山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

『李世民』=小前亮著

2012-12-22 07:20:14 | 読書

 小説『李世民』の著者である小前亮はまったく知らない作家であった。1976年島根県生まれ。東大大学院(専攻:中央アジア・イスラーム史)修了。(有)「らいとすたっふ」入社後、田中芳樹氏の勧めで小説執筆にとりかかり、2005年6月『李世民』を講談社より出版した。

 読んだのは講談社文庫版で2008年9月第1刷のものである。

 李世民とは唐の2代皇帝のこと。隋の末期の群雄割拠の時代、北方太原留守・李淵の次男・李世民は李淵に決起をうながし、大陸の覇権をめざし長安をめざし長安に入城をはたし、李淵が唐の初代皇帝となる。そして、中国全土を支配下におさめたのち、長兄を殺して自ら2代皇帝となり唐のもっとも繁栄した時代を築く唐の名君と評価される人物で、その皇帝の位につくまでを描いている。

 中国の歴史小説といえば、漢の時代のものが多いような気がするが、唐をえがいたものは初めて読んだ。作者の小前亮はまだ30代で、これからの活躍が期待される。可能な限り作品を見つけたら読んでみたいと思う。


冬至で「いとこ煮」

2012-12-22 07:07:03 | グルメ

 昨日が冬至で、昼の時間が一番短い日だった。毎日の日刊紙の配達が終わる5時になっても、空は白んでもこない。もう一度布団にくるまって本を読んだり、うとうとしたりして6時30分に起きだしたが、雲があってまだ外は薄暗い有様であった。しかし、冬至を過ぎると寒さはこれからだが、徐々に日差しが強くなっていくので、何となくウキウキするものである。

 「冬至にはかぼちゃを食べると良い」という言い伝えがある。わが家でも昨日の夕食に「かぼちゃのいとこ煮」なるものが供された。「いとこ」といっても、小豆とかぼちゃでは何の関係もないのだが、わが家ではこう呼ぶのだそうだ。義母がなくなって6年、主婦らしくなった妻の作品である。味は甘みを抑えた薄味で、かぼちゃは長い形の割に実がほくほくしたタイプのものだ。昨夜は、風呂にもゆずを入れゆず湯を楽しんだ。季節の楽しみも大事にしたいところである。