12月2日。おはようがんす。昨日は八戸まで行って古書店めぐりをし、読みたい小説を数冊確保してきた。今日はチャリティかくし芸大会なるものがあって、老人クラブにも前売り券が来た関係で顔だけは出さないとならない。今朝の魚は真ホッケの開き、シマホッケは脂がのってるが真ホッケはさっぱりした味。
葉室麟の『はだれ雪』上・下を読んだ。(はだれ雪)とは雪解けのころマダラに残った雪のことである。舞台は葉室麟の小説に登場する扇野藩、藩士の後家である沙英が主人公。江戸からが流され来た旗本・永井勘解由の接待役兼監視役を命じられる。浅野内匠守の最後の言葉を聞いたということで、幕府にとがめられたのだ。物語は大石ら浅野の旧臣がからんで展開する。全体は夫婦の情愛を細やかに描いた作品なのだ。葉室麟亡き後、次々と遺作が本になっている感じ。