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経理システム開発のための財務諸表以外の業務処理-その2、在庫

2006-09-13 13:07:23 | 業務のモデル化

 シリーズものの、経理システム開発のための財務諸表以外の業務処理、その1の資金繰り表は終わったので今日は、在庫の話

 あ、そのまえに、トラックバックを削除しているので、みなさんには見えないと思うんですけど、資金繰り表の話を書いたら、「借金を一挙に返せる」みたいな話がトラックバックされたんですけど。。
 前回のお話は、「資金繰り」のお話ではなく、あくまでも、「資金繰り」の内容と作り方のお話でした。はい。




 在庫って言うと、財務的な話より、在庫管理業務として独立した形になっていると思います。

 まず、在庫って言うと、

   ・店頭在庫(お店に出ている在庫)
   ・商品在庫(売り物の商品・製品が、倉庫に入っている状態の在庫)
   ・資材在庫(製品を作るための部材の在庫)

 とあり、商業の場合は、店頭在庫と商品在庫の問題、
 工場(こうじょう、こうば、どちらでもOKです)では、製品在庫(=商品在庫)と資材在庫が中心の話になると思います(ここで、商品とは、他社から仕入れたものを、そのまま売る場合で、卸・小売業に関係するもの、製品というのは自社で加工して売り物にしたものをさしています。一般に、そうじゃないかな?)。

 でも、経理の場合、処理はおなじなんで、これらをひっくるめて在庫としてしまいます。

 で,在庫にかかわるアクティビティは、こんなかんじ

日常業務
 ・検品-入庫
 ・ピッキング-出庫
 ・試供品持ち出し(サンプル出荷)
  →試供品として、商品そのものを、倉庫から営業が持っていくケースがある
 ・試供品戻し(入庫)
  →営業が持っていったサンプルをそのまま返しちゃうっていうケースもある
 ・(売上)返品=>入庫
 ・戻し(仕入れたものを仕入先に)
   →検品失格になったものの場合、入庫前に戻されるので関係ないが
    委託販売で、期間が切れて戻す場合がある
 ・破棄
   →本当に破棄したか、税務署に証明するため、写真が必要なこともある。
 ・倉庫間移動

定期的
 ・棚卸
 ・棚卸減耗、評価損の計算
 ・原価を求める

で、日常業務で、入出庫の数量がおさえられていると、あとは、仕入れ金額は仕訳からわかるので、仕入原価は、

・先入先出法
・後入先出法
・移動平均法
・総平均法
・売価還元法

 のうち、税務の場合は、どれをやるか決まりがあり、それ以外の方法でやるのであれば、届け出が必要になる。ので、税理士に聞けば、どの方法でやっているかは、答えてくれる。

 個数については、棚卸で、実地の数量をチェックし、棚卸減耗、評価損をもとめることになる。

 ただし、上記のように、商品を試供品として持っていっていかれて、それを渡しちゃったとしたら、その数量って言うのも把握しないと、試供品は仕訳が違うんでは。。。つー、はなしはある。
 また、移動平均の場合、随時求めることになるので、経理側で、仕入れ個数と原価を常に把握している必要がある。。。が、普通伝票に書いてあるけどね(^^)

 ただし、そこまで細かく考えないと、在庫システムがちゃんとしていてくれれば、仕入れ金額は仕訳していてわかるので、経理上は、あとは棚卸さえできれば、OKっていうことになる。




 在庫システムの話になると、もっと奥は深い。
 数量だけ分かっててもダメで、場所がわかっている必要がある。
 そして、管理方法により
   ・単品在庫管理(すべてのものにNOをふり、それで管理)
   ・ロット別在庫管理(箱にいれたりして、ロットNOをふり、それで管理)
   ・(等質のものとして)まとめて管理
 の場合がある。

 単品の場合は、そのものが、どこにあるか、
 ロットの場合は、そのロットが、どこにあるか、
 まとめて管理する場合、どこに、何個あるか
というふうに場所とむすびついてくる。

 なお、ロット管理の場合、ロット内のいくつかを出荷するというように、ロットの中まで管理できないといけないケースがある。

 また、場所(上記の「どこに」)については、
   倉庫レベル
   棚があって、棚の番号レベル
   コンテナ、パレットにいれ、コンテナ番号レベル
 と、いろいろなレベルがある。

 ただし、これは、一般論で、液体の場合(ジュース、お酒)は、ちと違うようだ。




 っていうことで、在庫の場合、着目点が
 経理システムだと、仕入れ単価と、数量
 在庫システムだと、数量と場所
 というように、ちと違っている。連携する場合は、全ての情報が必要で、この情報
   (仕入れ単価、数量、格納場所)
 の3つのデータが、連動して入手できるかどうかがかぎになる。
 (ただし、経理だけなら、場所は要らない。ないと、棚卸のとき大変だけど)。


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