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els jelipins Els Jelipins 2005

2014-02-12 00:00:00 | スペイン
els jelipins Els Jelipins 2005
els jelipins Els Jelipins 2005
アルス・ヘリピンスはペネデスの奥地、標高600mに拠を構え、最も標高の高い700mの地に契約畑で樹齢60~70年のスモイ種、ガルナッチャ種をビオディナミ農法で栽培。
アルス・ヘリピンスは愛娘のベルタちゃんが小さな時につけた名前です。ベルタちゃんがつくった物語に出てくる妖精の名前アルス・ヘリピンスがワインの名前になりました。 その名の通り、魔法のワインがこのアルス・ヘリピンスです。

その生産本数の少なさ、味わいの素晴らしさで今では入手困難なワインのひとつとして知られます。
エル・ブジ、マルティン・ベラサテギ、サン・パウ、カン・ロカなどの3つ星レストランをはじめ、ムガリッツ、
セルジ・アロラ・ガストロ、サン・セローニ、アバックの2つ星などの有名レストランで、ラッキーなら
楽しむことができます。
そんな入手困難なワインですが日本でも楽しむことができるのです!

スモイはペネデスに昔から伝わる伝統品種。
酸度が高く、色が出にくく、タンニンが少ないワイン造りには難しい葡萄品種。
ペネデスには昔は固有品種としてかなりの量が栽培されていましたが、ワイン造りの難しさや市場ニーズ、原産地呼称委員会の規制などにより、どんどんカベルネやメルロに植え替えられ、現在では本当に僅かな畑が残るだけとなっています。
グロリアはペネデスの伝統品種であるスモイの減少を悲しみ、僅かに残る古樹のスモイにガルナッチャをブレンドしたアルス・ヘリピンスをつくりました。

私、新井もこのアルス・ヘリピンスはマーク・シバル氏同様、プリューレ・ロックを思い出しました。
プリューレ・ロックの良いヴィンテージで、プリューレ・ロックの嫌なところをとったようなワイン、
これが私のアルス・ヘリピンスの感想です。

この素晴らしい味わいは言葉では言い表せません。
今までのスペインワインではまったく違うカテゴリーのワインでしょう。

毎年、毎年、千種類以上のスペインワインを口にしてきた百戦錬磨のスペインワイン商H氏でさえ、『過去、こんなワインを飲んだことがない。最高のスペインワインのひとつだと思っている』とコメントしています。
スペインワインの人気サイト『スペインワイン、発見!』でアルス・ヘリピンスも取り上げられています。
『香りも、味わいも、こんなの初めて。昔ペネデスの主要品種だったスモイという希少価値のあるブドウが
使われています。色は透明感のある薄い赤茶色。それにしても、何という香りであろうか…。
真鍮(しんちゅう)を触った後、手に残る懐かしいクセになりそうな香り。実は、ボトルを開ける際のキャップシールにも驚かされた。
松脂(まつやに)のロウで固められているので、もう壊すしかないのだ。漆黒のボトルにはエチケタがなく、肩の部分に金色のマーカーで「jlp」と赤いハートだけが手書きされている。 なんと手が込んでいることか…。
ひと口含んだだけで、もうこのワインのトリコです。味わいは凝縮感があり、シルクのようななめらかさでノドを滑り落ちる。魔界というか、禁断の領域に足を踏み入れてしまった。
正直まいったというか、レベルがちがうって感じだね。 スペインワインの概念を変えてくれました。生産本数が少ないため、スペインでも入手困難なこのワインが日本で飲めるとは、幸せすぎるのであります』
とアルス・ヘリピンス2004がコメントされていました。

*1)果物の日か花の日にぜひ飲んでください。

温度は14度ぐらいで大振りのブルゴーニュタイプのグラスでお楽しみください。グラスにはそんなに量を入れず常に少しひんやりとした温度で飲んでみてください。

ニコラ・ジョリー、フィリップ・パカレ、アンリ・フレデリック・ロックなどのブルゴーニュのビオディナミの大家たちとも交流を持ち、ビオディナミに傾倒していきました。

テイスティング中にビオディナミの本を見せてもらい、そのカレンダーで『ワインが美味しい日、この日はワインを絶対に飲んではいけない日』などグロリアから教えていただきました。

『全てを自然のままに、その土地・環境だからこそできる唯一の味わいを』 を実行するグロリアの姿勢を改めて実感しました。
*1)マリア・トゥン著のビオディナミの本。

天体の動きによって農作業に適するタイミングが説明されている。そうした天体の動きは、植物だけでなく、人間など全ての生物に影響があって、例えば、月の満ち欠けと髪の毛の伸びるペースには関係性があったり、満ち潮の時に赤ちゃんが生まれやすいとか、満月の夜にオオカミ男とか、影響されるエネルギーにまつわる話は色々あって。

ワインもそうで、ブドウという果物からできるお酒は、ワインとして生まれ変わっても天体のエネルギーの影響を受け続ける「生きた飲み物」。だからワインを飲むのも日によって良い日と悪い日がある。
果菜、花菜、葉菜、根菜、休耕の日がわかるカレンダー。
ワインは果菜、花菜の日に飲むのがベスト。
根菜、休耕の日にはできるには飲まないのが良いかも・・・。
<必ずお読みください>
『全てを自然のままに・・・』という考えのもと、キャップシールも松脂蝋で、自然なものから使われます。
ボトルにもマーカーで一本一本奥様が手書きで名前を書いています。
そのため、輸送中に文字が消えてしまう場合がございますが、ご了承ください。

テクニカル・データ
アルス・ヘリピンス [2006] アルス・ヘリピンス
els jelipins 2006 Els Jelipins
生産者 アルス・ヘリピンス Els Jelipins
輸入元 ワイナリー和泉屋
内容量 750ml
地域 スペイン / カタルーニャ州  Spain / Catalunya
葡萄品種 スモイ90%(樹齢80年ぐらい) ガルナッチャ20%
産地 ビノ・デ・メサ(ペネデス) Vino de Mesa(Penedes)
おすすめグラス 大振りブルゴーニュ タイプ
アルコール度数 14.5%
サーヴィス温度 14℃~
味わい ライト12345★78910フル
評価 -pt -pt
備考
ブルゴーニュのようなエレガントなワインがお好きな皆様には特に飲んでもらいたいワインです。
ワイナリー和泉屋より)



ワイン会にて
抜栓日:2014年1月30日
色は比較的濃い目のルビー。香りが果実香がドカーンとあります。柔らかい印象ですが、香水のイメージもあり、ベリー系の果実。たしかにエレガント。ミネラル感もあります。味わいも酸がぴーんと伸びて、喉に流れるまでに果実味が口の中でポワンと広がる感じ。とてもミネラリーで美味いです。スペインって、幅広いなぁ~。
勉強になります