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流通XML-EDIのJava化計画:その4:モデルとXMLのずれ、危険な香りがする。撤収!

2005-04-18 11:13:27 | 業務のモデル化
 流通XML-EDIのJava化計画?ですが、うーん、危険なものにクビを突っ込んでしたっまらしい。

 流通XML-EDIで、実際に、交換するメッセージが、概説書の後ろのほうに載っている。そこで、それを、XMLに書き直しているとき、手が止まった。

こんな項目があるのです。

伝票区分 伝票の種類をあらわすコード(発注伝票/返品伝票などの区分を示す)
納品区分 店直、センター納品の区分

 ちょっとまって??
 概説書のどこにも、返品なんて言葉は出てこない。センターなんていう言葉も出てこない。
 つーことは、概説書に載っているモデルと、実際交換しているフォーマットがずれている??

 危険な香りがします。




 こういう、データ構造から想定されるモデルと、実際の要求仕様で書かれた業務モデルが異なることは、結構あります。たとえば、こういうときです。

・要求仕様のときには、そんな業務を作らなくていいことになっていたが、急に、やっぱ作んないとダメ!ということになり、現場で対応した。

・要求仕様書では、カットされているが、現場の人間が、「それですむわけ無いだろう」と、こっそり入れている(想定の範囲内とか、折込済みとかSEさんが、よく言う言葉)。

この2つのケースが多いと思う(とくに前者)。
 で、とくに前者の場合だと、現場で部分的に対応するから、インターフェースが狂ったり、バグが出たりとなる。でも、流通XML-EDIの場合、国のお金で作ったから、急に仕様変更っていうのは、考えにくい。
 つーと、後者のケースかな?と想像されます。つまり、統一伝票にあわせないとまずいだろうっていうふうに考えた。




 まあ、いずれにしろ、要求仕様と、現場のプログラムがずれている可能性があるわけで、この場合、経験上言えることは、「このプログラムを元に作ろうとすると、デスマーチがおこる。捨てたほうがいい。」
 要求仕様とプログラムが正確に、またはほぼ合っている場合、論理的な矛盾はすくないので、これは、再利用してもOKです。

 でも、要求仕様とプログラムがあっていない場合、結果として、全体から見ると矛盾している可能性があります。もし、矛盾しているところがあると、矛盾=嘘ですから、嘘を正しく見せるために、嘘を嘘で上塗りしていくしか、なくなります。
 結果として、嘘だらけになります。嘘を重ねて正直者になるのは、大変です。
 そのために無駄な努力が費やされるわけです(開発はデスマーチとなるわけですな)




 そういう場合、すなおに、さくっとプログラムを捨てるのが一番です。

 うーん、ウィリアムのいたずらも、ここで撤退したほうがよさそうです。
 ということで、このシリーズを期待していた人、ごめんなさい。
 でも、ウィリアムのいたずら、身の安全が一番です。

 ということで、この企画、ここで

 撤収!!

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