2月末で閉館した仙台ラーメン国技場ですが、正直ここ数年の客の入りはイマイチでした。ただその中でもここ「大安(大安食堂)」だけは常にそこそこ繁盛していたように思います。昔ながらの安心できる正油ラーメン的な戦略が仙台の人に受け入れられたのがポイントかもしれません。
今日は「冬の熱血対戦!冬限定メニュー」(08年1・2月開催)から「みなのせラーメン」1000円(写真上)です。秋限定「辛みそ」からの流れを汲む味噌系スープで更にトッピングが豪華になりました。とうとう大台に乗ってしまった料金設定ですが、秋限定からプラス100円でコーンとバターとチャーシュー1枚が追加されてるのでC/P比は向上しているんですね。
さっそくのスープは豚骨ベースで油量は多め、そこに辛みそを溶かし込んだもので、昆布、煮干ダシが効いています。さらにラードで炒められたキャベツ・モヤシが強い芳ばしさを演出しアクセントを加えます。豆板醤の効いた辛みそは見た目以上のコクと辛さを醸し出し食べ進むほどに汗だくになっていきます。
バターを溶かし込むとまた一味変わりまして、自分は滅多にバタートッピングしないんですが、たまにはこういう味わいもいいですね。粒の立派な甘いコーンとナルトが色合いを添えて、トロトロで塩味強めの味わいのチャーシュー3枚が奢られます。味玉は醤油ダレで強く味付けされたものでスープに負けず濃い目。半熟度もBESTですね。なるほど豪華で美味い一杯に思います。
連れは定番の「正油ラーメン」650円(写真下)を注文。豚骨の甘みと煮干ダシの香ばしさ、そして醤油の強い風味を上手く活かしたコクのある正油ラーメンです。縮れのあるシコシコ麺もまた合いますね。懐かしさを呼び起こすような旨みタップリのスープで、流石の一杯です。
国技場の「大安」はこれが最後となってしまいましたが、「ばさらか」同様チェーン店なので、また何処で会えるような気がします。ごちそうさまでした。