スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(横井庄一さん)

2023-07-14 10:15:39 | 日記
7月14日(金)
 去年が、横井さん帰国から、50年であったそうだ。それでCBCが特集を組んでいたらしい。それを昨日ユーチューブで見た。所々にCBCらしい戦争云々の評論が流れるが、そこは飛ばして見た。横井さんはその二年後に登場した戦闘員小野田さんの陰に隠れて、ただ生き永らえただけという弱弱しいイメージが、私の中にあったが、当時の記者会見などのビデオを見て決してそんなものではなかったと思い直した。
 力強い発声と直接的な言葉遣いから、正に帝国陸軍軍曹を目の前に見る感じであった。この人にして生き永らえることが出来たのだと、感じ入った。
 もう一つ昔の映像を見て意外だったことがある。それは横井さんにインタビューしたり名古屋の実家で中継をしたりしているテレビ局の人間の、何とも言えない優雅さというか、泰然さというか、栄養の行き届いた貴族というのが適当なのかも知れない、雰囲気であった。今のテレビに出る人間はもっとギスギスしていたり、ガツガツした雰囲気を出している。思うに毎日”マスゴミ”だの”報道しない自由”などと揶揄されていれば、ギスギスガツガツにもなろうというものだ。
 昭和40年代のマスゴミ人は、将来そんな評価が下されるとは、思いもしていなかったのであろう。まさにこの世を満月と思う心境だったのではなかろうか。そういう貴族が支配する言語空間の中で、私たちは誑かされて生活してきた。マスゴミ以外の情報源を持つ、実に大切な事だと思い入った次第である。
 

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