著者(かやね・いさむ)は、ユネスコの国際水文学計画
International Hydrological Programme, 略称 IHP の一環として、
1988-1990 「バリ島の水循環と水利用」の学術調査に参加。
結果は、
Kayane, I., ed. (1992) WAter cycle and water use in Bali island.
Institute of Geocience, University of Tsukuba,
にまとめられている。
本書は公式の学術報告書では書ききれない、調査のなりゆき、著者とバリ島との出会い(1975年4月以来)、バリの環境や文化を論じる。
ウィットフォーゲルからクリフォード・ギアツ、池澤夏樹から板垣真理子まで、多彩な本を参考にし、著者の専門の水文学、スバック・システムのフィールド調査、村人からの聞き取り、スリ女神、バリ・ヒンドゥー教、観光地としてのバリ島、などなど縦横無尽に書きまくる。
専門の論文には書けない胸のたけをはきだした感じ。
うーむ。こういうことは、もっと一般的な薄い本にするとか、あるいは、ちゃんと学問として論じるとか、別の方法はなかったんだろうか。
という不満は残るが、なにしろ水利の専門家の本である。
たいへん参考になった。
International Hydrological Programme, 略称 IHP の一環として、
1988-1990 「バリ島の水循環と水利用」の学術調査に参加。
結果は、
Kayane, I., ed. (1992) WAter cycle and water use in Bali island.
Institute of Geocience, University of Tsukuba,
にまとめられている。
本書は公式の学術報告書では書ききれない、調査のなりゆき、著者とバリ島との出会い(1975年4月以来)、バリの環境や文化を論じる。
ウィットフォーゲルからクリフォード・ギアツ、池澤夏樹から板垣真理子まで、多彩な本を参考にし、著者の専門の水文学、スバック・システムのフィールド調査、村人からの聞き取り、スリ女神、バリ・ヒンドゥー教、観光地としてのバリ島、などなど縦横無尽に書きまくる。
専門の論文には書けない胸のたけをはきだした感じ。
うーむ。こういうことは、もっと一般的な薄い本にするとか、あるいは、ちゃんと学問として論じるとか、別の方法はなかったんだろうか。
という不満は残るが、なにしろ水利の専門家の本である。
たいへん参考になった。