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F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2021 ROUND 5 MONACO GP

2021年05月30日 08時00分25秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
2位 C.サインツ フェラーリ
3位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
4位 S.ペレス レッドブル・ホンダ
5位 S.ベッテル アストンマーチン・メルセデス
6位 P.ガスリー アルファタウリ・ホンダ
7位 L.ハミルトン メルセデスAMG
8位 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス
9位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
10位 A.ジョビナッツィ アルファロメオ・フェラーリ

 モナコGPです。スターティンググリッドは………、ポールは何とルクレールです!久々のフェラーリのポール、しかもここ、モナコはルクレールの地元ですから期待しない訳にはいきません。しかし悲しいかなルクレール、予選Q3クラッシュの影響でドライブシャフトにトラブルが発生しました。ガレージに戻り修復を試みるもスタートに間に合わないと判断。ルクレールはレースを走ることなくマシンを降りることに。ホームレースだったルクレール、せっかくのポールポジションだったものの、ショボーンな結果に終わってしまいました。レースは、ポールシッターのルクレールがいない状態でスタート。アウト側のフェルスタッペンがイン側にマシンを寄せ、後方のボッタスを抑え込みながらサン・デボーテをクリアしていきます。後続のマシンに接触等のアクシデントは無く、次々とマシンが通過していきます。30周目、ハミルトンがピットイン2.2秒でサクッとタイヤ交換をこなしコースに戻ります。それにしても、今は2秒台でタイヤ交換をしてしまうというのもスゴイですね。30年前は、フェラーリが5秒台でタイヤ交換をやってのけたのを驚異的に感じていたものですが(懐かしい)。何というか、今のタイヤ交換は効率化の極みといった感じがしますね(汗)。でも、F1は常に進化し続けていますから、更にタイヤ交換のタイムが短縮される可能性というのも無いという訳ではありません。って、わかったつもりで言ってみたものの、これ以上速くなったらそら恐ろしいですよ?ていうか、何をやったらこれ以上速くなるんでしょうかね?さて、続いてメルセデスのピットにボッタスが入ってきました。ボッタスもサクッとタイヤ交換って………、アレッ?何か右フロントでトラブっている様ですね。メカニックが困惑した様子でインパクトレンチを当てたり外したりしていますがタイヤは外れません。どうやらホイールが外れないトラブルに見舞われている様です。結果、ボッタスはマシンを降りてリタイア。これで、タイトル争いからも一歩後退です。チームメイトのハミルトンとの差は開く一方。ハミルトンが後方に下がっていたこの機に差を詰めたいところでしたが、それも叶わず。マシンを降りて壁に向かってしゃがんでいるボッタスからはその落胆振りが大いに窺えました。32周目、ベッテルがタイヤ交換を終えてピットアウト。後方からはバトルを展開しているガスリーとハミルトンが迫ってきます。ベッテルがコースに戻ったタイミングでガスリーが横に並んできました。サン・デボーテをクリアした後の上り坂で2台はサイドバイサイドになりますが、ベッテルが意地で抑え切って5番手です。52周目、ノリスがサン・デボーテを立ち上がった後の坂道でリチャルドをオーバーテイク。って、リチャルド、チームメイトに周回遅れにされてしまいました。ノリスはリチャルドを全く意に介さない程の速度差で抜き去っております。マクラーレンに移籍後、イマイチ調子が上がらないリチャルド。ここモナコでは屈辱ともいえる大不振をかこっております。2018年には当時在籍していたレッドブルで優勝したこともあるのですが、まさかの結果となってしまいました。”YOU’RE A MONACO GRAND PRIX WINNER! FANTASTIC!”そして、レースの方はフェルスタッペンが盤石な走りでトップチェッカー。初のモナコGPポディウムにして初勝利という快挙を成し遂げました。フェルスタッペンがモナコ初勝利というのも意外でしたね。これで、ドライバーズタイトル争いでハミルトンを抜き首位になりました。タイトル獲得へ向けて一歩前進です。”GRAZIE A TUTTI.”2位はサインツ。フェラーリ移籍後チームメイトのルクレールの後塵を拝していた印象がありましたが、ここではルクレールに勝るとも劣らぬパフォーマンスを発揮。ルクレールがポールポジションを獲るなど、ここモナコではフェラーリが突如浮上してきましたが、今後もこの勢いは続くのでしょうか?”AMAZING! P3 IN MONACO!”3位はノリス。マクラーレンの復調とともに成長している感があります。モナコ初のポディウムをゲットしました。”RING A DING A DING!”5位はベッテル。アストンマーチンに移籍後、チームメイトであるストロールの後塵を拝しし続けていましたが、ここモナコではベテランらしい走りを披露。久々にベッテルのいいところが見れましたね。7位はハミルトン。今回は全く優勝争いに絡むこと無くレースを終えました。優勝回数等、数々の記録を更新し続けているハミルトンですが、ここモナコだけは思った通りににならない様です。モナコの最多勝記録を持っているのはあのアイルトン・セナ。6回もの優勝回数を誇ります(ハミルトンは3回)。かつて「音速の貴公子」と呼ばれ、執拗なまでに純粋に速さを追い求めたセナがこの記録を持つというのは実に象徴的だと思います。ここモナコGPは特別なレース。モナコでの1勝は他のレースの3勝分に値するといわれています。フェルスタッペンはモナコで勝ったことで、さらに自信を持ってレースに臨むことができるんじゃないでしょうか。

2021 ROUND 4 SPANISH GP

2021年05月16日 04時23分37秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
3位 V.ボッタス メルセデスAMG
4位 C.ルクレール フェラーリ
5位 S.ペレス レッドブル・ホンダ
6位 D.リチャルド マクラーレン・メルセデス
7位 C.サインツ フェラーリ
8位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
9位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
10位 P.ガスリー アルファタウリ・ホンダ

