院長のきまぐれブログ

気が向いたときに気になったことを取り留めもなくつづっています。
診察室とは違う院長の日常を覗いてみてください♪

世界網膜の日

2012-10-03 13:02:54 | インポート
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   9月30日に『世界網膜の日 in 岡山』が川崎医療福祉大学の川崎祐宣記念講堂で開かれ、覗いてきました。


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『世界網膜の日』は日本網膜色素変性症協会が主催となり、毎年持ち回りで支部が主管をしています。
今回は岡山県支部が担当となり、台風の中たくさんのボランティアの方々の協力も得て、開催されました。
開催記念として、ご本人も病気のため視覚障害を持っているバイオリニストの『河畠成道さん』のコンサートが開かれました。
何とか開演に間に合い、拝聴することができました。
ご本人のお話によると、小学3年生の時のアメリカ旅行中に生死をさまよう病気になり、3か月の入院治療の後帰国されたそうです。
生存率が5%の病気を乗り切ったけれども、強い視覚障害が残ったそうです。
その後小学5年生頃にバイオリンに出会い、毎日の練習を積み重ね今日の自分がある、と言われていました。
クライスラー、ピアソラ、グノー、モンティーなどの名曲を『永田美穂さん』のピアノを伴奏としてたっぷり聞くことができました。
有意義な時間でした。
コンサートの後は、網膜色素変性症の治療や診断の研究に対して助成金をお渡ししているそうですが、その対象となった先生の講演がありました。
大阪大学の森本先生、浜松医大の細野先生が受賞されましたが、講演の内容は一般の聴衆にはやや難しい内容でした。
千葉大学眼科教授の山本先生は網膜色素変性症の現在進行している治療に向けての話を分かりやすく説明されました。
治療は大きく分けて3つあり、①遺伝子治療 ②神経保護 ③人工網膜 だそうです。
未だ、安全にすべての人がこれら研究の恩恵を受けるには至っていないそうですが、近い将来にいくつかの治療が実現化されていくそうです。
未来に向けて新たな希望が持てる、勇気づけられる講演でした。
プログラム終了後は台風一過、まぶしいくらいの青空が広がっていました