ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

被爆者証言トークへの批判の新聞コラムがでた

2008-09-27 09:46:29 | 原爆・核・原発問題
今日付けの坊主マンローカル新聞、Bozeman Chronicleに被爆者の笹森さんと平和記念資料館のリーパー理事長を招き行った坊主マンの小学校でのトークイベントに関して、非難する内容のコラムが今日でた。この小学校の親が文句いってきたというのは聞いていたので、新聞に何かレターがくるというのは覚悟はしていたが、コラムできたか。

朝学校にいったら、学部長が通りかかって「新聞に批判コラムのどーしよーもないのがでた。なんか電話問い合わせなどがあったら、大学の広報に連絡しろといって答える必要ないから。下らなすぎるから、まともに対応する必要すらない。スルーしていいよ」みたいなことを言われた。「大学は教員を守るから」とも。ひええ、なんか大事になってるのか?と思い、その記事をもってるか聞いてみたら、スタッフがもっているという。スタッフのところに早速いって、記事があるかきいてみたら、印刷されたバージョンがあったので、早速コピー活動。
コピー最中に読んでみたら、なんとまあ香ばしい内容なので、これは午後の授業で議論のネタにしようと、20部ほどついでにコピーをとった。

Bozeman Chronicleのサイトにオンライン版としてコラムがのっているかと思いきや、どうやらオンライン版は会員用の有料モノだったようだ。というわけで直リンクがはれないのが残念なのだが、内容的には小学校は政治的な陰謀に巻き込まれ、とんでもないトークをさせられて、後処理に苦労しているみたいなこと。「とんでもないトーク」というのは、もちろん被爆体験についてだ。ついでにこのコラムニストはこのトークに来た訳でもないのに、トーク内容について決めつけに基づいて書いている。子どもたちはけっこう盛り上がっていたらしいのだがなあ。詳しい内容は別エントリで紹介しようかな。

そうこうしているうちに、メールでもって学部教員全員に、何か問い合わせがきたら広報に聞け、と対応するように、という指令メールがきていた。で、印刷版をDeanがみたいということで、コピーを一部渡したりした。

このコラムニストは何者?と聞いたら、タマラ・ホールという人で、しょっちゅうローカル新聞にコラムを書く、悪名高いガチガチ共和党のキリスト教原理主義者みたいな人らしい。「ああ、また出た」って印象の人ということだった。

午後の授業で、そのコラムを印刷したものを渡して学生に読んでもらったら、あきれはてている学生、下らなすぎと切って捨てている学生、なんだこれはと怒りをストレートに表明する学生など、、いろいろ。でも(表明していた学生たちの)反応はまともだった。

結局、今日一日オフィスへの文句とか取材電話は一切なかった。そして、別の小学校の教員で、パブリックライブラリーでやった集会にきたという人と、折り鶴をいっしょうけんめい彼女の生徒が折っていて、10月には千羽つくるから!とかいう気合のはいった電話での会話をしたり、大学の学生たちが数人オフィスにきて、「広島のイベントをやってくれてありがとう」といい、Thank you カードと、商品券30ドルぶんをくれたりした。これはうれしかった。

ある意味、リベラル大都市圏ではありえないくらい、被爆者の証言というイベントを素直に受け取って、感動を表して、感謝もしてくれた人たちがいる反面、感情的な反発もある。アメリカの保守的田舎町、けっこうすごいかも。そして、ぜひ、この保守派コラムニスト(運動家らしい)のタマラ・ホールさんとやら、そのうち取材させていただきたいものだと思った。