ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

業務間の整合性とは、なにが合っていればいいのか?

2006-12-15 14:28:43 | 開発ネタ

前に、結局、これだけ聞き出せば、業務分析は、DOAでもオブジェクト指向でも落とせる。。ハズ(^^;) っていうところで、ヒアリングでこれだけ聞き出せばいいはず!?というのを出した。
 それは結局まとめると、


●いつ
 作業のタイミングで、「時間」、「順番」、「条件」のきまりを聞く

・どこで
 作業を行う場所。きけたら。

●だれが
 作業を行う人、担当者

●なにを
 作業に対する入出力

・(なぜ)
 聞き出せない場合はいい。わからないかも

●どのように
 作業内容そのもの、作業手順
 (下位の作業をつかって、手順を表現する。
  最下位の作業は、すでに明白な作業となる)

このうち、●のものが、重要で、ここで書いたシートで、それらはまとめられることも示した。

 しかし、問題は、これらの作業に矛盾がなく、整合性が取れていないといけない。
 EAでもいっている。資料全体を整合性をもって描くことが重要であると(斜体はリンク先より引用)。。。

 では、整合性をとるとは、どういうことかについて、今日は書いてみたい。




■一般的に、業務に整合性があるとは、どういう状態をさすか

 一般的に、業務に整合性があるというのは、ビジネスモデルの「絵が描ける」こと
だと思うんですけど、じゃあ、その「絵が描ける」というのは、どういうことか?
というと、こんなポイントになるんじゃないかなあと思うんです。

(1)各業務における
・モノの流れと
・お金の流れと
・情報(技術、知識も含む)の流れが
矛盾がなくて(*)、

(2)各業務を行う人(担当者、もちろんロボット、コンピューターのモノでもOK)が、
 ちゃんと存在すること。
  →ここで、「だれが」

そして、(*)の矛盾がないというのは、
・業務を行うにあたり、必要な入力が、タイミング的にすでに存在し、業務に投入できること
  →ここで、「いつ」と「なにを」の入力
・業務を行えば、その出力が作り出せること
  →ここで、「なにを」の出力
というふうに業務(「どのように」)が配置されていることをさします。

ということで、●をつけたものが、全部話の中にでてきますが、
ちょっと、これについて、具体的に説明します。




■業務を行うにあたり、必要な入力が、タイミング的にすでに存在し、業務に投入できること

 これを、モノと、お金と、情報の3つの観点からかんがえないといけません。
 モノとお金が対応しないと、まず、ビジネスとしてなりたちません。

 で、それを行う情報がないと、ビジネスとして、継続的に行っていくのに問題があります。
 知ってる人はできるけど、知らないとできないという場当たり的になります。
 そうすると、システム化できません。
 なので、この3つが必要になります。

 ただし、業務によっては、お金のやり取りは一切ないっていうこともあります。
 モノのやり取りは一切ないっていうこともあります(ネット証券の株取引とか)。
 でも、情報のやり取りは、たいていあります。なかったら、システム化しなくていいので。。

 で、システム設計の場合は、とりあえず、情報の流れだけ追っていけば、いいと思います。
 ビジネスを構築する場合は、全部必要です。



 で、それぞれの矛盾について説明すると、

 お金におけるここでの矛盾って言うのは、たとえば、14日に支払い、15日に入金があるという場合。。。14日にはお金がない。。支払えないジャン(>_<!)とかいうやつ。

 モノにおける矛盾は、組立作業なのに、部品はないっていうようなとき。

 情報における矛盾って言うのは、その人は知らないじゃん!っていうような話。
 たとえば、バグがあったら、バグ票にかいて、関係者に渡しますというとき、
 「関係者ってだれ?どこにそんな情報があるの?」
 「マネージャーが関係者を判断します」
 「じゃあ、マネージャーは、関係者が分かるってこと」
 「はい」
 「COBOLしか知らなくて、どんなシステムだか中身もわかんないのに、
  バグ票にはフリーズしたとしか書いてなくて、問題点も書いてないのに、
  どうして、システムのバグ、つまり、問題点に関係する人がわかるの??」

 「・・・・」

 っていうようなケース。
 ただ、これはビジネスモデル上の矛盾であり、システム開発においては、
 関係者がバグ票に記入されていますといえば、そこに情報があるので、
それでよしとしちゃいます(本当は、問題ありありだけど、システム開発の人は
そこまで面倒はみれん)




■業務を行えば、その出力が作り出せること

 入力から、ある処理をおこなって、出力内容が導きさせることです。
 ここでの矛盾のひとつは、情報が欠落していて、出力できないって言うような話。

 5年分のデータを比較します。でも保存してるデータは3年分ですとか、

 Aさんが、この書類を作成します。
 でも、Aさんは新人で、引継ぎ作業がしっかりされなかったので、
 この書類の作り方を知りません(どーすんだよ(^^;)

 とかいうのが、これにあたります。


 あとほかに、実現不可能というのもあります。

  入力:ゾウ、家庭用冷蔵庫
  出力:家庭用冷蔵庫(ゾウが入った状態)
  業務内容:家庭用冷蔵庫にゾウを押し込む

 むり、絶対無理、実現不可能(^^;)みたいな。。。
 



■各業務を行う人が、ちゃんと存在すること。

 で、業務がでてきて、流れても、その業務をやる人が存在し、実現可能でなくてはいけません。

 ここでの矛盾は、業務をやる人が居ない

「トイレをきれいにするには、毎日掃除する人がいれば、いいと思います。」
「さんせー」
「で、あなたトイレ掃除する」
「やだ」
「あなたは」
「やだ」
「ところで、そーいうあんたは」
「やだ」
・・・みんなやだ・・・じゃあ、トイレは(^^;)
みたいなやつ。

もうひとつの矛盾は、その人がその場に存在し得ない

 Aさんは、大阪で、16日15:00書類整理をします。
 Aさんは、東京で、16日16:00検品をします
 Aさんは、博多で、16日17:00会議に出席しています。

むり、絶対無理。それぞれで考えたら、Aさんが行うって言うことで、
成立するんだけど、で、時間も重ならないんだけど、
実際には、Aさんは、どらえもんではないので、どこでもドアはないから、
存在できないって言う話。。。

(ホームヘルパーの配置などでやってしまいます。
 午前中と午後に分けているのですが、そこから、そこへは、その時間では
 移動できない(奈良県で山を越えないといけないみたいな)っていう話)




 これをチェックするのに、(システム開発の立場ではなく)
コンサルタントとして、お客さんに説明するには、モノをつかってロールプレイ
しますね。

 ジュースをもってきて、まず、これを、Aさんとする、
 コップをもってきて、これを、Bさんとする、
 消しゴムをもってきて、これを、Cさんとする、

 まず、Aさん(ジュース)から、Cさん(消しゴム)にお金(かみきれに適当に書いて)を渡すと、

 で、そーすると、このもの(といってジュースのキャップをとりだし)が
もらえると。。

 なんていうかんじ。

 まあ、実際には、これが、ユースケースシナリオになってきて、
お客さんにはロールプレイで見せながら話すっていうことになるんでしょうなあ。。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 絵を描いて写真検索ができる... | トップ | JavaSEの1.6がでた... »
最新の画像もっと見る

開発ネタ」カテゴリの最新記事