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小牧・岐阜基地をウォッチング-岩倉九条の会が「9条ハイキング」

2009年04月23日 | Weblog
 岩倉九条の会が去る4月6日に航空自衛隊の小牧基地や岐阜基地(各務原市)をめぐる九条ハイキングを実施し34人が参加しました。

 午前9時半に岩倉市役所を出発して、愛知県平和委員会の高橋信理事長の案内で小牧基地の西にある神明公園(豊山町)から小牧基地をウォッチしました。

 小牧基地には日本でここだけに空中給油機が3機配備されていますが、この日は2機の給油機を見ることができました。

 高橋さんの解説によりますと、給油機は日本海の方で北海道の千歳基地から飛来した戦闘機に給油して、戦闘機の航続距離を伸ばす(日本の領空の外まで飛ぶ)訓練を行っているそうです。解説の間にもC130輸送機が何回もタッチ・アンド・ゴーを繰り返していました。

 この後、各務原市の苧ヶ瀬(おがせ)池近くの中国人殉難塔に向かい、戦争中旧陸軍の各務原飛行場の掩体壕(後出)を造る作業に使役されて死亡した26人の中国の人を悼んで冥福を祈りました。この塔は1968年に地元の有志の人たちが建てた慰霊塔です。

 苧ヶ瀬池は花の名所としても有名ですが、一行はここで満開の桜を見ながらお弁当を食べ、ゆっくり散策して春を満喫しました。

 その後岐阜基地に向かい、基地の南側にある掩体壕を見学しました。

 この壕は間口19メートル、奥行き29メートル、高さ7メートルと翼をたたんだ戦闘機が3機すっぽり入る大きなものです。戦争中米軍の空襲から飛行機を守るため全国で作られました。

 中国人の捕虜や朝鮮半島から連れてこられた人たちが使役され、過酷な労働で多くの犠牲者が出たといいます。各務原飛行場でも14の壕が作られたそうです。今は近くに数軒の民家が建ち、道路からはうかがい知ることもできず、壕に通ずる道も草に埋もれて消えてしまい、忘れ去られた戦争遺跡です。
 
 掩体壕を見たあと岐阜基地を外からフェンスに沿って、説明を受けながら見て回りましたが、その間にも何機もの戦闘機が凄い爆音を残して次々と訓練飛行に飛び立っていきました。

 参加者からは「高橋さんの名解説でよくわかった」「ためになった」という声が多数事務局に寄せられました。