ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

アルメニア、アゼルバイジャン、ナゴルノカラバフまとめ

2023-09-22 07:15:29 | 世間話
このまえ、アメリカがアルメニアと軍事演習したので、アルメニアとアゼルバイジャンのこと書いたら
アメリカべったりのマスコミは、自分たちの立場を隠して、いきなりアルメニアとアゼルバイジャン話を大量にニュースにしだしたので、わけわかんなくなっている・・・

整理しないとわからなくなるので、ここらへんで、個人的見解でまとめてみよう!


1.ことのおこり。

アゼルバイジャンとアルメニアはコーカサスの隣同士の国。

 アゼルバイジャンは、石油が取れる。この石油を(BTC)パイプラインでトルコに送っていて、ここからカスピ海経由で海外に輸出。外貨を得ている。宗教はイスラム教。なので、イスラム教国、とくにトルコとの交流がさかん。
 もともとは、ソ連の一部。なので、ロシアの同盟国なのだが、ウクライナ戦争ではウクライナ支持。
 隣国はアルメニアなんだけど、アルメニア内に、飛び地ナヒチバンがあり、アゼルバイジャン本土とは、ザンゲズル(鉄道)回廊でつながっている。

 アルメニアは、これといった産業はない(ひどい言い方だけど)。ロシアの軍事基地があるので、ロシアに守ってもらって当然という風に思っているが(日本にアメリカの基地があり、安保条約があるから、政治家は表面的には(日本の一部の人は本気で信じてるのかな?)有事になって日本が攻められたら、アメリカが助けてくれるのは当然。だから、日本は税金でアメリカの軍事基地にお金払ってると思っている感覚に似てるのかな?)、実際はそんなにロシアは守ってくれないので(そりゃそうだ。何もない国なんて、関心がない)、最近アメリカに守ってもらおうと宗旨替えして、アメリカと合同軍事演習をしている。宗教はキリスト教なので、ロシアと同じ(ロシアもキリスト教=ロシア正教)
 国は2つに二分している
  パシニャン首相派:ナゴルノカラバフはアゼルバイジャン領を認め、
     アゼルバイジャンと仲良くやって行こうとしている
  分離独立派:ナゴルノカラバフをアゼルバイジャンから分離し、独立
     させようとしている。アゼルバイジャンはもとより、
     パシニャン政府とも戦おうとしている

 ナゴルノ・カラバフは、アゼルバイジャンとアルメニアの係争地
  アゼルバイジャン領に属し
  アルメニア人が住んでいる(実効支配)
(Cf:南部クリミア地方と東部ドンバス地方はウクライナとロシアの係争地
  ウクライナ領に属し(属していた?)
  ロシア人が多く住んでいる)

 力による国境変更を認めないとするウクライナ、アメリカ、日本の立場をとると、ナゴルノカラバフはアゼルバイジャン領になる。なので、アゼルバイジャンはウクライナ戦争支持。ウクライナに口出しする日本に対し、ぜひアゼルバイジャンにも口出しして、仲介してほしいとラブコールを送っている。

 それに対し、ナゴルノカラバフはアルメニア人が住んでいるのだから、アルメニア人が自治を認められ、アルメニアと友好関係をもっていいはずと考えるのがアルメニアの分離独立派の立場。ウクライナ戦争でいうロシアの立場(なので、アルメニアはロシアの保護を求めている)

いままでの経緯まとめ↓


2.で、戦いがおこった

旧ソ連のアルメニアとアゼルバイジャンが30年にわたる係争地で再び大規模戦闘 世界が注目するワケは?【TV TOKYO International】(2020年10月2日)
  

と思ったら、いつの間にか終わってる・・・

【速報】アゼルバイジャンとアルメニアの係争地で停戦合意 地元メディア(2023年9月20日)

結局、アルメニアが負けて
アゼルバイジャンが勝った。
ように日本のマスコミは書いているけど、
そもそも、アゼルバイジャンが戦っているのは、
アゼルバイジャン領内のアルメニアの分離独立派のテロ組織であって、
アルメニアと戦っているわけではない。

だから、アルメニアが負けたのではなく
アゼルバイジャン領内のアルメニアの分離独立派のテロ組織が
アゼルバイジャンに負けたっていうか、平定されただけ

(日本で例えると判る。
 日本領内の東京都の大久保で、韓国人が「大久保に韓国を作る」と言い出した時、「大久保に韓国を作る」という人が平定されただけで、韓国にいる韓国人には関係ない)



3.注意!

(その1:国名に注意)
このニュース
あれ、アルメニアって、ロシアが守ってくれるのではなくて?
そのロシアと対立してどうする・・・って思ったそこのあなた!!

要注意です。

アゼルバイジャンと戦っているのはアルニア
上の記事でロシアと戦っているのはアルニア

一字しか違わないんだけど、全然違う国
アルニアは、2022年だっけ、国連がウクライナ戦争についてロシアを非難した時、棄権に回った(棄権=賛成と同じようなもん、ウクライナに反対っていっているようなもん)くらい、ロシアべったりです
(その2)
今回アゼルバイジャンが戦ったのは、アルメニアの分離独立派であり、厳密にいうとアルメニア政府ではない。よって結果として、負けた分離独立派は、パシニャン首相政府に抗議することになる。
詳しくは↓
【旧ソ連の遺恨】日本人の知らない”ナゴルノカラバフ” ここで何が起きているのか? そして次に何が起こるのか?
 

【Q&Aライブ】日本人の知らないナゴルノカラバフ,地政学的にとても重要な場所
 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする