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Banshiu Budoyen 2009

2014-02-23 00:00:00 | 日本
Banshiu Budoyen 2009
Banshiu Budoyen 2009 Part1
播州葡萄園

《幻の蔵》
明治政府の肝いりワイン蔵!
限定わずか400本!!

なんともロマンのあるワインです♪
まずは、そのご紹介文を、お読み下さい!

■ 幻の蔵が復活!? ■
明治政府の肝いりで明治13年に開園した播州葡萄園。
しかし開園後わずか十数年で閉園となるのですが、この葡萄園の遺構が平成8年7月末に稲美町印南で発見されました。
『国内で見つかったワイン醸造施設跡では一番古い』とされています。
この葡萄園が日本のワイン産業の発展にどのように貢献したのか、またどうして短期間の内に廃園となったのか、現存する記録が少ない今となっては、その謎は深まるばかりです。
稲美町教育委員会の発掘調査によって、醸造場建物跡、ガラス温室跡2棟、礫敷き暗渠、排水溝等が見つかり、未開栓を含むワインボトルや陶磁器、金属類等が出土。明治政府の殖産興業政策の様相を知る上で重要と言われています。
その播州葡萄園の復刻ワインが2014年にリリースされます。
郷土資料館では、平成8年の夏にレンガの地下室の遺構が発見されてから延べ6回の発掘調査を行いましたが、園舎(管理事務所)の建物跡が残っている『園舎遺跡』と収穫した葡萄を加工するための施設跡が集まっている『醸造場遺跡』という二つの遺跡が残っていることを確認しています。
それらは、明治時代という比較的新しい生産遺跡ですが、稲美町や兵庫県はもちろん、全国的にも数少ない貴重な遺跡であり、明治という時代の証言者としての価値は高いと考えています。
郷土資料館では、今後も、関係する資料の収集や調査を繰り返しながら、『播州葡萄園』を明らかにする活動を展開しています。
地元の有志たちが、当時と同じ、品種、栽培方法で復活させた、このワイン。
2008年はわずか100リットル、2009年は500リットルを生産、その後、2010~2012年は、ブドウの収穫がかなわず、生産されなかったそうです。
が、2013年から、安定した生産のめどが立つようになったことで、今回、2009年産が世に出ることになったとか!
が、その本数、わずか400本…(汗)
その貴重なワインが、入荷しました!
幻の蔵が復活!
ロマンあふれるワインが入荷です!!

播州葡萄園メルロー・カベルネ[2009](赤ワイン)

幻の蔵が復活!
■味わいに関し。発売元のコメント■

赤ワインですが、色はボルドーやチリワインのような濃い色ではなく淡い赤色になっています。落ち着いたフルーティーな香り、赤ワインらしい味わいがしっかりと感じられます。

2009年当時はまだブドウの樹が若く、天候その他の関係もありブドウの色付きが必ずしも十分ではありませんでした。ワインの醸造は普通の赤ワインと同様、果梗を完全に除去し、2週間近くしっかりと醸したため、ブドウ本来の香りや味わいがワインに含まれています。

樽熟成によって木の香りを付けることはしておらず、また薬剤による清澄処理もしておりません。そして余分なものを取り除く程度の粗い目での軽いろ過しかしていませんので、ワイン本来の味や香りがよく残っています。

このワインは明治時代の播州葡萄園でも良い結果を収めた、フランスのボルドー地方と同じブドウ品種を使っています。

19世紀頃までのボルドーワインは女性的といわれていましたが、実は当時のワインは今日のような色が濃く渋味が強い味わいのものではなく、ロゼワインに近い淡い味わいの優しいワインでした。今日でもボルドーワインがイギリスでクラレットと呼ばれるのはその名残です。

このワインは奇しくもそのかつてのクラレットのような味わいを再現したようなものになりました。
何せ貴重なため、私達も飲めていません(汗)

今回のワイン、かなり軽やかな印象のようなので、そういった魅力を楽しんで頂ければと思います。
話題性抜群の1本です!!
タカムラより)



「明治の味」幻のワイン復刻、販売 稲美の有志

 明治時代の国営ワイナリー「播州葡萄園」(兵庫県稲美町印南)で醸造され、地元住民によって復刻された幻のワインが1日から、加古川や神戸などの百貨店4店舗で初めて販売される。当時と同じブドウの品種、栽培方法を用い、2009年に生産された。すっきりとした味わいで飲みやすいという。(西尾和高)
 葡萄園は1880(明治13)年、政府が開園。30ヘクタールの敷地でブドウを栽培し、ワインが造られていたが、約10年後に民間に払い下げ、やがて消滅した。1996年に醸造場などの遺構が見つかり、2005年に国史跡となった。
 「欧州でできるようなワインを造りたい」。酒造会社を経営していた赤松弥一平さん(70)、ワインメーカーに勤務していた佐藤立夫さん(50)ら町内の住民3人が03年から、葡萄園跡地でブドウ栽培を始めた。果実を足でつぶすなど昔ながらの作業で仕込み、09年に500リットルのワインを醸造することに成功した。
 その後、ブドウは順調に生育しなかったが、赤松さんらの努力が実り、昨年は4年ぶりに500リットルのワインができた。今後、安定的にブドウを収穫でき、ワイン醸造の見込みが立ったため、本格的な販売に乗り出す。
 復刻ワインは、フランスのボルドーワインの主要なブドウ品種、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンで製造。酸味があり、甘い香りが楽しめるという。
 ラベルも昔のままで、女性の背中に羽が生えている図柄がデザインされている。赤松さん、佐藤さんは「どのようにして出来上がったのか、夢を感じながら味わってほしい」と話す。
 1本(750ミリリットル入り)3150円。阪急うめだ本店、阪神梅田本店、そごう神戸店、ヤマトヤシキ加古川店で計360本販売。赤松さんTEL079・495・0013
神戸新聞NEXTより)




播州葡萄園はこちら




(*)タカムラより2本購入。3,000円/本
抜栓日:2014年3月22日
コルク:やや短めのコルク。なにも刻印されていません。
液漏れ:ないと思います
グラス:オープンナップのグラスを使用しました。
 
色:ものすごく薄いガーネット。というか、茶橙色というか、「これ、ロゼ?」と言ってしまいそうな色合い。紅茶色というか。
エッジ:すごく均一な色合い。というか、全体的に薄いので、グラデーションを造る要素がありません。
脚:さらっとしています。粘調度は全然ありません。
 
香り:抜染直後、還元香あり。その後、徐々に還元香は少なくなっていきました。香り自体に力はありませんが、木苺の香りでしょうか。素朴な感じです。スワリングでもさほどニュアンスは変わりません。徐々に、カラメルの香りが出てきます。娘さんは「干しぶどうの匂いがする。あとからね」と、さらっと言ってのけました。なるほど!
 
タンニン:歯茎までグッと来るような渋みはなく、とても繊細な感じのタンニンです。
 
味:さほど酸がなく、やや苦味を感じます。ちょっと時間をかけて飲んでいきましょう。果実味はあまり感じません。ほのかな甘さがあります。複雑さはありません。素朴な感じの甘味、どことなく、砂糖を入れた紅茶を水で薄めたようなニュアンスでしょうか。
ママちゃんは、「これ、ワイン? 薄いねぇ~。昔の人、これを最初に飲んだら、ワイン好きにはならんでしょ~」と言っていました。
どことなく、自然派のワインのような印象です。