ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

中西珠子さんと女性連帯基金

2008-07-02 23:42:46 | フェミニズム
この4月に亡くなられた、元参議院議員の中西珠子さん。でも私が知っているのは、女性連帯基金代表としての中西さんだった。その中西さんのお墓参りに一昨日、女性連帯基金の事務局長だった中嶋里美さんと連れ立って行って来た。

1998年に創設された女性連帯基金。地方議員をめざす女性たちを支える団体に助成金を出すことを目的に設立された。この団体の立ち上げ時にスタッフとして私は働いていたのだった。事務所の立ち上げのための家具やら機材をそろえることから、日々の運営、HP製作、集会の開催や助成金事業など、いろいろな仕事をした。中西さんや、いっしょにスタッフとして働いていた、中嶋さんや、三井マリ子さん、そして秘書のプロとして働いてきた方もいらっしゃって、仕事のやり方から運動のノウハウまで、いろいろなことを学んだ。そして、経済的にもこの仕事は、当時院生だった私にとってはとても有難かった。

とくに感銘をうけたのは、ILOづとめが長かった中西さんの、素晴らしい英語力である。とてもきれいな英語を使われ、書かれる英語は完璧といってよかった。あんな英語を書けるようになりたい、と思ったものだった。

中西さんは、この団体の活動のために私財を投入された。助成金のための資金はもちろん、事務所賃料、日々の運営費から、私のスタッフ給与まで、会費による収入もあったものの、中西さんが私財を投入された部分が大きかった。本来は中西さんのご親切に頼らず、団体として経営していかれたらよかったのだが、、うまくいかずに、連帯基金は2005年に解散した。しかしながら、議員引退後にこのように一女性団体を立ち上げ、運営資金を出し、自らも関わられた中西さんは本当にすごかったと思う。そして、資金はかかったものの、団体としてオフィスをもてたこともよかった。さまざまな小規模講座や、作業などができる場があり、そのたびに場所を借りないでよいというのは貴重だった。事務所には学生さんたちもバイトとして、よく作業をしにきてくれていた。会の経営が苦しく、多くは出せないのが残念だったが、それでもきちんとバイト代や交通費は払った。労働問題に長く関わっていた中西さんは、さすがだったと思う。

一昨日は、中嶋里美さんと連帯基金の事務所があった文京区春日近辺まで行ってみた。街を歩けば、「ここでよくお昼を食べた」とか、「立ち上げのときにこの家具屋に家具を中西さんと見に来たなあ」とか思い出していく。考えてみればもうずいぶん長い間行っていなかったこともあって、かなり懐かしかった。

そんな連帯基金がはいっていたビルも老朽化で取り壊されるらしい。まだ連帯基金という表示がビルの入り口には残っていたけれど、ビル自体の鍵は閉まっており、もう使われない建物になってしまっていた。


慣れないケータイ

2008-07-02 12:21:55 | 日々の出来事、雑感
日本にくるときは、プリペイドの携帯電話を使っている。といっても、プリペイドは通話料金がとんでもなく高いので、実際には待ち合わせと、どうしても必要な連絡などにしか使っていない。ちょっと通話するだけであっという間に残高がなくなってしまうしさ。

それに加えて、アメリカでは携帯電話をいちおう持っているものの、これもほとんど使っていない。雪深い地域に住んでいるので、雪道のどこかでスタックした場合携帯ないと困るな、という理由と(しかしモンタナの田舎道では、携帯電波が通じないこともよくあって、あまり意味ないのかもしれない)、学会などで他の街にいって、友人と待ち合わせたりする用途に使うくらいだ。携帯をチェックする、という習慣が身についていないので、普段の生活では、携帯にメッセージがはいっていても3日くらい気づかないことはざらである。

日本にくると皆携帯を使っていて、携帯番号の交換なども皆手馴れてさくさくと行っているのだが、いつまでもその手順になれない私である。そもそも自分の番号もおぼえていないし、このプリペイド電話の使い方を把握しているのかも怪しい。

そして今使っているプリペイドは、第二世代ということで、そのうち使えなくなるらしい。また買い換えることになりそうだ(で、また番号が変わるわけだ。)この次は、安い通常契約にすべきか、新しくプリペイドを買うべきなのか、悩むところだ。日本滞在期間がどれくらいになるか次第なのだけれど、、。どうするかなあ。