「スマホやパソコンの画面を見続けると、ピントを合わせる筋肉に疲労が溜まり、慢性的な疲労(眼精疲労)になってしまいます」とNHKの朝のテレビで、「デジタル眼精疲労のケア」を取り上げていた。→こちらのサイト
近年、パソコン作業を行う機会が増え、長時間、画面をじっと見て緊張していると、自然とまばたきの回数が減り、目が乾き、目の奥が重くなると言った症状が出てくる。さらには目の疲れから肩が凝り、首や肩、腕が痛むなどさまざまな症状に進展することも。
パソコン作業をするときは、1時間ごとに数分の休憩をとり、目を休ませてあげるのがよいと言われており、疲れ目の改善やリフレッシュには、目の周りの筋肉をほぐすストレッチが効果的ですと。
まずは、使用中のスマホやパソコンの画面を使ってストレッチ→1.モニタの隅から隅へと視線を移動させて目を閉じる。→また、2.スマホの場合は端の部分を四角形に移動して目を閉じる。
つまり、眼球を上下左右に端っこまで動かし、目の筋肉群を活性化して血行を良くするのだ。
また、遠くを見て、リラックスするのも効果的だ。窓から外を眺めるが好いが、部屋の中の反対側にカレンダーをぶら下げておき、それを見るのもひと工夫だ。
眼の周りの筋肉をほぐすのも効果的だ。ほぐす場所は目の周りのツボとして、よく言われている箇所をほぐす。
ツボ名 | 場所 | 手技 |
晴明 せいめい |
左右の目の目頭から少し鼻よりのくぼみのところ。 | 母指の腹でツボをあてゆっくりと押しながら小さな円を描くように。 |
魚腰 ぎょよう |
眉の中央に少し下にある | 母指の腹でツボをあてゆっくりと押しながら小さな円を描くように。 |
瞳子リョウ どうしりょう |
目尻のさらに指1本分外側にある | 中指の腹でツボをあてゆっくりと押しながら小さな円を描くように。 |
四白 しはく |
瞳の中心の真下指一本のところにある。 | 人差し指の腹でツボをあてゆっくりと押しながら小さな円を描くように。 |
太陽 たいよう |
こめかみから目尻に、少しくぼんでいるところ。 | 中指の腹でツボをあてゆっくりと押しながら小さな円を描くように。 |
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ツボ押しは「痛いけど気持ちがいい」と感じるくらいの強さが最適だ。
NHKの番組では、ツボ毎に歯ブラシの柄を使い、2~3回繰り返し、押すとよいとしている。
魚腰は歯ブラシの柄を眉に平行につけて、軽くこする。同じように目の下(承泣)もこするとよいとしている。
疲れ目として、放置されていることも多いが、老人は加齢により、涙腺が委縮して、ドライアイのケースが多い。ドライアイとは、目を守るために大切な「涙」が十分に役割を果たせていない状態です。特に、眼がショボショボ。ゴロゴロするなど感じたら、要注意だ。
「涙」は、まばたきの弱い刺激によって「涙腺」から分泌され、目の表面に広がる。そして目の表面に広がった後、まばたきで目をつぶったときに、排出口である「涙点」から鼻の奥に流れていきます。
まばたきをせずに目を開いていると、「涙」は目の表面から蒸発していく。まばたきは通常、3秒に1回ほどと言われますが、パソコン作業などをしているとそれが10~20秒に1回ほどに減ってしまいます。パソコンやスマートフォンを見つめて目を開きっぱなしになっていると「涙」はどんどん蒸発し、「涙」が足りない状態になってしまい、要注意です。
白内障の人は、処方されている目薬・「ヒアルロン酸ナトリウム」を随時、点眼して対処するのがよい。→こちらのドライアイの解説
老人の視力回復トレーニングも注目されている。それは、気軽に取り組める方法として、紹介されている「ガボール・アイ」だ。ノーベル物理学賞を受賞したD・ガボール博士考案の、特殊な数学的処理が施された模様「ガボール・パッチ」と呼ばれる特殊な縞模様を使った、視力回復トレーニングだ。
(1)下記の縞模様(ガボール・パッチ)の中から、縞模様を1つ選ぶ。
(2)その縞模様と同じ縞模様を、全部探し出す。
(3)全部見つけ終わったら、次の縞模様を選び、同じことを繰り返す。
視力は、眼球と脳の2つの働きで決まり、それは眼球で捉えた情報を脳で処理することで、見えたものを認識しているため。見えた情報を処理する脳を鍛えるのが、この縞模様なのだ。
ここ数年、高齢者の交通事故が問題になっている。これは「有効視野」という、物を判別できる範囲が年齢とともに狭まることが大きな原因といわれている。ガボール・アイには、この有効視野を広げる効果もあると。→こちらのサイト
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