 スペインGPです。スターティンググリッドはポールがハミルトン。以下、フェルスタッペン、ボッタス、ルクレール、オコン、サインツ、リチャルド、ペレスと続きます。メルセデスの間にフェルスタッペンが、フェラーリの間にオコンが割り込む格好となっております。ここ、カタルーニャはフェルスタッペンが鮮烈な初優勝を遂げたばかりではなく、F1ドライバーとしてのキャリアを大きくステップアップさせるきっかけともなったサーキット。ここらで、ハミルトンを真っ向勝負で打ち負かして、タイトル獲得のきっかけをつくりたいところですね。スタートはハミルトンの出だしが良く、ホールショットか?と思われましたがフェルスタッペンが粘り、ターン1でハミルトンの内側に飛び込みます。競り負けたハミルトンはコースの外側に追いやられ、その隙にフェルスタッペンはギャップを広げにかかろうという展開。後方では、ターン3でルクレールがボッタスをアウト側からズバッと抜いて3番手に上がっております。7周目、角田裕毅がマシントラブルでリタイア。ターン10でスロー走行しながらコースの外側にマシンを止めます。これで、セーフティーカーの導入。11周目にレースは再開。6番手のペレスが後方のオコンを牽制してイン側にマシンを寄せますが、順位の変動は無く隊列が続いていきます。46周目、メインストレートでペレスがリチャルドに迫ります。イン側に寄ってブロックするリチャルドにアウト側からペレスが飛び込みます。やや、微妙なタイミングだったのでターン1からターン2にかけての左右の切り返しでサイドバイサイドになりつつもペレスがオーバーテイクに成功。5番手にジャンプアップです。50周目、同じくメインストレートでサインツがノリスに迫ります。サインツはノリスにあっという間に追いつき、ターン1でズバッとオーバーテイク。ノリスがイン側に寄ってブロックすると読んでいたのか、進路を変えずにアウト側から一気に行きました。8番手にジャンプアップです。ここターン1はDRSが使えるということもあってオーバーテイクポイントの一つ。バトルが多く展開されております。”DON’T HOLD LEWIS UP.”52周目、後ろから追い付いてきたハミルトンを従えて走っていたボッタス。チームからの無線で「ハミルトンを抑え込むな」との指示がありましたが、それをしばらく無視して走行を続けています。程なくしてハミルトンを前に行かせました。それをモニターで確認したトト・ヴォルフは安堵の表情を見せています。それにしても、最近のボッタスは元気がありませんね。以前は、ハミルトンに追い迫り、オーバーテイクを仕掛けて、それをテクニカルディレクターのジェイムズ・アリソンに制止されるという場面も見受けられたのですが。ハミルトンを足止めしていたのは、せめてもの抵抗だったのでしょうか(汗)。59周目、最終コーナー付近でハミルトンがフェルスタッペンに迫ります。もうこれ、フェルスタッペンにとってはハミルトンが地獄の門番に思えるでしょうね(汗)。最終コーナーを立ち上がった時点で2台の差は100メートル位あったのですが、ハミルトンがDRSを使った途端みるみる差が縮んでいきました。蛇行を切ってブロックするフェルスタッペンをアウト側からズバッとオーバーテイク。ハミルトン、首位に返り咲きです。地獄の門番ハミルトン、逃亡者のフェルスタッペンをバッサリ切り捨てました(汗)。”GET IN THERE LEWIS!”そして、レースの方はハミルトンがブッチギリのトップチェッカー、もうお決まりのパターンですね(汗)。2位はフェルスタッペン。序盤首位に躍り出たものの、タイヤ戦略で負けました。まさか、コース上でオーバーテイク出来ないからといって、ピットインしてタイヤ交換してくるとは思いもしなかったでしょう。一旦、後方に下がったものの、良い状態のタイヤに履き替え、ペースに勝るハミルトンがフェルスタッペンを攻略しました。”WE’RE JUST TOO SLOW.”今回はしてやられたという感じのフェルスタッペン、敗戦ムードが漂っていましたね。ハミルトンとフェルスタッペンの一騎打ちになりそうなドライバーズタイトルの争い。ますます、目が離せなくなってきました。

2021 ROUND 3 PORTUGUESE GP

2021年05月08日 07時42分04秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
3位 V.ボッタス メルセデスAMG
4位 S.ペレス レッドブル・ホンダ
5位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
6位 C.ルクレール フェラーリ
7位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
8位 F.アロンソ アルピーヌ・ルノー
9位 D.リチャルド マクラーレン・メルセデス
10位 P.ガスリー アルファタウリ・ホンダ

 ポルトガルGPです。昨年に続きアルガルベで2度目の開催です。スターティンググリッドはポールがボッタス、以下ハミルトン、フェルスタッペン、ペレス、サインツ、オコン、ノリス、ルクレールと続きます。それにしても外人さんはゾロ目の番号が好きなんですかね、5番グリッドまでゾロ目のゼッケンのドライバーが続きます。ボッタス(77)、ハミルトン(44)、フェルスタッペン(33)、ペレス(11)、サインツ(55)という感じです。他にもジョビナッツィ(99)、角田裕毅(22)………って角田裕毅は日本人ですが(汗)。ま、ゾロ目の番号は洋の東西を問わず好まれる、という結論でいいですかね?(汗)ちなみに、伝説のフェラーリドライバー、ジル・ビルヌーブのゼッケン27はヒュルケンベルグがキープ(?)していますから!さて、スタートはポールのボッタスが無難にホールショット、後続も大きな混乱も無く続いていきます。それにしてもターン1ですが、トラックリミット(4輪ともコースの外に出ること)を超えているマシンが多いですね。決勝レース中は、順位を上げる等のアドバンテージが無い限りOK、という解釈でいいんでしょうか。2周目のメインストレート、ライコネンがジョビナッツィに接触してフロントウイングが脱落、デブリを撒き散らしながらストレートを直進。フロントウイングがノーズの下に潜り込んだ為か、ターン1を曲がり切れずにコースアウトです。このアクシデントによりセーフティーカーの導入となります。それにしても、不可解なアクシデントでした。ジョビナッツィは特に性急な動きというものは見られず、直進しているところにライコネンがそのまま直進右フロントをぶつけた格好でしたからね。なんとも、ベテランらしくないミスでした。7周目にレースが再開。フェルスタッペンはハミルトンのトウを使い上手く加速、軽くタイヤスモークを上げながらブロックするハミルトンをアウト側からズバッとオーバーテイク。一気に突き放します。が、しかし11周目、メインストレートでハミルトンがフェルスタッペンのインに入りオーバーテイク、ポジションを奪い返します。勢いに乗ったハミルトン、20周目にはメインストレートで首位のボッタスに追いつきオーバーテイク。イン側に寄ってボッタスがブロックするもハミルトンは構わず、アウト側からターン1に飛び込み抜き去りました。37周目、タイヤ交換を終えたボッタスがフェルスタッペンの前でコースに復帰。しかし、勢いに勝るフェルスタッペン、ペースが上がらないボッタスをあっけなく抜き去っていきました。51周目、メインストレートでアロンソがリチャルドをオーバーテイク。イン側に寄ってブロックするリチャルドをサクッと抜き去ります。58周目、同じくメインストレートでイン側に寄ってブロックするサインツをオーバーテイク、8番手に浮上です。今シーズン、古巣のアルピーヌ(ルノー)で復帰したアロンソ、文句ばかり言っていたマクラーレン時代よりはレースを楽しめている様ですね。”GET IN THERE LEWIS!”そして、「ポーティギー・グランプリ」(”PORTUGUESE”がそういう風に聞こえます)は勢いに乗ったハミルトンがトップチェッカー、今シーズン2勝目です。再スタート時にフェルスタッペンにオーバーテイクされて一時は3番手まで落ち込みましたが、何だかんだで最後はキッチリまとめてきました。この辺の巧さにハミルトンの強さを感じさせますね。”THAT WAS NOT EASY!”2位はフェルスタッペン。首位のハミルトンに一矢報いようとファステストラップを叩き出しました。フィニッシュ時の言葉はファステストラップを獲ったことに対するものと思われます。しかし、ターン14の立ち上がりで4輪が完全にはみ出していました。解説者のマーチン・ブランドルもすぐにこれを指摘。結果、フェルスタッペンのタイムは抹消され、ボッタスのタイムが採用されることになりました。今シーズン、何かとトラックリミットに翻弄されているレッドブル。しかし、今回のファステストラップは明らかに4輪が縁石の外に出ていたので、ペナルティは致し方のないところでしょう。4輪全て縁石の外に出る様な走りをした時に、直接利する結果に繋がる場合はペナルティを受ける、という解釈でいいんでしょうか。実際、トラックリミット違反を犯しているマシンは何台も見かけますからね。”AWESOME JOB MATE!”8位は今シーズン復帰したアロンソ。スターティンググリッドよりも順位を上げてのフィニッシュですから機嫌も良さそうですね。”WE HAD A GOOD CAR!”と言っていたことからもそのことが窺えます。リチャルドの空いたシートに収まった訳ですが、おそらく2020年のレース結果を分析して、条件さえ満たせばポディウムを狙えると戦闘力を値踏みした上でアルピーヌでの復帰を決めたのではないでしょうか。レースは走っていて楽しいのが何よりのモチベーションですからね。

2021 ROUND 2 EMILIA ROMAGNA GP

2021年04月25日 07時59分02秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
2位 L.ハミルトン メルセデスAMG
3位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
4位 C.ルクレール フェラーリ
5位 C.サインツ フェラーリ
6位 D.リチャルド マクラーレン・メルセデス
7位 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス
8位 P.ガスリー アルファタウリ・ホンダ
9位 K.ライコネン アルファロメオ・フェラーリ
10位 E.オコン アルピーヌ・ルノー

