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第2回「あたらしい憲法のはなし」を読む会のご報告

2009年01月27日 | Weblog
 富田地域憲法九条の会は1月17日に「憲法学習会」第2シリーズ名「あたらしい憲法のはなし」第2回を行いました。

「あたらしい憲法のはなし」は1947年から52年まで中学校の社会科の副読本として使われていたものです。
 以下はそのご報告です。

 今回は「天皇陛下」、「戦争の放棄」、「基本的人権」の3項目を読みました。参加者の中の3人が音読したあと話題提供者が内容についての感想を述べ、みんなでは話しあいました。

<天皇陛下>の項では、

 ・この本が書かれたときには天皇の地位はもう「象徴」になっていたが国民の意識はそうすぐには変わらず、天皇に配慮した書き方がしてある。

・天皇は「日本国民の中心にいて日本国民を表している」という箇所があるが、「日本国民を代表する」とはどうちがうか。

 ・「天皇元首化」を唱える人が多くなっているらしい、天皇の国事行為(憲法第7条)の内容が増えて天皇は忙しいらしい、というようなことも話題になりました。

<戦争の放棄>の項では、

 ・「戦争をしても何にもならない。戦争は人間をほろぼす。世の中の良いものをこわす」という箇所をきちんと若い世代に伝えていかねばならない。

 ・「こんどの戦争をしかけた国には、大きな責任がある」とい箇所があるがどの国とははっきりと言っていない。「侵略戦争だった」とも言っていない。
 まして天皇に責任があるとも言っていない。

 ・「よその国と争いごとがおこったときは、おだやかにそうだんして、きまりをつける」とも書いてあるがイスラエルのガザへの無差別爆撃が現に行われている。 武器を持たせると使いたくて仕方のない人がいる。

 ・ソマリア沖へ自衛隊を出したくて仕方がない人々もいる。
  「派遣村」へ集まった人がなぜそんな境遇になったのかを考えると同じよう に、どんな理由で彼らが海賊になったかを考えなければならない。

 など、話題は多方面に発展しました。

<基本的人権>の項では、

 ・憲法25条に該当する部分がこの本には欠落している。

 ・義務教育の「義務」を子どもが学校へ行く義務だと勘違いしている人がいる。

 ・田母神さんが言論の自由だと各地で講演しているようだが、この本には「むやみにこれ(基本的人権を)をふりまわして、ほかの人に迷惑をかけてはいけません」とある。
   田母神さんは地位もある人だから彼の言動で迷惑をこうむっている人も多いはずだ。

 ・反戦ビラを配って逮捕された人や共産党の人がビラを配って捕まっている。言論の自由が侵されている。

 ・「派遣村」の人たちの「基本的人権」はどこへ行った。

 などなど、時間いっぱい話し合いました。

 第3回(次回)は3月28日に予定しております。


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