ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

結局、これだけ聞き出せば、業務分析は、DOAでもオブジェクト指向でも落とせる。。ハズ(^^;)

2006-12-14 18:15:13 | 開発ネタ

 まえに、ここで書いたシートをもとに、

   分析のアクティビティ図、ユースケース図、
   実装のクラス図、シーケンス図、
   要求のスノーカード
   データ定義のER図

に展開できるって言うことを、ここに書いた。

 今日は、さらにそれを深堀りして、なにをヒアリングで聞き出せば、DOAの図やオブジェクト指向の図に展開できるか?ということについて、書きたい。




■聞き出すのは5W1Hのうち。。。

 先に結論を書いてしまおう。
 まず、5W1Hを全部ききだしてもいいんだけど、
 以下の●をついている項目を、とりあえず聞き出せば展開できる。

●いつ
 どこで
●だれが
●なにを
 なぜ
●どのように

 このうち、「どこで」は、必要ないこともあるけど、分かるんだったら聞き出したほうがいい。

 なぜは、無理にききださなくてもいい。
 「なんで、そんなことをしているんですか?」
 って聞くと、これは、疑問なんだけど、聞き方によっては(というか、受け取り方によって)「なぜそんなことをしているのか?する必要はない」と反語表現に聞こえてしまい、ユーザーとのラポート関係が解けてしまうことがある。

 さらに、もっというと、なぜやっているか、自分では分からないこともある
 (前任者から引き継いだ)。ところが、全体から見ると、そこで、それをしないと困るという
こともある。この場合、どんなにその人を問い詰めても答えは出ない。
 なので、これは、書かなくてもいい。
 なお、なぜというのは、「なんのためにするのか?」というより、「これをしなかったらどうなるのか」という立場で聞いたほうがいい。

 で、問題は、上記の●のついたやつ。
 これを、単純に聞いても、システムはできないのだ。
 つまり、聞くポイントがちょっとちがう。




■「いつ」とは、タイミングで、「時間」、「順番」、「条件」のきまりを聞く

 いつというのは、

   何年何月何日何曜日何時何分何秒地球が何回、回ったとき

 というのを聞くという意味では「ない」

 「どのように」つまり、ある作業をする(=アクティビティ、ユースケース)とき、

(1)いつでもやってOKなのか
(2)何時何分とか、月何回とか、決まった時間があるのか?
(3)ある作業の前とか、この作業が終わったらとかいう、順番があるのか?
(4)何かがないときとかいう、条件があるのか?

 というのを聞きます。
 つまり、いつでもOKでない場合は、
  時間、順番、条件のきまり
 についてききます。これが、「いつ」にあたります。

 前の図では、前のアクティビティ、あとのアクティビティで表現します。




■「なにを」とは、入出力のこと

 「何を」という、「何」は、もの、エンティティ(のうち、リソース)を指します。
 なので、「なにを」とは 「どのように」つまり、ある作業をする(=アクティビティ、ユースケース)ときの、

・入力
・出力
・入出力

について、聞きます。これは、まず、エンティティとして、つまり、モノレベルで抑えた後、どのようにを具体的に書いていく中で、モノの属性値レベルにまで落として考えます。

 前の図では、入出力で表現します。




■「どのように」というのは、手順内容になります

 これは、上記の「なにを」にかかれたものを利用して、どのように処理するのか、
 その結果、なにができるのか?ということを書きます。

 ここで、入力から出力が導き出せることが確認できないといけません。

 前の図では、内容で表現します。





■とりあえず、「いつ」、「なにを」、「どのように」でプログラムには落とせる

 これだけあると、
  オブジェクト指向だと、クラス図とシーケンス図、
  DOAだとERとDFD
 はかけるので、プログラムには、落とし込めます。
 あとは、トップの「システム全体」から、プログラム可能レベルまで、この「いつ」、「なにを」、「どのように」を順番に落としこめるかという話になります。

 なお、落とし込みのレベルについては、前の図では、上位レベルを「親アクティビティ名」で表現します。

 そのシートのアクティビティ名は「アクティビティ名」に書きます。

 下位レベルを、内容の「子アクティビティ名」で書きます。
 これによって、落とし込みの関係がつながっています。




■「だれが」は、アクターやスィムレーンに関係
 でも、分析するときには、アクティビティ図やユースケース図なわけで、そこには、スィムレーンやアクターが必要です。

 これらが、「だれが」に相当します。実際に行う人、担当者です。

 前の図では、「担当者」で表現します。




 ということで、前の図は、結局、「いつ」、「だれが」、「なにを」、「どのように」を聞き出しているということになります。ここから、DOAの図やオブジェクト指向の図がかかるということは、それらの図が、結局「いつ」、「だれが」、「なにを」、「どのように」のどれか一部を表現している図であるということです。

 しかし、実際の業務をとらえるには、これら全部ないと、捕らえられないので、そこで図にすると、情報が欠落し、問題になります(2つ以上の図を使っても、分かれてしまってつながらなかったり、矛盾していたりする)。

 てなわけです。。


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