 エミリア・ロマーニャGPです。突然ですが、松山英樹がマスターズを制しました。スゴイですね。まさか日本人がマスターズを制する日が来るとは思ってもいませんでしたヨ。ちなみに、日本人で初めてPGAツアーを制したプロゴルファーば青木功です(ハワイアン・オープン)。昔はよくテレビに出ていて、カッコいい風貌とも相まって子供の頃はプロゴルファー=青木功というイメージが強かったですね。ところで、松山英樹のマスターズ制覇と、佐藤琢磨のインディ500制覇、どっちの方が偉業なんでしょうかね?単純には比べられないのは分かっているのですが、まあ、琢磨は2回インディ500を制覇しているので、琢磨に軍配が上がるということでいいですか?(爆)かなり強引な理屈で結論を出してしまいましたが、将来角田裕毅がチャンピオンを獲ってくれれば、押しも押されぬ代表的は日本人スポーツ選手になれると思いますよ?さて、スターティンググリッドですが、ポールはハミルトン、以下ペレス、フェルスタッペン、ルクレール、ガスリー、リチャルド、ノリス、ボッタスのオーダー。移籍2戦目のペレスがフェルスタッペンを抑え込んでフロント・ロウ獲得。レッドブル勢に続いてフェラーリのルクレール、アルファタウリのガスリーに続いてマクラーレンの2台、そしてメルセデスのボッタスは落ち込んで8番手とった布陣となっております。尚、角田裕毅はクラッシュの影響で最後尾スタート。クラッシュしたバリアンテ・バッサは実は危険なコーナーで、1994年のサンマリノGPフリー走行時に、ルーベンス・バリチェロが縁石に乗り上げてマシンがジャンプ、タイヤバリアを飛び越してフェンスに激突、鼻の骨を折るという事故が発生しています。気を付けたいところですね。決勝レースはウェットコンディション。フォーメーションラップ中、ルクレールがアクア・ミネラリでスピン、コースアウトしますがバリア手前でストップ。事なきを得て戦列に復帰します。スタートはハミルトンがやや出遅れ、レッドブルの2台に両側から挟まれる格好となります。タンブレロに向けてフェルスタッペンとハミルトンがサイドバイサイドで侵入。アウト側のハミルトンが粘りますが、縁石に乗り上げ挙動を乱しタイムロス。この隙にフェルスタッペンはグングン加速し、差を大きく広げます。アクア・ミネラリではラティフィがスピン、コースアウト。コースに復帰する際、後方から来たマゼピンの進路をふさぐ格好となり接触、ラティフィは弾き飛ばされコースアウト、リタイアとなっております。このアクシデントによりセーフティーカーが出動。セーフティーカー先導中にミック・シューマッハがタイヤを温めようとメインストレートで蛇行を切っていたところ、濡れた路面に足をすくわれ挙動を乱し、マシンが横を向きながらウォールに激突しました。マシンはフロントウイングを破損し、パーツが散乱。場所がピット出口付近だったこともあり、更にピット入り口が封鎖されるという事態に。ウェットコンディションの中、早くも荒れた展開となってきました。7周目に再スタート。フェルスタッペンが上手くスタートダッシュを決めホールショット。タンブレロに向かう途中、ハミルトンがアウトから被せてきますが、キッチリとイン側につけてポジションキープ。ハミルトンに付け入る隙を与えません。31周目、周回遅れのマシンのインに入ってオーバーテイクしようとしたハミルトンがオーバースピードでコースアウト。サンドトラップに嵌ってしまい、前進でサンドトラップからを脱出しようと試みますがタイヤバリアに接触し行き場を失います。業を煮やしたハミルトンはリバースギアを使いコース脇までマシンを戻します。らしからぬミスを犯したハミルトン、これで7番手にポジションを大きく落としました。同じく31周目、タンブレロ手前でラッセルがボッタスにアウト側から並びかけます。しかし、ボッタスが若干アウト側に膨らんだ為に行き場を失ったラッセル、一瞬マシンの右側をコースからはみ出させて挙動を乱し、マシンが左に回転してボッタスに激突します。これでコース上に破片が飛散。赤旗中断となります。”IS HE A ****** OR WHAT?!”NGワードの前が”AN”ではないので”IDIOT”ではないのは分かりますが上品な単語ではないのは確実ですね(汗)。幅寄せを食らわせられた格好となったラッセルは怒りが収まりません。後に双方を非難し合うことになるこの一件、禍根を残さなければ良いのですが。スロー走行中、レース再開直前のリバッツァでフェルスタッペンがハーフスピンを喫するという危うい場面がみられましたが態勢を立て直し無事にコースに復帰。直後の35周目にローリングスタートでレースは再開します。路面はライン上だけが乾いています。しかし、ラインから外れると即挙動を乱すという難しいコンディション。多くのマシンがスピンを喫する中、角田裕毅もその犠牲になってしまいました。ターン2でハミルトンのインに寄せた際に縁石に乗ったのですが、それが原因で挙動を乱した様ですね。スピン、コースアウトした角田裕毅は大きくポジションを落とし、ポイント圏外の12位でのフィニッシュとなっております。さて、そんな難しいコンディションの中、気を吐くマシンが1台。何と先程コースアウトして大幅に順位を落としたハミルトンです!55周目にはルクレールをオーバーテイクして3番手に。60周目にはタンブレロの手前でノリスをアウト側から軽々とオーバーテイクして2番手にまで浮上、別次元の走りをみせております。しかし、それでも先のスピンが大きく響き、フェルスタッペンには手が届かず2位でのフィニッシュです。”OK MAX GREAT WORK.”20秒以上の差をつけてフェルスタッペンが余裕のトップチェッカー、今シーズン初勝利です。前回のバーレーンでは不本意な形で勝利を失ったので、これで溜飲が下がったことでしょう。まだ開幕から2戦、今回は特殊なコンディションなので明確なことは言えませんが、フェルスタッペンとハミルトンが「強い」のは間違いなさそうですね。ハミルトンの独走に待ったをかけるのは、やはり次世代ドライバーを代表するフェルスタッペンが相応しいでしょう。どのみち、チャンピオンになるには倒さなくてはならない相手。今後の戦いに注目です。

2021 ROUND 1 BAHRAIN GP

2021年04月04日 05時44分57秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
3位 V.ボッタス メルセデスAMG
4位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
5位 S.ペレス レッドブル・ホンダ
6位 C.ルクレール フェラーリ
7位 D.リチャルド マクラーレン・メルセデス
8位 C.サインツ フェラーリ
9位 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ
10位 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス

