卓球・アジア選手権(@無錫)、女子シングルス決勝で、平野美宇(17)が世界ランク5位の陳夢(22)=中国=に3-0のストレート勝ち。日本勢では1996年の小山ちれ以来のアジア女王に輝いた。
リオデジャネイロ五輪金メダリストら中国選手を3連破しての17歳の快挙達成だ。→スポーツ報知
しかし、平野選手の快進撃の背後には、「中国の力」の支えがあったことはあまり知られていない。
JOCエリートアカデミーの監督で、現在は平野選手のコーチを務めている中澤鋭コーチは、旧名:王鋭で、北京五輪金メダリストの馬琳らと同世代で、卓球河北省チームのメンバーだったものの、中国ナショナルチームのメンバーに選ばれたことはない。そんな中澤コーチは15年前に日本に渡り、卓球のコーチを務め、現在日本でトップレベルの石川佳純選手を6年間にわたって指導した経歴を持つ。
中澤コーチは日本選手の台頭に中国の存在は欠かせなかったと認識しており、「ここ数年、中国が若いコーチをたくさん日本に派遣して指導し、日本の進歩を支援してきたこととある程度関係がある。平野は昨年中国スーパーリーグに参加して超一流選手と対戦し、技術も戦術もレベルアップした。今後も引き続き参加させたい。中国の卓球界はここ数年良いPRを行っており、私たちのこともきっと受け入れてくれるだろう」と語っている。
09年、「独り勝ち状態」が続く卓球競技の衰退を懸念した中国は各国にコーチを派遣して中国の技術を教え、強いライバル(狼)を養成する「養狼計画」の実施を始めた。開始したばかりの数年間は、中国の「独り勝ち状態」が続いたものの、今になってついに「ライバル」が現れてきている。これは卓球界にとっても、中国にとっても、損失より利益のほうが大きい」と←人民網報道
今後の活躍を期待しょう。
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