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会社の全システムの標準化、全体最適を求めるEAの導入理由を、ウィリアムのいたずら風に考える

2005-10-16 07:29:12 | 業務のモデル化

そうそう、前回のブログでいきなりEAの話をしてしまったので、一応EAとは何かのはなしから。

 EA(エンタープライズアーキテクチャ)について、こんなふうに定義されてますね。


 大企業や政府機関などといった巨大な組織(enterprise)の業務手順や情報システムの標準化、組織の最適化を進め、効率よい組織の運営を図るための方法論。あるいは、そのような組織構造を実現するための設計思想・基本理念(architecture)のこと。何らかのコンピュータシステムのアーキテクチャを示す用語ではない。


また、経済産業省のEAポータルサイトでの定義によると

 EAとは、「組織全体の業務とシステムを統一的な手法でモデル化し、業務とシステムを同時に改善することを目的とした、組織の設計・管理手法」です。政府の各府省、地方公共団体、独立行政法人での導入が進んでいるほか、民間企業でも活用されています

となってます。

つまり、簡単に言ってしまうと
・全社的な組織(enterprise)の業務手順や情報システムの標準化
・それによる組織の全体最適を目指す
っていうこと。

 ここで問題なのは、全社的にシステムを見渡して、標準化を行うということ。
 さらに、部門や、既存の現場の都合(効率化)で開発するのではなく、会社全体で、必要な仕事を考え、全体最適の立場に立って開発するもの。

 ウィリアムのいたずら的に考えると、いままでは、EAは、経営戦略的な考えが中心だったと思うけど、今後は、個人情報漏洩の立場からも、EAの導入は検討されると思う。

 つまり、全社的にデータを把握し、データ漏洩したとしても、すぐに、どこのデータが漏洩したかどうかがわかるようにする。さらに、データの全体最適を考え、どこの部署でデータを管理するのがいいのかを考える事が大事になると思う。
 中央で管理すれば、管理は便利。でも、漏洩したら、みーんなの分を補償。
 それならば、地域ごとに分散したほうが。。。とかね。

 で、もし、データ分散となれば、社内的にプログラムをあわせないと使えないし。。




 っていうことで、では、どのように導入したらいいのかということだけど、

 それはEA導入ガイドラインに書いてある。

 そのサイトは、ここ

EAは、会社全体のモデルとして5つのモデルを考え(参照モデル)、このモデルにそって現状のAsIsモデルを作成し、またどうなるめきかのToBeモデルを作成、そのToBeに、どのようにしてなるかを考えていく。

 その参照モデルの5つのモデルとは、以下のとおり

1.業績測定参照モデル (PRM:Peformance Reference Model)
 情報化投資の効果を客観的に評価するためのもの

2.政策・業務参照モデル(BRM:Business Reference Model)
 各府省の業務を横断的かつ機能的に、組織に依存せずに定義したモデル

3.データ参照モデル  (DRM:Data Reference Model)
 業務で使用されるデータ/情報を各府省全体で総合的に定義したモデル

4.サービスコンポーネント参照モデル (SRM:Service Component Reference Model)
 情報システム開発に利用可能なコンポーネントを分類したモデル

5.技術参照モデル   (TRM:Technical Reference Model)
 推奨する技術を分類したモデル

 前のER図は、「3.データ参照モデル」で利用することになる。

 ちなみに、それぞれのモデルにおける成果物は、ここに書いてあるが、詳しい説明や、実際の作り方についてのウィリアムのいたずらの考え方は、また別の機会に。
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