定価800円の豪華写真集。週刊誌20冊分。封切映画4回分。
豪華といってもほとんどモノクロで260ページほど。修道社という社名に似あわず、紀行書や旅行本を出していた出版社らしい。巻末ちかくにパンナムの広告あり。
著者がニューデリーやバンコクの特派員時代にとった写真であろうが、沖縄からアフガニスタンまで含む。
しかし、豪華写真集にしては、紙がもったいないと思うような無意味な写真が多い。
ダムや工場の写真はまだしも、議事堂や舗装道路の写真なんて、当時の読者でも興味ないだろう。遺跡や寺院の写真も絵葉書のように外側から撮ったものが多く、おもしろくもなんともない。
全体として、通行人も車も自転車も住民も少ないという印象。実際、都市の人口がまだ少なかったのだろう。東南アジア=過密・混雑、というイメージはまだなかったのだ。過密の代表としてシンガポールの裏通りが載っているが、二階建の住宅から洗濯物がのびている程度であるから。
東南アジアに比べ、インドのほうが活気があり、近代化されているように見える。プルトニウム抽出工場だの原子力研究所まであるのだから。
貴重な記録といえないこともない写真もあることはある。
平和なプノンペンやカブール、ほとんど人気がないクアラルン・プールやシンガポール、アメリカの援助でできたコンポンソム道路、サラブリからラオス方面への友情道路、などなど。ただし、写真のキャプションがないと、どこが写っているのかわからないけれども。その写真の説明も、ちょっと問題ありの部分があるのだが、まあ、時代の気分ということでよいだろう。
ということで、わざわざ捜すほどではないが、図書館などで偶然みつけたら見ておくように。
豪華といってもほとんどモノクロで260ページほど。修道社という社名に似あわず、紀行書や旅行本を出していた出版社らしい。巻末ちかくにパンナムの広告あり。
著者がニューデリーやバンコクの特派員時代にとった写真であろうが、沖縄からアフガニスタンまで含む。
しかし、豪華写真集にしては、紙がもったいないと思うような無意味な写真が多い。
ダムや工場の写真はまだしも、議事堂や舗装道路の写真なんて、当時の読者でも興味ないだろう。遺跡や寺院の写真も絵葉書のように外側から撮ったものが多く、おもしろくもなんともない。
全体として、通行人も車も自転車も住民も少ないという印象。実際、都市の人口がまだ少なかったのだろう。東南アジア=過密・混雑、というイメージはまだなかったのだ。過密の代表としてシンガポールの裏通りが載っているが、二階建の住宅から洗濯物がのびている程度であるから。
東南アジアに比べ、インドのほうが活気があり、近代化されているように見える。プルトニウム抽出工場だの原子力研究所まであるのだから。
貴重な記録といえないこともない写真もあることはある。
平和なプノンペンやカブール、ほとんど人気がないクアラルン・プールやシンガポール、アメリカの援助でできたコンポンソム道路、サラブリからラオス方面への友情道路、などなど。ただし、写真のキャプションがないと、どこが写っているのかわからないけれども。その写真の説明も、ちょっと問題ありの部分があるのだが、まあ、時代の気分ということでよいだろう。
ということで、わざわざ捜すほどではないが、図書館などで偶然みつけたら見ておくように。