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われあり、ゆえにわれ求む『杖ことば』

2015年01月30日 | 読書

最初の1ページに「杖ことば」とは、人生の苦難の旅路を<杖となってささえてくれる言葉>と紹介。<ことわざ力を磨くと逆境に強くなる>という副題がついたこの本、36のことわざが筆者の手で磨きなおされている。それらは後年、影響を受けたという仏教思想が深く投影、しかし、違和感は無い。「人生に迷ったとき」「人間関係をささえる」「よりよい日々をひらく」「苦難をのりこえる」「老いをささえる」の各章、心に染み入る言葉が続く。もともと仏教用語であった「他力本願」は、通常使われている意味とは違う。生まれたとき以来、「他力」に支えられてきたのであり、「自力」の源泉、母としての<人まかせの考え方と正反対の思想が真の「他力」>と説く。36番目、最後は「われあり、ゆえにわれ求む」。そこに書かれている<世界中の誰ともちがう自分だけの「生きる目的」を見出すこと>は難題だが胸に刻んでおこう。

                  

             


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