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Nana Tsu Mori Domaine Pinot Noir Takahiko Soga 2012

2014-10-24 00:00:00 | 日本
Nana Tsu Mori Domaine Pinot Noir Takahiko Soga 2012
Nana Tsu Mori Domaine Pinot Noir Takahiko Soga 2012
ドメーヌ タカヒコ ナナツモリ ピノ・ノワール  (Nana-Thu-Mori Pinot Noir )
色はタカヒコらしい淡い色合い。2012年は尖った酸があるのが特徴的だが体に馴染む優しい口当たりを持ち、余韻には出汁を思わせる旨味と果実味が広がる。香りにはアジアのスパイスを思わせる心地よい香りの中に、ピノノワールが持つベリー系の果実味と魅惑的な微生物の香りが旨味を伴いながら口の中に広がる。これまで製造してきたキュムラピノノワールとの共通点もあるが、ナナツモリは骨格があり、独特の果実味がある。独特のスパイシーな香りも特徴。
ナナツモリ ピノノワールは、日本独特の火山性土壌で育ち、赤褐色の粘土土壌が特徴だ。土壌の中は風化が始まった砂石や安山岩の礫が多く含まれ、水はけが非常に良い。薄旨系の優しい口当たりのワインを醸すには、この土壌条件が必要であると考えている。
一方、選果は何度も何度もブドウ園で行い、灰カビや未熟果をタンク中まで持ち込まない。発酵は100%全房のまま行い、酵母はブドウに付着した複数種の野生酵母が複雑に関与するよう低温で促す。あたり前だが亜硫酸などは野生酵母が動けなくなるので絶対に添加しない。また、補糖も行わない。ピジャージュは足で優しく行い足の感覚で抽出や微生物を制御する。キュベゾン(醪日数)は30日以上と非常に長いのも特徴だ。野生酵母を操ることは簡単なことではないが、ブドウと酵母が自然の摂理の中で一体となった時、魅惑的なワインが生まれてくると考える。亜硫酸は、瓶詰時におまじない程度添加するだけ。グラスの中で香が開いてくると他のピノの生産者と異なるタカヒコ独特の複雑な香りが溢れる。飲み頃は、まず2015年の春頃まで抜栓を待つことをお勧めしたいが、理想としては、最低でも2016年春頃まで熟成させて頂きたい(酸がまだ尖っている)。これまでのキュムラピノノワールよりも、ナナツモリは力と果実味のあるワインに仕上がっている。
セパージュ :ピノ ノワール100% (ビオで栽培した自園のブドウ100%)
12ケ月 小樽熟成(古樽) 無濾過  
亜硫酸 瓶詰時にまじない程度(10ppm)
容量:750ml
瓶詰本数 約4,000本    
小売希望価格 \3,700(税別)
ドメーヌ・タカヒコホームページより)


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