東南アジア・ヴァーチャル・トラヴェル

空想旅行、つまり、旅行記や探検記、フィールド・ワーカーの本、歴史本、その他いろいろの感想・紹介・書評です。

お知らせ;文字を大きくしています 他

2007-12-20 21:33:30 | 訪問者のみなさまへ

フォントを大きくしました。
ブログへの訪問者の方々がどんなブラウザを使ってどんなふうに見ているのか、まったく謎であるが、わたし自身のブラウザでは文字が小さすぎて読みにくいのでかえました。
過去の記事と体裁が違って、かえって読みにくいかもしれないが……。

わたしのブログへたまたま来訪する方の大部分は、googleのweb検索から飛んでくると思われる。
詳しいアクセス解析はしていないが、それ以外の検索サイトでは、わたしのブログは底に沈んで捜せないでしょうから。
msnサーチは、キャッシュすら拾ってくれていないようだ。yahoo! はだいたい底に沈んでいる。
なぜかgoogle だけは、〈書名&著者〉で検索すると、上位10位にはいったりする。
google はエライ!
まあ、これは、ヒット数が500以下の場合で、ウェブ上に実質的な情報がない本の場合ですが、そんな本をレビューすると、上位にあがるというわけでしょうか。

最近、ブログ記事自動生成ツールというミョーなものがあるようで、わたしのブログの記事も前後の脈絡なくコピー・ペーストされて、まったく関係ないタイトルをつけられることがある。
こういうツールを開発したり、実際に使っているやつがいるというのが、仰天であるが、まあ、こんなとんちんかんなやつは必ず出現するもので、しょうがないか。
幸い、この自動生成ツールによって、わたしのブログが検索されにくくなる、という事態はないようである。

以下、最近半年から一年の間に書いて、下書きのままだったのをアップします。
断片的な感想や、書誌事項だけのものもアップ。

訪問者のみなさまへ

2007-02-28 23:57:41 | 訪問者のみなさまへ
くわしい解析をしていないのだが、検索ロボットやキーワード自動検索マシンだけではなく、生身の人間も訪問してくださっているようだ。

たいへん読みにくいブログを読んでくださったかたがたには深く感謝します。

ええと、では、架空FAQに応えます。

Q;なんのためのブログですか?

A;まず、読書記録

実際の旅行にいけない欲求不満の解消ですね。

それから、世の中のこと、世界のことを語るにも、漫然とした小言よりも、書評や感想のかたちのほうが、いいからです。

というのは、小言やエッセイだと、しらずしらずのうち、他人の意見を無造作に引用したり再生することになりがちなんです。
書評・感想だったら、あらかじめ、この本、この文を参考にしている、というのが前提ですから、むやみやたらに改変や強引な引用ができなくなるんですね。

Q;ちっとも「東南アジア」じゃない項目がいっぱいあるんですが?

A;最初は、テーマをしぼるつもりでした。
ですが、やはり、読んだ本の記録ということになると、いろいろはみだすんですね。

中国とインドに関しては、なるべく触れない予定でしたが、やはりおもしろい本を読むと記録したくなるのです。

ですから、ブログタイトルの「東南アジア」は、あまり気にしないでください。
すでにカリブ海や満洲まで話題にしているんですから、そのうちシベリヤやアフリカも話題にするでしょう。

Q;カテゴリーに分けられているが、さっぱりわからない、基準はあるのですか?

A;これも、最初はしっかりテーマに分けるつもりだったが、だんだんめちゃくちゃになってしまいました。そのうち、あまりにもひどいズレは解消したいと思っています。
あんまり気にしないでください。

Q;あなたのブログの自主規制、タブーはありますか?

A;最初はたくさん自己規制していました。

まず、時事問題にふれないこと。
メディアの批判をしないこと。

しかし、これはどんどんくずれていきましたね。
ただ、時事問題には、なるべくがまんして、タッチしないようにしたいです。

あと、自分の旅行の話をしないこと。
「オレは、ちゃんと、この眼でみてきたんだぞ!」という言い方がきらいなので、自分の経験も絶対視しないように努めています。
「百聞は一見に如かず」というんだったら、本も映画も不要です。
言語や作品で表現するのが、コミュニケイションってもんですからね。

もちろん、実際に旅行すると、五感を直撃する刺激にあふれていますが、それを語ってもワン・パターンの旅行話になるだけです。

Q;ホントにこんな硬い本読んでいるんですか?

