平岩弓枝さんの『新・御宿かわせみ』第3作・『花世の立春』を読んだ。読んだのは文春文庫版で2012年12月に第1刷が出たばかりだ。単行本は2011年に文芸春秋社から出ているが、まだ地元の図書館には入っていないので、文庫が出た機会に購入し読んだ。『御宿かわせみ』シリーズは、NHKのドラマを見てから読み始め、何年か前に最後まで読み、シリーズが終了していたが、維新後の話として『新・御宿かわせみ』が始まった。
『花世の立春』は今回の1冊の中の一つの話で、今回の本には次の話が載っている。
①『明石橋の殺人』②『俥屋の女房』③『花世の立春』④『糸屋の女たち』⑤『横浜不二山商会』⑥『抱卵の子』
『花世の立春』は、麻生宗太郎の娘・花世は畝源太郎とは幼馴染で、かわせみに下宿しながら外国人の開いた女学校で教師をしている。立春を7日後に控えた朝、花世が源太郎宅を訪ね「花世のこと、好きですか」と気持ちをぶつけたことから始まり、立春の日に結婚しようと話が進む。花世のつとめていた女学校が主催者が他へ移るので閉校されることになるなか、様々な事件がおこる。
『新・御宿かわせみ』では、維新後も大川端で宿屋をいとなむ「かわせみ」をめぐって、様々な事件が起こり、源太郎や麻太郎らが事件を解決していく。一種のミステリーであり、面白く読むことが出来る。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます