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Soleil Pinot Noir Asahi Youshu 2011

2014-10-31 00:00:00 | 日本
Soleil Pinot Noir Asahi Youshu 2011
Soleil Pinot Noir Asahi Youshu 2011
ソレイユワイン 旭洋酒 山梨県山梨市小原東
SOLEIL WINE

旭洋酒有限会社  ソレイユワイナリー代表者 鈴木剛氏
住所 山梨県山梨市小原東857-1
創業年1940年(2002年3月より鈴木氏の所有に)
年間生産量 約2万本(国産比率100%)
自社畑0.5ヘクタール(その他は、ほぼワイナリーのある山梨市内の契約畑のものを、一部塩山市の契約畑のものを使用)
現在、大変な人気なため、入荷量が限られております。ワイナリー発売してすぐに完売の場合も多く、品切れの際はご容赦ください。

三角屋根の旭洋酒さんワイナリー
ワインの試飲販売をしています。 旭洋酒の鈴木剛氏と奥様の順子さんが当店(鴨宮かのや酒店)に来店されました。
 とても見つけづらい場所にワイナリーがある。にもかかわらず、大通りからの案内版もあまり目立たない・・・。地元の農家の方が自分の葡萄をワインにするために発足した醸造所だったため、外にアピールする必要もなかったのであろうと、推察する。およそ50年前、 山梨市と春日居町の農家380軒ほどが集結して有限会社を発足させ、2002年2月まで共同経営で、市場にほとんど出回らない自家消費のワインを醸造するワイン会社を営んでいました。2002年3月、農家の数が50軒をきり、共同経営という形態の維持が困難になり、鈴木夫妻に引き継がれ家族経営の新生旭洋酒の歴史が始まったのでした。海外のワイナリーにもある事ですが、所有(オーナー)が変わり、新しい風が吹き込んだとき、評価や経営の風向きも変わります。実際、ご夫婦のワインは、クチコミで売れている。そこに、ココロザシ高い、魅力的なワインがあるからだ。大きな看板や案内版はいらない。外観はそんなに変わらなくとも(ワイナリーの場所がわかりづらくとも)、私のように美味しいワインを求める人は、絶対みつけださずにはいれないのですから。
 “新生”とは書いたものの、まったく新しい、今までの味を無視したワインを造っているかというと、そうでもない。温和な鈴木夫妻の人柄からか(はたまた単にしがらみからか)、地元に根ざすべく、地ワインとしてのニュアンスを残しつつ、クオリティを上げた、素晴らしいバランス感覚のワインを醸している。特に「ソレイユ・クラッシック」は、そういうポジションにある傑作だと思います。代変わりした自点で、若旦那の個性、主張をグィっと前面に出したワインを醸して成功するという例も多々あり素晴らしい事ですが、鈴木夫妻は、そうしようとは考えていないようです。地元の人に愛されつつ、ご夫妻の味を表現して、外にも認められるワイン。ある意味、とても繊細で優しく広い心と、しっかりした技術、決意が両立しないと成立しない、人一倍神経をつかう難しい作業かもしれません。また、別の角度から見ると、他県出身である鈴木夫妻の外の感覚が、山梨の地ワインに新しいエッセンスを吹き込んでいるようにも感じます。鈴木氏は醸造の仕事を山梨の中堅ワイナリーで8年間し、奥様の順子さんは同ワイナリーで4年間栽培の仕事をされていました。その経験も含めて、山梨の地に根を下ろそうとされているお二人にしか出来ないワインをこれからも表現し、造っていってくださいね。
 しかし、お二人の情熱、才覚は、地元に根ざしたローカル色を残したワインばかりでは、到底おさまらない。愛情込めて育てている自社畑のメルロ。 山梨県の栽培指導官をされていた「現旭洋酒栽培顧問・小川孝郎氏」が、退職後にご自身で管理、実践栽培されている一文字短梢仕立の千野産甲州とピノノワール(ピノノワールは小川氏の方針指導による所有畑を、実質的には鈴木ご夫妻が借りて管理栽培している自社葡萄の状態)。山梨市日下部地区の未来型篤農家「手島農園・手島宏之氏」が旭洋酒のすぐ裏で栽培する高級食用に収量制限をした完熟マスカット・ベリーAなど。ワイナリーの半径5キロ圏内で栽培される、これらクオリティの高い地元葡萄から醸される、プレミア・スペシャルワインは、オリジナリティ溢れる素晴らしい出来映えのモノばかりです。初めて手にする山梨県屈指の高貴な葡萄を、手探りながら、のっけから物凄いワインに仕上て、結果を出しているのは、さすがです。木の樹齢が増すとともに経験を重ね、家族経営ならではの、個性際立つ山梨を代表するワインを造り、私達を感動させてくれるでしょう。本当に楽しみです。

さらに詳しい情報は、「ソレイユワイン公式ホームページ」をご覧下さい。ご夫妻のワインが、より身近に感じる手造り感のあるサイトです。

それいゆ・ピノノワール2011年
SOLEIL PinotNoir

ソレイユ・ピノノワール2011年赤 720ml 2916円
タイプ フルボディ 無濾過
葡萄品種 ピノノワール100%(山梨市岩手地区単一畑産0.35ヘクタール)
生産本数 944本
2006年物が、リアルワインガイド2008年冬24号・日本ワイン巻頭特集にて87+点~88+点、特集内106本のなかで最高得点。
別冊一個人誌 渋谷康弘が選ぶ感動の国産赤ワインBEST10に選出

 山梨市岩手地区の粘土質斜面にて小川メソッドによる栽培で樹齢11年目となり、本年から自社管理に移行しました。別々に収穫・仕込みした二種の系統、重厚感のあるブルゴーニュ・クローンと軽やかなスイス・クローンをフレンチ・オーク樽で9ヶ月間熟成しその後合併、ノンフィルターで瓶詰しています。
 2011年は梅雨明けは早かったもののその後激しい雷雨など不安定な日が多く、ピノでは収穫前に粒が梗から外れる「脱粒」が多く見られ収穫量に影響しました。やや高めの酸を生かしたクリーンで素直な抽出を心がけました。熟成を経て、軽やかさの中にも旨みを伴ったしっとりとしたタンニンと落ち着いた果実味が感じられる大人のワインに成長しました。
 抜栓直後はやや篭った印象ながら短時間で香がぐんぐん開いてきます。熟れたイチゴの他、ザクロや金柑など東洋的なニュアンスもあり、ひたひたつづく旨みが食事との馴染みをよくしています。和食ならば鶏や鴨などの炊き合わせ、さっと火を入れたブリなどの煮魚。洋食ならばチキンと豆や野菜の煮込み、ジビエ料理など。大きめのグラスがお薦めです。飲用適温16℃前後。無濾過生詰のため澱や酒石が沈殿します。「旭洋酒様のコメントより」
鴨宮かのや酒店より)




それいゆ ピノ・ノワール 赤 2011

生産者 旭洋酒有限会社 
生産地 山梨県山梨市小原東857-1 
葡萄品種 山梨市岩手地区単一畑産ピノ・ノワール100% 
アルコール度 12% 
ミディアムボディ

生産本数944本
低肥料草性栽培による土作りで11年目を迎えた一文字短梢仕立てのピノ・ノワール。ザクロ、金柑などの東洋的な果実のニュアンスと旨みを伴ったしっかりとしたタンニン。和の食卓にもよく馴染む優しいワインです。ノンフィルター生詰のため澱や酒石が沈殿しますがワインの成分です。16℃前後でお召し上がりください。
酒屋あだちより)




(*)酒屋あだちより購入。2,916円。