 バーレーンGPです。開幕戦です。当初発表されたカレンダーではオーストラリアGPが開幕戦になっていたのですが、やはりコロナ渦にあって渡航距離に配慮してか、ヨーロッパからは比較的に近いバーレーンでの開幕となった様です。昨シーズン同様、コロナ禍での開催となる訳ですが、今シーズンも引き続き万全のコロナ対策を期待したいところですね。何しろクラスターを一度も発生させていない運営手腕は特筆に値すると思います。今シーズンは3月から開催なのでスケジュールに余裕があります。昨シーズンは7月スタートで17戦を詰め込んだ為、3週連続開催が何回かあったりして、スタッフが過労でぶっ倒れるんじゃないかと心配になってしまう程の過密スケジュールでしたからね。今振り返ると、いかに異常な状況だったかがわかろうというものです。さて、今シーズンの見どころですが、やはり移籍組の活躍じゃないでしょうかね。ベッテルのアストンマーチン移籍により玉突き移籍が発生。サインツがフェラーリに移籍、リチャルドがマクラーレンに移籍、そして、大御所のアロンソがアルピーヌで復帰と話題に事欠きません。かなり癖のあるアロンソのチームメイトとなるオコンですが、過去にブチ切れたフェルスタッペンを軽くいなした経緯を見る限り、特に問題はないんじゃないでしょうか(汗)。そして、レッドブルに移籍したペレス!ベッテルの移籍によりレーシングポイントから放出されシート喪失の危機に陥りいましたが大逆転。トップチームのレッドルのシートを見事射止めました。一度出世コースから外れたドライバーには厳しいF1の世界。ペレスはその慣例を破るという離れ業を見事やってのけました。そして、今シーズン一番の注目は角田裕毅でしょう。2012年に参戦した小林可夢偉以来、実に8年振りの日本人ドライバーです。F1の下のカテゴリーであるF2では優勝3回の戦績でランキング3位の実力派。戦える日本人ドライバーとして期待しない訳にはいかないでしょう。さて、スターティンググリッドです。ポールはフェルスタッペン。以下ハミルトン、ボッタス、ルクレール、ガスリー、リチャルド、ノリス、サインツと続きます。フェルスタッペンがメルセデスの2台を抑え込んだ格好。そこに気鋭の若手、ルクレールとガスリーが続いております。決勝レースですが、フォーメーションラップ中、ペレスのマシンの電源が突然落ちストップ。何とか自力で再始動ができた為、ピットに戻ってピットレーンスタートとなります。それにしても突然電源が落ちるとかまるで家電製品か何かみたいですね。今は一般の自家用車はボタンでエンジンをかける仕様になっているので、家電の一部なんじゃないかと錯覚してしまうことがありますが(汗)。スタートはポールのフェルスタッペンが上手く決め、後ろのハミルトンを牽制しつつターン1に突入、ホールショットです。後方ではハースのニキータ・マゼピンが突如コントロールを失ってスピン、コースアウトしてクラッシュ。このアクシデントによりセーフティーカーが導入されます。ペレス1台のみピットに入ってタイヤを履き替えます。4周目にレース再開。オーダーはフェルスタッペン、ハミルトン、ルクレール、ボッタス、ガスリーとなっております。ガスリーはターン6でリチャルドと接触してしまい、フロントウイングを失ってコースアウト。ピットに戻ってウイングの交換のついでにタイヤの交換も行います。9周目のターン1、サイドバイサイドの激しいバトルの末、ノリスがルクレールをオーバーテイク。4番手にジャンプアップです。オーバーテイクされた後もターン4でアウトから並びかけるなど牽制するルクレール、相手に楽をさせまいとプレッシャーをかけ続けます。40周目にフェルスタッペンはタイヤ交換を行いコースに復帰。この時、首位のハミルトンとのギャップは約8秒。果たしてフェルスタッペンは驚異的なペースでハミルトンを追い上げていきます。53周目、ターン4でアウト側からフェルスタッペンがハミルトンをオーバーテイク。遂に首位に返り咲きました、といいたいところですが、フェルスタッペンがハミルトンをオーバーテイクした際、マシンのタイヤが全て縁石の外に出ていました。これにより「トラックリミット」に引っかかるとチームは判断。”LET LEWIS THROUGH.”フェルスタッペンに無線でハミルトンにポジションを譲る様指示を受けます。これで再び2番手に下がったフェルスタッペン。ペースはハミルトンに勝るのですが、いかんせんタイヤを使い切ってしまい仕掛ける余力が残っておりません。結果、そのままハミルトンがトップチェッカー、開幕戦を勝利しました。2位はフェルスタッペン。ルールの為とはいえハミルトンに勝利を譲る格好となり、何ともフラストレーションの溜まる結果となってしまいました。5位にはペレスが入りました。最後尾からのスタートでここまで追い上げてきましたよ?優勝した昨シーズンのサヒールGPもそうでしたが、後方からの追い上げに強いですね。きちんと上位グリッドでスタートした時の戦い振りが楽しみです。そして、9位には角田裕毅が入りました。デビュー戦でポイントゲットとは幸先がいいですね。スタートで大幅に遅れたものの、数々のオーバーテイクショーを披露してガンガン追い上げ。国際映像でも度々登場し、関係者はじめ海外メディアのジャーナリストからも大絶賛されています。このバトル巧者振りはかつての小林可夢偉と同等かそれ以上かもしれませんね。戦える日本人ドライバーの登場です。今後の活躍が本当に楽しみになってきました。

2020 ROUND 17 ABU DHABI GP

2020年12月20日 05時37分23秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
2位 V.ボッタス メルセデスAMG
3位 L.ハミルトン メルセデスAMG
4位 A.アルボン レッドブル・ホンダ
5位 L.ノリス マクラーレン・ルノー
6位 C.サインツ マクラーレン・ルノー
7位 D.リチャルド ルノー
8位 P.ガスリー アルファタウリ・ホンダ
9位 E.オコン ルノー
10位 L.ストロール レーシングポイント・メルセデス

 アブダビGPです。最終戦です。当初、新型コロナの影響でカレンダーには入っていませんでしたが、なんだかんだで無事に復活。最終戦の顔としてのステータスを確保しました。スターティンググリッドですが、ポールはフェルスタッペン。以下ボッタス、ハミルトン、ノリス、アルボン、サインツと続きます。フェルスタッペンがメルセデスの2台を抑えてポールを獲得、6番グリッドまでをレッドブル、メルセデス、マクラーレンで占めているという状況です。スタートはフェルスタッペンが無難にダッシュを決めてホールショット。後続も大きな混乱は無くマシンが次々と通過していきます。ここ最近では珍しい、穏やかなオープニングラップではないでしょうか。10周目、ペレスのマシンがストップ。前回サヒールGPの勝者、ペレスですがこのレース最初の、というか唯一のリタイアとなってしまいました。さて、ペレスのマシンがストップしたことによりバーチャルセーフティーカーの導入です。各車一斉にピットイン、タイヤ交換を行います。リチャルドとベッテル、ルクレールがステイアウト。タイヤ交換のタイミングを遅らせて順位を稼ぐ作戦でしょうか。レースの方はフェルスタッペンがリード、それにメルセデスのボッタスとハミルトンが続くといった状況です。以下、リチャルド、ノリス、そして、ステイアウトを選んだフェラーリのベッテル、ルクレールと続きます。14周目、ターン8でサインツがルクレールのインに入ってオーバーテイク。立ち上がりの緩いRのついたストレートでルクレールが追いすがりますが、ターン11でサインツがイン側に入りブロック。サインツ、フェラーリの2台に割って入ります。ステイアウトを選んだフェラーリ勢ですがイマイチペースが上がらない様ですね。そして、レースの方はフェルスタッペンがブッチギリのトップチェッカー。メルセデス勢を全く寄せ付けませんでした。今シーズン2勝目、有終の美を飾り、いい気分でシーズンオフを過ごすことができるんじゃないでしょうか。それにしてもホンダ、これだけの速さを持ちながら撤退とは何とも勿体無いですね。2位はボッタス。チームメイトでライバルでもあるハミルトンの前でチェッカーを受けることができました。3位はハミルトン。コロナの病み上がりということもありそれが影響したのか、イマイチパッとしないレース展開となりました。”GOT ONE MORE DANCE... FINAL DANCE.”(リチャルド担当のメカニック)最終戦ということもあり、チームを去ることになる面々がスタッフと別れの思いを言葉に託すなど、最終戦毎シーズンのことですが、今回もさながらお別れ会の様相を呈していました。ベッテルなんかは、フェラーリへの感謝をイタリア語の替え歌で披露する等、語学が堪能なことを見せつけていましたね。ドイツ語、英語、イタリア語が話せるのですから少なくともトライリンガルではある訳です。昨シーズンはルクレールとの確執が取り沙汰されてましたが、ルクレールはチームを去るベッテルに感謝の言葉を述べる等、いつの間にか良好な関係に戻っていた様です。めでたく円満退社(局アナですか?笑)となり、来シーズンはアストンマーチン(現在のレーシングポイント)に移籍する訳ですが、新天地での活躍を期待するとしましょう。さて、今シーズンの総括といきますか。今シーズンを表現するならば、フェラーリの不振とニューヒーローの誕生、といったところでしょうか。先ずはフェラーリの不振ですが、優勝どころか表彰台が2人合わせて3回という惨憺たる成績です。空力とパワーユニットに問題があるということですが、シーズン後半には来シーズンのマシンに開発に注力していたという状況でした。その様な中、ベッテルがトルコGPでポディウムに立てたのは特筆すべきことじゃあないでしょうか。そして、ニューヒーローの誕生。開幕戦のオーストリアGPではノリスが自身キャリア初のポディウム。イタリアGPではガスリーが初優勝。サインツも優勝争いを繰り広げて自己最高位の2位でフィニッシュしています。サヒールGPではペレスも初優勝。2位には初ポディウムのオコンが入りました。そして、このレースでは代打屋のラッセルという伏兵がレースを支配することに。予選では、あわやポールポジションの2番グリッド。決勝レースでも臆することなく正ドライバーのボッタスにバトルを仕掛け、首位を快走。ポテンシャルの高さを見せつけました。このレースで高い評価を得たラッセルは、今後の自身のキャリアに弾みをつけることになったのは間違いないでしょう。今シーズン、コロナの感染拡大が懸念される中、オーストラリアGPが開幕しましたが、マクラーレンのスタッフが感染したことにより急遽中止に追い込まれました。そして、約4か月後に欧州のオーストリアGPが開幕戦としてシーズンがスタート。当初年間22戦だったものが8戦にまで減らされたカレンダーが発表されることに。しかしその後、同じサーッキットで2連戦、過去にレースが行われていたサーキットでの開催を復活させるなど主催者側の努力でレース数が増加、最終的に17戦まで増えることとなりました。まあ、今シーズンはコロナに振り回された1年といえるでしょう。サーキットでの風景も大きく変化しました。無観客での開催。ロシアGPあたりから入場者数を限定して開催されましたが、やはりスタンドがガラガラだと寂しいですね。とくに、フェラーリの聖地であるモンツァでティフォジ達がいなかったというのは何とも寂しい感じがしたものです。無観客でのポディウムも、やはり寂しい感じが拭えませんでしたね。本来ならば、ポディウムの前には大勢のスタッフや観客が居並ぶ中でのシャンパンファイトとなる訳ですが。そして、皆がマスクを着用。チームカラーに統一されたマスクはオシャレというか、クールな感じがして自分的には好感触でしたが。それもこれも、コロナ感染拡大防止の為、命を守る為ですから仕方がありません。来シーズンのカレンダーが発表されましたが、オセアニア、アジア地域も含まれています。もし、コロナの感染拡大で渡航制限等が採られた場合、中止、延期を余儀なくされる可能性も否定できません。モータースポーツの世界に限ったことではありませんが、来年も新型コロナとの戦いは続くでしょう。日常生活でも色々制限を受けるでしょうが、最低限のマナーは守り賢明な生活を心掛けたいものです。

2020 ROUND 16 SAKHIR GP

2020年12月13日 04時57分35秒 | Weblog
1位 S.ペレス レーシングポイント・メルセデス
2位 E.オコン ルノー
3位 L.ストロール レーシングポイント・メルセデス
4位 C.サインツ マクラーレン・ルノー
5位 D.リチャルド ルノー
6位 A.アルボン レッドブル・ホンダ
7位 D.クビアト アルファタウリ・ホンダ
8位 V.ボッタス メルセデスAMG
9位 G.ラッセル メルセデスAMG
10位 L.ノリス マクラーレン・ルノー

