やまちゃん奮闘記

1970年代から海外に出かけ、滞在した国が合計26か国、21年の海外生活が終わりました。振り返りつつ、日々の話題も、

中国の自動車市場「厳冬期」突入 28年ぶり減

2019-01-30 | 政治・経済

中国の自動車市場に変調が生じている。2018年の新車販売台数は28年ぶりの前年割れに陥り、中国自動車メーカーからは「厳しい冬に入った」と悲鳴が上がっている。

自動車販売台数速報 中国 2018年

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中国自動車工業協会が発表した2018年通年の自動車生産台数は、前年比4.2%減の2,780.9万台、販売台数は前年比2.8%減の2,808.1万台。上半期は、2月以外の月の販売台数はいずれも前年同月を上回った。下半期は、自動車市場のマイナス成長が続き、通年では2.8%減となった

前年割れに陥るのは、経済にも混乱をもたらした天安門事件(1989年)の翌年にあたる90年以来だという。販売台数は米国を上回り10年連続で世界トップとなったものの、3千万台の大台を目前にしてかつてのような勢いは失われている。

リーマン・ショック後の2009年以降、中国政府は断続的に小型車減税を実施してきた。景気刺激策として導入されたもので、延長などの末に最終的には17年末に終了している。減税効果が無くなった2018年に入ると、前年末までの駆け込み需要による反動減の懸念が急速に現実化した。自動車ディーラーは販売テコ入れのため「値下げ合戦」を繰り広げているのが現状だという。

トランプ米政権との間で深刻化している貿易摩擦だ。米中対立が決定的となった7月以降、新車販売台数はマイナス基調が定着した。貿易戦争の激化を見込み、消費者の財布のひもが固くなっているとみられる。


中国の去年1年間のGDP=国内総生産の伸び率は前の年に比べてプラス6.6%となり、おととしから0.2ポイント下がって28年ぶりの低い水準となった。アメリカとの貿易摩擦をはじめとする国際環境の変化が、中国の成長率にマイナスの影響を与えていると。NHK NEWS WEB

貿易戦争で景気の先行きが見通せなくなる中、習指導部はアクセルとブレーキを同時に踏むような難しい経済運営を迫られている。

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2 コメント

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Dog year (Hiroshi)
2019-02-04 07:27:02
それらの原因の他に、「市場飽和」と「シェアーカー普及」があるような気がします。

犬の1年が人の10年に当たるように、日本の何倍ものスピードで物事が進展する国。今の日本の若者があまり車に興味を持たないのと同様、都市の若者は「持ち車」より「シェアーカー」に選択肢を替えてきたのでは?

また、中国社会は核家族化が進み始めているとはいえ、まだ大家族単位での行動様式もあるのでは?
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5639/trackback
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中国自動車市場 (やま)
2019-02-05 21:21:07
Hiroshiさん
こんばんは。コメントありがとうございます。

中国の工業情報相が、課題を他にもあげてます。
なるほどと思われる内容が多いです。
   
https://leaders-online.jp/keiei/international/nna1863386
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