A;最初は過去の記録を打ち込んだり、はったりをかますために、重厚な本が多くなったようです。

もちろん見栄もあって、一応こんなとこを押さえておきたまえ、と自慢するためでもあるんですが、ははは。(これだけムツカシイことを書けば荒らしも去るだろうという目論見もあります)
そのうち、軽い本ばかりになるかもしれません。

なお、今までアップロードしたものは、ほとんど通読しています。
読んでいないものは、その旨、伝えてあるはずです。
とはいうものの、過去に読んだものは、大半が脳みそから抜けていってしまっているようで、確認のためページをめくると、まったく記憶にない本ばかりであります。ははは。

Q;誤字・誤記、不統一な表記を直さないのですか?

A;正直いって、ムリです。
最初、誤字・誤記を訂正していたんですが、そのうち、作業の時間がもったいなくなった。
表記の不統一に関しては、基準自体がないし、マジメに統一しようとすると、本を読む時間以上の時間が必要なんです。
漢字の使用法、かなづかい、外国の固有名詞、どれもこれもわたしひとりの手に負えない。

他人に読ませる文として、校正をしないのは失礼であるが、インターネットの文なんてこんなもんだと思って、お互い妥協しましょう!

東南アジアってどこ?

2006-02-19 23:14:05 | 訪問者のみなさまへ
東南アジアってどこ?

えーと、いろんな歴史本・ガイドブック・事典にのってますが、「東南アジア」、"Southeast Asia" "Southeastasia" というのはとても新しい概念です。

もともと第二次世界大戦中、ブリテン側がはじめて使ったことば "Southeast Asia" というのを日本語訳したのが「東南アジア」なんだそうだ。

それ以前は、日本では「南洋」と呼び、漢語では「南海」と書いていた。
ヨーロッパでは East India, East Indies, つまり東インドと漠然と呼んでいた。この場合、現在のインドやパキスタンも含めるし、極端な場合は日本列島も含める。
ただし、チャイナだけは Chaina, Cathay, などと呼んでいた。まだ、どこからどこまでがチャイナかわからない時代だったのだ。

しかし、20世紀後半、この地域に独立国がいっぱい生まれると、東インドだのインドシナだの南洋という呼び方はどうもしっくりこない。そこで、戦時中の作戦地域を呼ぶ名称を借りて、Southeast Asia と呼ぶことにし、日本も東南アジアという言葉を教科書や貿易統計や外交文書に使うようになった。

60年代までは、いったいどこいらへんまで含めるか、あやふやだったが、70年代あたりで、現在のASEAN地域を示すことに合意がとれたみたいだ。
もっとも、当時ASEANにはヴェトナムもラオスもカンボジアもビルマもはいっていなかったけれど。

そんなわけで、現在、東南アジアといえば、ASEAN加盟十カ国、つまり、ミャンマー・タイ・ラオス・カンボジア・ヴェトナム・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・インドネシア・フィリピンを示す。

しかし、このわたしのブログではそんな国家の枠にこだわらない。

地質学的にはチベット高原が森林帯にかわるあたり、つまり中華人民共和国四川省の西部からずっと南東方面にむかい、ニューギニア島をへてグレートバリアリーフまで含む。
メラネシアの島から黒潮にのって日本列島近海まで含め、西のほうはアンダマン諸島はもちろん、スリランカやモルディヴ諸島にも目をむける。
タイ族の居住する広西チワン族自治区、オーストロネシア語族の故地台湾など当然東南アジアとしてとらえる。

文化的には、この地域に大影響を与えた、インドとチャイナに触れずにはすまされないし、イスラーム、キリスト教、ヨーロッパ諸国も東南アジアを通じてこそよくわかる。もちろん、日本列島も日本人も。
結果的に、ブログの内容は日本から見た東南アジアが、おおきな割合をしめるはずだ。

ただし、東南アジアは日本人から観察されるためにあるわけではないし、日本と共通の要素があり、歴史を共有している部分が多いにしても、日本との比較だけで理解できるわけではない。
そのことは肝に銘じておこう。