 サヒールGPです。サヒールとはサーキットのある地名です。今シーズンのトレンドというか、今回もローカルな地名が冠グランプリ名に採用された訳です。まあ、自治体としては本来無名だった地名が、国際的に報じられるのでいいことなのではないでしょうか。余談になりますが、1998年サッカーW杯フランス大会で日本対アルゼンチンの試合が行われたのですが、その開催地となったのがトゥールーズです。これまで、日本人に全く馴染みのなかった地方都市が、一躍全国レベルで知れ渡る様になりました。その国の人からすると、「何でそんな地名知ってるの?」という様なことがあったりしますが、トゥールーズはまさにこのケースに当てはまるんじゃないでしょうか。これまで、エミリア・ロマーニャとかトスカーナ、アイフェル等の地名が冠グランプリ名に採用されましたが、正直どれもが初めて聞く地名でした。実際に観光の収入アップなどにつながるかはともかく、ワールドワイドで地名が報じられたことは、多少なりとも自治体にとってはメリットはあったんじゃないでしょうか。ちなみに、ドイツ人の元F1ドライバー、ニック・ハイドフェルドの出身地はメンヒェングラートバッハです。この地名、何かカッコいいのでどこかのグランプリで採用したらどうですかね?と、無茶な注文をしてみました(汗)。さて、スターティンググリッドですが、ポールはボッタス、以下ラッセル、フェルスタッペン、ルクレール、ペレス、クビアトと続きます………。何だってー?何とラッセルが2番手ですよ!実はラッセル、今回はメルセデスからの出走です。ハミルトンが新型コロナに感染した為、出走停止を余儀なくされました。その代役として、メルセデスの育成ドライバーであるラッセルが起用されたという訳ですヨ。フリー走行ではトップタイムを叩き出すなど遺憾なく実力を発揮。この勢いでポールポジション獲得か?と期待されましたが、正ドライバーのボッタスが何とか意地を見せて、からくも0.026秒差でポールポジションを獲得しました。先輩チームメイトが壁となって立ちはだかった、といったところでしょうか。ところで前から気になってたんですけど、このラッセルのプロフィールで使われてる画像、おかっぱみたいな変な髪形何とかなりませんかね?って余計なお世話ですか(汗)。スタートは、2番グリッド、イン側のラッセルの伸びが良く、ボッタスのインに入ってホールショット。新参者にホールショットを奪われて焦ったのかボッタス、ターン2の立ち上がりで軽くテールスライドを起こします。これで加速が鈍りターン4手前のストレートでフェルスタッペンとペレスに並びかけられます。が、イン側にマシンを寄せ後続の猛攻を何とかしのぎ切りました。と、思いきや、大外にいたペレスとイン側のルクレールが接触。ペレスはスピンしてコースアウト。ルクレールは左フロントサスペンション破損でリタイア。フェルスタッペンはこの2台に進路を塞がれコースアウト。ウォールに突っ込んでリタイアです。スピンしたペレスは自走可能でピットイン、ミディアムタイヤに交換して最後尾にポジションダウンです。7周目、メインストレートで3番手のサインツがボッタスの射程距離内に入ります。イン側にマシンを寄せるボッタス。しかし、サインツは構わず、大外からターン1でボッタスの前に出ます。ターン2も何事もなくクリアしますが立ち上がりで苦しくなったのか、ターン3でイン側のグラベルに乗り上げます。これで立ち上がりの加速が鈍ったサインツ、ボッタスに逆転を許してしまいます。56周目、ターン4手前のストレートでペレスがストロールの様子を窺います。ペレスの動きを意識し過ぎたのかストロール、ブレーキをロックさせてオーバーラン。ペレスの先行を許します。オープニングラップで最後尾まで落ちたペレス、何と現在4番手を走行しています。57周目、ターン3でオコンのアウト側から立ち上がったペレス。そのままターン4でオーバーテイク、何と3番手まで浮上してきました。残るはメルセデスの2台を残すのみ。まあ、さすがにこれ以上は厳しいでしょうねえ。62周目、エイトケンが最終コーナーでクラッシュ。このアクシデントによりセーフティーカーの導入です。メルセデスはダブルピットインを敢行。先ずはラッセルがピットイン。クルー達は卒無くタイヤ交換をこなしてラッセルを送り出します。続いてボッタスがピットイン。タイヤ交換を終えますが、クルーが何かに気が付いたのか、身振り手振りで何かをアピールし、先程装着したタイヤを外して元の古いコンパウンドのタイヤに着け直しました。どうやら、ラッセルとボッタスのタイヤを間違えて着けてしまった模様。ボッタスのタイヤを履いているラッセルは再びピットイン、タイヤを着け直します。これで、メルセデス陣営、大幅なタイムロスとなってしまいました。69周目、レース再開です。首位は何とペレス!最後尾からここまで這い上がってきました。70周目ラッセルがボッタスをオーバーテイク。72周目、ターン2でストロールをオーバーテイク。73周目、ターン4でオコンをオーバーテイク。ラッセル遂に2番手まで上がってきました。一方、ボッタスは使い古しのタイヤを履かされた為、ズルズルと順位を落としていき、最終的に8位でフィニッシュすることに。79周目、2番手を走るラッセルですが、左リアタイヤがパンクしてしまいピットインを強いられます。これで順位を落としたラッセルは14番手まで後退。最終的に9位でのフィニッシュとなりました。そして、レースの方は”YES CHECO! P1!”ペレスがトップチェッカー。何と最後尾からの追い上げでの優勝ですよ!正直、オープニングラップでルクレールにぶつけられてコースアウトした時には終わった感が漂っていましたが、その後驚異の追い上げをみせ首位にまで登り詰めました。メルセデスのドタバタ劇に助けられたとはいえこれはスゴいですね。最後尾からの追い上げはかなりのペースだったし、終盤、ラッセルの猛追も寄せ付けなかったことをみても、優勝するだけの速さは持っていたといっていいでしょう。参戦190戦目にして自身キャリア初の優勝を飾ったペレス、素直におめでとうと言いたいですね。2位は”SUPERB ESTEBAN,BRAVO!”オコンです。復帰後初、というかキャリア初のポディウムです。ルノー移籍後、結果らしい結果をやっと出すことができました。序盤から好位置に着け安定した走りをみせました。ひとつ、幸いたったのはポディウムにフェルスタッペンがいなかったことでしょう。2018年ブラジルGPでのフェルスタッペンとのいきさつ(※)をみる限り、どうみても「共演NG」ですからね(汗)。3位はストロール。久々のポディウムとはいえ、チームメイトに完敗しているので、素直には喜べないといったところでしょうか。気が付くと、ポディウムの面々は全員レーシングポイントゆかりのドライバーですね。今回、ペレスがまさかの初優勝を果たしましたが、残念ながら主役はハミルトンの代役としてメルセデスをドライブしたラッセルでしょう。予選ではあわやのポールポジション、レース中も首位を快走、ファステストラップを獲るなど、正ドライバーのボッタスを凌ぐ走りをみせていました。このレースでラッセルの評価は急上昇。初優勝を逃したのは残念でしたが、自身のキャリアのターニングポイントとなったことは間違いないでしょう。ラッセルとは対照的に評価を落としたのはボッタス。スタートに失敗し、代役のドライバーにレースを支配されました。タイヤ交換のドタバタ劇で古いタイヤを履かされた後、急激に順位を落としていきましたが事情を知らない人がみたら、ボッタスが代役ドライバーに先行され焦ってペースを乱した、可哀そうな先輩ドライバーとしか映らなかったことでしょう。正面にはハミルトンという壁が立ちはだかり、後ろからはラッセルという若手に小突かれているボッタス。周囲からの批判にも晒され、正に四面楚歌とでもいうべき状況です。ハミルトンの出場停止でチャンスかと思いきや、一転ピンチに追い込まれてしまいました。ここが踏ん張り所じゃないでしょうか。”A LOT CAN HAPPEN IN THIS RACE AS WE SAID BEFORE.”レーシングポイントのスタッフがオープニングラップで、ペレスがコースアウトした時に言っていた様に色々なことが起こりました。やはり、外周路を使用した初のレースということもあり各チームデータを持ち合わせていなかったということも多少なりとも影響していたのかも知れません。前回のバーレーンGPもそうでしたが、サーキット全体が衝動的な何かに突き動かされていた様な気がします。何とも記憶に残るレースでした。

※周回遅れのオコンが首位を走るフェルスタッペンにオーバーテイクを試み接触、コースアウト。レースを台無しにされ激昂したフェルスタッペンはレース後、オコンに詰め寄り小突くといった場面がみられた。

2020 ROUND 15 BAHRAIN GP

2020年12月06日 04時35分04秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
3位 A.アルボン レッドブル・ホンダ
4位 L.ノリス マクラーレン・ルノー
5位 C.サインツ マクラーレン・ルノー
6位 P.ガスリー アルファタウリ・ホンダ
7位 D.リチャルド ルノー
8位 V.ボッタス メルセデスAMG
9位 E.オコン ルノー
10位 C.ルクレール フェラーリ

