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燃える氷河圏谷・秋の涸沢②(横尾~涸沢)

2021年10月07日 | 

2日目は前日のほぼ平坦な道と全く異なり、山道で後半は急登が待っている。が、見上げれば今日も快晴。右膝の湿布・サポーターに頼むぞ、と声をかけて出発。梓川にかかる横尾大橋を渡って入る笹やぶの登山道は河原に出る。屏風岩の岸壁を左上方に見つつ進み、右手の樹林帯の登りに。やがて岩混じりの緩やかな道、しばらくは体力の温存。左手の視界が広がり、横尾本谷の流れを眼下に間もなく本谷橋に着いた。大勢の登山者とともに河原で大休止。のどを潤し、行動食を胃袋に。腰を上げれば石畳のような道の登りが始まる。しばらくは我慢の急な登りも下山者とのすれ違いが多く、その都度ひと息入れられる。道は緩やかな登りになり、左手斜面に岩が積み重なるガレ場に出た。「落石多発―ここで休むと危険」との看板。この周辺は先日の地震もあり、急ぎ通る。色づきの葉の上を見上げれば、先ほどから見えていた北穂高岳に加えて奥穂高・前穂高に連なる稜線が見え隠れする。そして、まだ遠く小さいが涸沢ヒュッテが視野に入った。最後の長い登りも青空と真っ赤なナナカマドに応援されて一歩、一歩。小屋前の急石段を登り詰めて、やっと着いた。早速、ザックを置いて展望のテラスへ。大昔、氷河に押し出されて形成という圏谷・涸沢カール。そこに広がる今見ごろの紅葉はナナカマドの紅、ダケカンバの黄葉、ハイマツの緑。日本一の“山岳紅葉絵巻”とはよく言ったものだ。穂高連峰の岩稜群とも久しぶりの対面。この満足感を増量しようと前穂高岳への分岐から涸沢小屋、パノラマルートの途中まで足を延ばす。もちろん、戻ったヒュッテのテラスでお待たせのビール、その美味しいことこの上ない。午後3時過ぎ、早くもテント場は陽が陰ってきた。今夜は星空を、そして明日朝は朝焼け・モルゲンロートをぜひ楽しませてほしい。2021年10月4日(月)/横尾1620m 06:45~08:00本谷橋1790m 08:15~10:20涸沢2300m(宿泊:涸沢ヒュッテ/この時期は割増の15,000円*夕食17:50・朝食05:20)

    

    

    

    

    

    

 

 



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