ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

超高速開発GeneXusとMagicの違いについて

2016-03-18 12:08:29 | 開発ネタ
昨日、

超高速開発のツールと、支援・自動化する工程の一覧表めっけ
http://blog.goo.ne.jp/xmldtp/e/94fb0fa5854e156ffe98c1732075920f

を書いたら、予想外に反響が大きかった。
その一方で、表題の件について、ググってもあんまりでていない。
これは、意外と超高速開発、ニーズがあっても知られていないこと、多いんじゃないかと思って、
意識あわせのために、超高速開発のキホンを書いてみる。




■GeneXusとMagicの根本的な違い

超高速開発には、2種類ある。GeneXusとMagicの根本的な違いはここに起因する。

  ・ソースを自動生成するもの
     例:GeneXusや、富士通InterDevelop
     上記エントリの第一桁が「設計コード生成型」と書かれているものである。

  ・実行環境が提供され、その実行環境上で動かすもの
     例:Magic
     上記エントリの第一桁が「設計・実行エンジン型」と書かれているものである。


ただし、思っている以上、この1つに差はない「かも」しれない。理由は

・たしかに、「設計コード生成型」はソースを生成するので、
 そのソースを修正して、自由に書くこともできるが、
 そうすると、次の生成時、修正部分が書きつぶされてしまい
 保守性が悪くなるのであまりしない。
 つまり、どちらも、自由に書き換えるということはしない。

・「設計・実行エンジン型」はツール開発会社が、エンジンをマルチプラットフォーム
 に対応しないと、他プラットフォームでは動かないことになる。
 それはそのとおりなのだが、じゃ、「設計コード生成型」は生成コードがすべての
 プラットフォームに対応できるかといわれるとわからない。
 ってことで、2つの型の差より、メーカーのサポートの差のほうが大きいかも?

ただ、価格体系は異なる。「設計・実行エンジン型」は開発環境、実行環境わけて
課金が可能である。Magicはそうみたい。(GeneXusはオープン価格)




■守備範囲の違い→生産性

 上記エントリを見るとGeneXusのほうが守備範囲が広い

    や~自動生成の範囲が広くていいね!

 と思うかもしれないが、それだけ、広い範囲を覚えなきゃいけないということでもある。

 というとで、注意していただきたいのだが、
 超高速開発を行うと、生産性が劇的に上がるというのは、クラウドにすると、コストダウンが
 実現すると考えるくらい、危ない考えだ。

 生産性は、上がるかもしれないが、初期の場合、ツール学習コストがかかる。
 また、要求仕様は結局、ツールを入れてもさして変わらないことがおおい。
 そして、要求抽出がクリティカルパスになりやすい。
 そのため、(保守性は上がっても)新規開発では、生産性は劇的には上がらないこともある。

 ということで、学習コストを下げたい場合、わざと守備範囲の狭いツールを使うことがある
 Magicは、こっちむきなのだろうか・・・




■ツール利用者の違い

 ツールの利用者は、
   ・企業の業務担当者
   ・企業の情報システム部
   ・受託会社
 のどれか?が重要。

 後述する本によると、Magicは、ユーザー企業のほうまで含んでいる
 (もちろん、受託会社も含んでいる)
 ただ、GeneXusは、受託会社はもちろん対象だが、情報システム部が、そこまでの
 コストをかけて、学習したほうがいいかどうかは、考慮すべきところ。




■そして・・・

 超高速開発なら、やっぱりこの本でしょう!

超高速開発が企業システムに革命を起こす
http://www.amazon.co.jp/dp/482229627X

上記の「後述する本」は、これ。
Magicの事例(富士通テン)と、ツール説明、
GeneXusの事例(介護事業者)とツール説明のほか、
サピエンス、Xupperなど、著名なツールの紹介と事例が載っている。
まあ、133ページまではお題目として置いておいて、
とくに、199ページからのツール紹介は、価値があると思うよ!
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アマゾン、わずか審査1日で融資 | トップ | テニスをモデル検査する方法... »
最新の画像もっと見る

開発ネタ」カテゴリの最新記事