 バーレーンGPです。前回のトルコGPに続き中東での開催です。このコロナ禍の中開催にこぎ着けるとは、やはりオイルマネーの力なのでしょうか(汗)。さて、スターティンググリッドですが、ポールはハミルトン。以下、ボッタス、フェルスタッペン、アルボン、ペレス、リチャルド、オコン、ガスリーと続きます。ちなみに、フェラーリ勢はベッテルが11番グリッド、ルクレールが12番グリッドと苦戦を強いられています。スタートはポールのハミルトンの伸びが良くがホールショット。2番グリッドのボッタスは出遅れ、次々と他のマシンが先行していきます。結果、6番手まで後退することに。後方では、他のマシンと接触したのか、ノリスがフロントウイングから火花を散らしながらストレートを通過していきます。ターン2でストロールはベッテルに押し出されてコースアウト。ショートカットする形でターン3の内側から復帰します。その後方ではサインツとベッテルが絡む様な形で並走。これを避けようと、おそらくライコネンがターン3のアウト側にコースアウト。この一連の混乱を避けようとしたのかグロジャン、コースの左側から右側に急激に方向転換。クビアトの前を横切ります。その際に接触しクビアトもコースアウト。一気に方向転換したグロジャンは深い角度でガードレールに激突。その瞬間大きな火柱がマシンから上がりました。マシンは前後に真っ二つになり、ガードレールを突き破ったコクピット部分から大きな炎が吹き出しています。そして、コクピットからはグロジャンが自力で脱出し、ガードレールを乗り越えて炎から逃れてきました。グロジャンの怪我は両手の火傷で済んだとのこと。クラッシュの衝撃で気絶をしなかったのは幸いでしたね。もし、気絶していたら、もっと深刻な事態に陥っていたことでしょう。現代F1の安全性の高さを図らずも証明することになりました。再スタートは、セーフティーカー先導でマシンがコースイン。1周減算で3周目からということでスタートです。グリッドは事故発生前のSCライン2通過時点の順となります。グリッドはポールがハミルトン、以下フェルスタッペン、ペレス、ボッタス、アルボン、リチャルドのオーダー。再スタートもハミルトンがホールショット。以下、大きな混乱も無くマシンが通過していきます。後方のターン8では、クビアトがストロールのインにマシンを寄せますがタイミングが遅かった為、クビアトの左フロントタイヤにストロールの右リアタイヤが乗り上げる格好に。結果、ストロールのマシンは大きく浮き上がり横転。逆さまになった状態でコース脇にストップしました。このアクシデントの原因をつくったとの過度により、クビアトに10秒加算のペナルティです。グロジャンに続きストロールに接触した上にペナルティとは、クビアトもツイていないですね。このアクシデントによりセーフティーカーの導入です。9周目、綺麗に一列に整った隊列からレースは再開。再々スタートでは上位陣は大きな変動は無く、中盤ではルクレールがオコンのインに並びかけます。しかしオコンは譲らずサイドバイサイドのままターン1を立ち上がります。その後も。ルクレールはターン4手前のストレートでアウトから並びかけますが、オコンはこれを抑えきりました。12周目、トリッキーな動きでブロックをするルクレールをサインツがインに潜り込みブレーキングを遅らせて、ターン1でオーバーテイク。7番手に浮上です。定石通りのオーバーテイクで見事ポジションアップです。27周目、イン側でブロックラインを採るオコンをサインツがターン1でアウト側からオーバーテイク。好調なサインツ、着々と順位を上げていきます。54周目、3番手を走行中のペレスのマシンの後方から炎が噴き出します。ポディウム圏内を走行中のペレス、これは悔しいリタイアとなりましたね。これでセーフティーカー導入となり、スロー走行のままチェッカーが振られることに。序盤のグロジャンのクラッシュ、炎上。再スタート後に起こったストロールの横転と波乱含みのレースを象徴する様な終わり方を迎えました。これでハミルトンがトップチェッカー。”TOUGH”なレースで見事優勝を収めました。2位はフェルスタッペン。今シーズン6回目の2位です。今回もハミルトンはかないませんでしたが、ファステストラップを獲ったのがせめてもの救いでしょうか。3位はアルボン。自身キャリア2回目のポディウムですが、ペレスのリタイアで得た、タナボタのポディウムなので本人としても微妙なところかも知れません。とはいえ、ここのところ不振が続きシート喪失の危機を伝えられていたことを考えれば、このポディウムは自身にとっても大きない救いになることでしょう。さて、今回の一番の大きな出来事はやはりグロジャンのクラッシュでしょう。夜ということもあり、マシンから上がった火柱は煌々と燃え盛り、グロジャンの姿は窺い知ることは出来ず、只々無事を祈るだけでした。真っ二つに割れたマシンだけを見るならば、とても軽症で済んだとは思えない状態です。このアクシデントを見て、1989年サンマリノGPでのゲルハルト・ベルガーのクラッシュを思い出した人もいるのではないでしょうか。左の高速コーナーであるタンブレロでサスペンションが破損し、コースを逸れて右に向かって進んで行くマシンは大破して炎上。気を失っているのか、炎上するマシンからベルガーが出てくる気配はありません。ベルガーが乗ったままのマシンが炎に包まれている様はとても恐ろしい光景でした。程なくしてマーシャルカーが到着。迅速な消火活動のおかげでベルガーは肋骨の骨折と火傷だけで済んだのです。グロジャンのアクシデントにも言えることですが、マシンの安全性と迅速なマーシャルの消火活動が彼らを炎から救いました。特にグロジャンの場合は、ガードレールの突き破ったのに無傷だったのですから、頭部を守るハロがものをいったのは間違いないでしょう。”MASSIVE ACCIDENT”ではありましたが”FATAL ACCIDENT”にならずに本当に良かったと思います。

2020 ROUND 14 TURKISH GP

2020年11月22日 05時19分09秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 S.ペレス レーシングポイント・メルセデス
3位 S.ベッテル フェラーリ
4位 C.ルクレール フェラーリ
5位 C.サインツ マクラーレン・ルノー
6位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
7位 A.アルボン レッドブル・ホンダ
8位 L.ノリス マクラーレン・ルノー
9位 L.ストロール レーシングポイント・メルセデス
10位 D.リチャルド ルノー

 トルコGPです。9年振りの開催です。こちらも、サンマリノGP同様、コロナウイルスの影響で中止に追い込まれたレースを補う形で追加されました。実は、トルコはF1とも関係が深く、F1で使用されるレース用のタイヤはピレリのトルコ工場で生産されています。ところで、サーキットはイスタンブールにあるのですが、イスタンブールはトルコの首都ではありません。トルコの首都はアンカラです、アンカラ!イスタンブールに比べるとエライ地味な響きの地名ですが、アンカラがまごうことなきトルコの首都です。トルコの都市というと真っ先にイスタンブールを連想する人が多いと思いますが、きっとそれは1978年のヒット曲、「飛んでイスタンブール」に影響を受けてるんじゃないでしょうか。サビのメロディーが脳裏に焼き付いてる人は結構いることでしょう。っていうか、この曲、もう40年近くも前の曲なんですね?ビックリですよ。こんなことを書いていると歳がバレそうですが、まあ何ですか?最近は若い人の間で昔流行った歌謡曲が人気みたいですね。自分としてはこっちの方がビックリなんですが。自分の年代からすると、歌謡曲っていうのは古臭くてダサいというイメージなのですが、若い人にはきっと新鮮に感じるんでしょうね。さて、余談が長くなってしまいましたが(汗)、スターティンググリッドです。ポールはストロール、以下フェルスタッペン、ペレス、アルボン、リチャルド、ハミルトン、オコン、ライコネンと続きます。な、ん、と、ストロールがポールですよ!これも、ビックリですね。雨絡みの予選とはいえ、メルセデス、レッドブルを抑えてのポールポジションです。チームメイトのペレスも3番手に着けており、ピンクメルセデスのポテンシャルの高さが窺えます。ちなみに、ストロールはカナダ人として3人目のポールポジションだそうです。他の2人ってもう言わずもがなですよね?そう、ジル・ビルヌーブとジャック・ビルヌーブです。この2人に続けたというのは大変な栄誉ですよ?後は、結果を出すだけですね。さて、決勝レースですがコンディションは雨が上がっているもの、依然路面上はウェット。スタートはポールのストロールがスルスルっと抜け出しホールショット。大きくリードしています。一方、2番グリッドのフェルスタッペンは大きく出遅れ8番手まで後退。ハミルトン、リチャルド、オコン、ボッタスと4ワイドでターン1に侵入。リチャルドはイン側にハミルトンがいた為行き場を失い、アウト側にいたオコンを押し出す格好に。皮肉にもチームメイトをコースアウトさせることになってしまいました。更にアウト側にいたボッタスもこれを避けようとして焦ったのか、コントロールを失いスピン。トルコGP、スタートは大波乱の様相を呈しています。続いてターン9ではハミルトンがコースアウト。ベッテル、フェルスタッペンに抜かれます。更にバックストレートエンドのターン12ではアルボンにも先行を許し、一気に3つもポジションダウンを喫しました。18周目、2番手のペレスを追い立てるフェルスタッペン。ターン11でイン側を窺いますが、立ち上がりでアウト側に孕みコースアウト。スピンしながらストレートに戻りますが、スケートリンクの上を滑っているみたいになかなか止まりません。フェルスタッペンは、このミスでタイヤにフラットスポットをつくってしまいピットインすることになり、大幅ポジションダウンです。気が付けば、何とレーシングポイントがワンツー体制でレースをリードしています。フォースインディア時代まで遡ってもこれはとんでもない快挙ですよ?37周目、首位のペレスにハミルトンが追いすがります。バックストレートでアウト側から一気にペレスの前に出てオーバーテイク。予選6番手のハミルトン、コースアウトで一時大きく順位を落としましたが、何と首位にまで挽回してきました。ファイナルラップ、ターン12でルクレールがペレスのインに入ってオーバーテイク、と思いきやオーバースピードで大きくアウト側に孕みます。その隙にペレスに抜き返されることに。更に、後続のベッテルにも(汗)。オーバーテイクに失敗したルクレールはポジションアップどころか、表彰台を失う結果となってしまいました(涙)。結局レースの方はハミルトンがブッチギリのトップチェッカー。序盤コースアウトした時には正直終わってる様な状況でしたが、バツグンのレース運びで勝利をもぎ取りました。これで、ドライバーズタイトルが確定、ミハエル・シューマッハの記録に並ぶ7度目のタイトルです。2位はペレス。予選3番手から堅実な走りで自己最高位を獲得しました。ベッテルの加入により今シーズン限りでチームを去ることになるのですが、実に惜しいですね。ウイリアムズとアルファロメオが両ドライバーの残留を発表したことにより残りのシートは限られた状態となっていますが、何とかF1に残って欲しいところです。3位はベッテル。この微妙なコンディションの中、着実に走り抜きました。41周目にチームメイトのルクレールにパスされる場面がありましたが、その後もペースを落とすことなく追随。今回のポディウムはぶっちゃけタナボタなのですが、それなりのペースで走って、このポジションにいなければ成し得ない結果でしたので、やはりベッテルには素直におめでとうと言いたいですね。5位はサインツ。44周目にはファステストを出し、45周目にはアルボンをパスして5番手に浮上。フィニッシュ直前にはにはオーバーテイクをミスしたルクレールに迫るなど、終盤素晴らしいペースを見せていました。あと1周あったら、リザルトが大きく変わっていたかも知れませんね。9位はストロール。自身キャリア初のポールポジション、37周目まで首位を走りレースをリードしていましたが、タイヤ交換でピットインした後は原因不明の失速。結果9位でのフィニッシュとなりました。レース後に判明したことですが、失速の原因はフロントウイングの破損。初優勝も夢では無かっただけにこれは悔しいですね。とはいえ、今回のレースではプレッシャーに圧されることもなく堂々と首位を快走。この走りで自身の評価を高めたことは間違い無いでしょう。今後の活躍が楽しみですね。

