渋谷シアター・イメージフォーラムで鑑賞。
監督:さかはらあつし
プロデューサー:阪原淳、松尾悦子、陳穗珠
音楽:SOULCOLOR
製作・配給:Good People
出演:荒木浩、阪原武司、阪原多嘉子、さかはらあつし
上映時間:114分
渋谷シアター・イメージフォーラムには初来訪。
地下にある劇場はしっかりした作りだが、ロビー及びトイレが狭すぎるのが難点。トイレは渋谷駅で済ました。
結構な鑑賞客が来ていた。オウムに未だに人々が関心を持っている証拠だ。
荒木浩は、アレフの代表かと思っていたが、広報に過ぎないらしい。
今のアレフの実権は一体だれが握っているのだろう。
『A』はまだ未見だが、またしても被写体が荒木浩という。
映画を観ると普通の人にしか観えないし、荒木氏は実行犯ではない。
未だにそれでも麻原を信仰する人の代表として被写体に選ばれている。
荒木氏は京都大学まで出てオウムに入ってと散々劇中で言われているが、他の幹部と異なり理系でなく文学部の大学院出身だから、簡単に研究職に就けるわけでもないだろうしある意味オウムに入るのは自然なことなのかもしれない。本人も劇中で出家するしかないのかなと思った、と語っていたが。
印象的なのはサリン事件の後だったらオウムに入ることはなかったのではないか、と語っていたことだ。
荒木氏が入信したのは1992年で、事件発生まで3年しか在籍していないのに未だにオウムから自分を断ち切れないのはなぜなのか。
監督は荒木氏に最初はフレンドリーに接しているが次第に態度と語気を強めていく。荒木氏の矛盾点が浮き彫りになっていく。
彼が献花の直後の記者会見で述べたように、「藁にも縋る思い」で信仰を続けているというのが事実だろう。しかし、毎年新規に入信者がやってきているという事実。
荒木氏は未だに整理がついていないと言っていたが、信仰を続けるにしても教祖が事件を起こしたという事実を認めた上で行うべきだと思う。
しかし、麻原死刑執行後、荒木氏はどんな心境でいるのだろうか。