いっせい地方選挙の前半戦の内、知事選挙が昨日告示になった。北海道では市民と野党共闘の候補が立候補した。大阪府は党利党略の維新の会によって、無理やり知事選が実施され大阪市長が入れ替わって知事選に立候補した。大阪都構想などという途方もないことを何としても実現したいらしいが、もはや都構想に未来はない。共産党は自民党が担ぎ出した候補を自主支援しているが、この候補は維新知事のもとで副知事をつとめたきたが、あいそをつかし退職した人物らしい。この2つの知事選ではぜひ勝利をしてほしい。他の知事選では野党の対応がバラバラで、自民党政治に正面対決しているのは政党では共産党だけという感が強い。
昨日久慈市の土風館の多目的ホールで共産党の穀田恵二国対委員長が国会報告をした。折からの雪で行くのさえ大変だったが、最新の国会情勢を聞きたかったので参加した。穀田氏は共産党の国対委員長として国会内での他の政党と交渉する役割をになっている。野党共闘を進めるうえで共産党が知恵を働かせていることがよくわかる話だった。
昨日までの米朝首脳会談は、合意文書に署名することなく終了したとの報道であった。トランプ米大統領が記者会見して、対話を継続することを表明した。事前から報道されてきたように、実務当局者のつめの準備が不足していたのではないかという感を否めない。トップが話し合って、それで決着というわけにはいかないのが外交だろうと思う。両首脳が、一方は独裁者であり、もう一方もきわめて独断専行の目立つ人物で、きめ細かな交渉を積み上げる努力が足りないのではないか。いずれにしろ対話の窓口は開かれているのだから、粘り強く交渉を続けるべきだと思う。そこで、なぜ日本の安倍政権は北朝鮮との対話に道を開こうとしないのか、よくわかならい。
昨日実施された県民投票で、沖縄県民は圧倒的多数で「辺野古新基地建設ノー」の審判を下した。安倍政権は辺野古新基地建設を断念すべきであろう。しかも建設予定地には超軟弱地盤があって、改良工事は不可能に近く、、また改良工事をするには設計変更を沖縄県の承認を得なければならない。玉城デニー知事は建設反対の立場なので設計変更が認められるはずがない。辺野古新基地建設を断念するのが正しい判断だといわなければならないだろう。
日本共産党岩手県委員会、自由党岩手県連、社民党岩手県連合の3野党が、参院岩手選挙区の統一候補について横沢高徳氏で合意したことを発表した。横沢氏は矢巾町の生まれで、テストドライバーをつとめていた時の事故で車いす生活になり、シティング・スキーの選手として2010年バンクーバーパラリンピックに出場している人だ。岩手では、自由党の支持基盤が強いのだから、自由党の推す候補というのは適切だろう。野党協議に参加してきた国民民主党県連は、この候補者決定に異論があるようだが、最終的には政党本部間の協議で決めればいいと思う。