2020 ROUND 13 EMILIA ROMAGNA GP

2020年11月08日 09時37分13秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 V.ボッタス メルセデスAMG
3位 D.リチャルド ルノー
4位 D.クビアト アルファタウリ・ホンダ
5位 C.ルクレール フェラーリ
6位 S.ペレス レーシングポイント・メルセデス
7位 C.サインツ マクラーレン・ルノー
8位 L.ノリス マクラーレン・ルノー
9位 K.ライコネン アルファロメオ・フェラーリ
10位 A.ジョヴィナッツィ アルファロメオ・フェラーリ

 エミリア・ロマーニャGPです。エミリア・ロマーニャとはイモラサーキットのある州の名前です。今シーズンはこういったローカルな地名を冠したレース名が多いですが、もし、日本で開催するとしたら「スズカGP」という風になるんでしょうか。他にも「フジGP」とか「アイダGP」とか(汗)。それはともかく、なんとイモラでの開催ですよ?14年振りです。イモラというと、真っ先にアイルトン・セナの死亡事故を頭に浮かべる人が多いんじゃないでしょうか。1994年のセナとラッツェンバーガーの死亡事故を受けて、高速のタンブレロコーナーとビルヌーブコーナーがシケインに改修されるなど大幅なコースレイアウトの変更が行われることに。現在はストップ・アンド・ゴーの平凡なレイアウトですが、以前は超高速サーキットとして迫力のあるレースが展開されてきました。高速のタンブレロ、ヴィルヌーブを通過してトサコーナーのヘアピンでのブレーキング競争は見所のひとつ。そこから小高い丘を加速していくシーンも絵になる風景なんじゃないでしょうか。まあ、その分危険なサーキットであるというのは事実でしたが。特に全開で通過するタンブレロコーナーは事故が多く、1989年にはゲルハルト・ベルガーがコースアウトしてマシンが炎に包まれる事故が起きました(この事故は一般のニュース番組でも放映されています)。対策として、こういったコーナーはエスケープゾーンを拡げるべきなのですが、タンブレロコーナーの奥には川が流れているため拡げることが出来ず、セナの悲劇へと繋がったと言えるかも知れません。2006年を最後に、施設の老朽化を理由にF1は開催されていませんでした。さて、スターティンググリッドですが、ポールはボッタス。以下、ハミルトン、フェルスタッペン、ガスリー、リチャルド、アルボン、ルクレール、クビアトと続きます。メルセデスがフロントロウ独占、レッドブルとアルファタウリがグリッドを分け合う、といった状況になっております。スタートはボッタスがホールショット。2番グリッドのハミルトンは出遅れてフェルスタッペンに先行されます。続いて、リチャルドも並びかけますがハミルトン、ここは抑えます。43周目、ヴァリアンテ・アルタでボッタスがブレーキングをミスり一瞬コースオフします。後ろを走っていたフェルスタッペンはここぞとばかりにグイグイ寄せてきます。ホームストレートを過ぎてタンブレロの侵入、アウト側からフェルスタッペンはボッタスに被せてオーバーテイク、2番手にジャンプアップです。さて、好事魔多しといいますか、51周目、フェルスタッペンがビルヌーブにアプローチするタイミングで右リアタイヤがバースト。コントロールを失ったものの、緩い弧を描きながらスピン、コースアウトしてサンドトラップに捕まったので、マシン自体はダメージを受けずに済みました。せっかくボッタスを下したところですが、残念ながらリタイアです。この、フェルスタッペンのリタイアによりセーフティーカーが出動。隊列の先頭にいたラッセルはタイヤを温めようとマシンを蛇行させますが………。何と、コントロールを失って、そのままウォールに激突。10番手に着けており、初入賞のチャンスでしたがリタイアです。つまらない凡ミスで、せっかくのチャンスをフイにしてしまったラッセル、相当悔しかったでしょうね。58周目、クビアトはトサコーナーを立ち上がり、丘を駆け抜けてピラテッラ、ここでルクレールをアウト側から豪快にオーバーテイク、4番手にジャンプアップです。ガスリーの活躍に圧されて、ここのところ影の薄かったクビアト、久々に上位進出です。そして、レースの方はハミルトンがトップチェッカー。最初のピットインで、ボッタスよりも遥かに長い距離を走り、オコンのリタイアでセーフティーカーが入るとすぐさまピットイン。序盤、スタートに出遅れ3番手まで順位を落としますが、見事に優勝です。この辺り、チャンスにはここぞとばかりに食らいつく姿勢は、さすがと言う他ありませんね。2位はボッタス。序盤にベッテルとマグヌッセンが接触した際に落ちたデブリを拾ってしまいます。これによってフロア部にダメージを負いペースが落ちることに。ヴァリアンテ・アルタでブレーキングをミスしたのも、このマシンのダメージが影響していたのかも知れません。このマシンのダメージにより、ハミルトンにレースを支配され勝利を逃した、ということになるのでしょう。3位はリチャルド。久々のシューイ(靴にシャンパンを入れて飲むというオーストラリア特有の風習らしいっす)です。アイフェルGPでもリチャルドはポディウムに上がっていたのですが、その時はあまりにも久々のポディウムだったので忘れてしまったそう。そして、今回は何とハミルトンもシューイに参戦!リチャルドから靴を渡されたハミルトンはそれを飲んでみせました。しかし!このコロナ禍の最中、他人との接触を制限されている状況で、この様なことをするのはいかがなものかとクレームが入ってしまいました。思わぬところで、思わぬ事態になりましたが、この特殊な状況故、仕方が無いといえば仕方が無いのでしょう。この、コロナ禍の中、レース数を増やしていることに疑問を感じないではありませんが、感染者を出していないという感染対策はスゴいという他ありません。ともあれ、コロナ禍の一日も早い終息を祈るばかりです。