのが男女平等とは一概に言えない」「それが多様性を認めることである。」 うーん、なんだこれは。いわゆる「バックラッシュ派」の主張といったい何が違うのやら。

この講演会と、「女性に対する暴力をなくす運動」週間講演会というタイトルと、どう結びつくのかまったくもって謎である。そして、これに128人も出席したらしいことに、ますますクラクラする。

こういう謎の講演会、千歳市のみならずいろいろな地域で開かれているのだろうか。